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「浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展「京都・南山城の仏像」展の罠ー久々に騙されたー!うわべに騙されたー!って話ー


一気に寒くなりましたね。本日は酉の市。浅草は鷲神社で宝舟を頂き、みなさんとごはんを食べた後、一路上野の国立博物館へ。

「浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展「京都・南山城の仏像」展 へ。

これの何が目玉か?って、「みうらじゅんといとうせいこうがオーディオコメンタリーをしている」らしい!とキャッチしたこと。

ほら。記事でもみうらじゅん、いとうせいこうが仏像大使に就任!と、むっちゃ御仁ふたり推しでプロモーションされている。

まじですかwwwww

それってもうどちらかというとコメンタリーのほうが本体だろ?wwwwという期待を胸に、

いそいそと出かけって行ったわけです。

いざ入場…。
ぽちっと入り口でオーディオデバイスをスタートさせると…ごく普通の声優さんの声がする。おや…?

2,3...と歩みをすすめながらデバイスの再生ボタンを進めるが、やはりごく普通の声優さんの声しかしてこない。あれ‥?(この時点で仏像はあまり見ておらず、「耳」に全神経が集中している自分)

なんということでしょう。みうらじゅん&いとうせいこうは「ボーナストラック」的扱いでわずか3コーナーのみを語っている。これ、詐欺だろ?というレベルでのふたりのコメントの少なさ。

久々に出口のスタッフに向かって(心のなかで)叫んだ。

「”みうらじゅんの無駄遣い”過ぎるだろ!」(心の中で)「金返せ!」(心のなかで)

オーディオデバイスとヘッドセットをぶん投げつけ(るかのような感覚でそっと返却し「あ、どもー。。」)て、とぼとぼと上野の森をあとにしたのでした。

(この怒りは…そう、あれだ。2002年の東京オートサロンの駐車場。出口に立ってるバイトのさばきがあまりにヘタで、駐車場を出るのに3時間かかった以来だ。)

まーねー、確かにさ、例えば普通に「久々に、東京まで来て国立博物館の特別展を見に来たよ」という初老のご夫婦とかが「あら、音声ガイド600円ですって。せっかく来たんだから音声ガイドも借りて聞いてみましょうかお父さん?」「そうだね、お母さん。わしが出すよ」みたいなやりとりを受付でしている一般のレイヤーの方々の場合、逆に御仁二人のコメンタリーはアヴァンキャルド過ぎるであろう。

「ほら、アルカイックスマイルが初期のウルトラマンの口元と同じなんです!かっこいいでしょう!?」とか音声ガイドから聞こえてきたら、初老のご夫婦は逆にひっくり返ってしまうかもしれん。

であれば、だよ? 2パターン音源を用意しておいて「通常版」と「マニア版」とが選択できるとかさ、やりようはあったんじゃないのかな?と思うわけです。逆にいっそ二人を起用したりしなければよかったんじゃねーの?とかさ。超中途半端になってしまって、もったいない。あぁ実にもったいない、みうらじゅんといとうせいこうの無駄遣い。(あと…正直横山由依さんのナレーションちょっとイマイチ。「原稿読んでます」感が強めであまり頭に入ってこないです…そこも残念。)

この特別展、明日までです。明日上野の森方面に行く方、確実に「有益なコンテンツの無駄遣い事例」を体験し、学ぶことができます。

あ、展示会そのもの自体はとても良いですよ。会場が少しちいさめなので、混雑しがちなので行くなら午前中とかがオススメ。

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