ロットのお話
AKIRAです。
本日は、今までしてこなかった細かい話について。
ワクチンのロット番号
どんなワクチンでもロット番号というものがあります。それは、いわゆる製造番号であり、同じロットの製品は同じ製造過程を通ったことを証明します。
つまり、もしあるロットで何かしらの有害事象が見られた場合、同じロットの製品にも同じ影響を及ぼす因子が存在する可能性があるということです。
例えば通販や、電化製品などで発火した製品があるとすると、それと同じ型番の製品が開発企業によって回収されるニュースとかを皆さんも見たことがあると思いますが、同じようなものと思ってください。
つまり、間隔を空けない接種はあり得ない
まあ、ついでのように言っておくのですが、こういった理由からワクチンの複数接種は間隔を空けて実施することが当たり前です。
交差免疫の理由もありますが、連続で打ってしまった場合、何かしらの影響が出たときにどちらの(あるいはどれの)ロットのワクチンの影響なのかが分からなくなってしまうためです。
ですので、同じ日に連続で異種のワクチンを打っても大丈夫と言われたら、ご注意ください。それは大きな間違いなので。
当然ながら、ロット間で品質に差が出ると問題になる
ゆえに、当たり前ですがロット間の差は製品の品質の均一性が保証されていないことを示しています。
これは非常に問題で、科学的には実験の再現性が保たれていないことになりますので、「何故そういった現象が起こったのか」という検証が重要となります。
危険ロットについて
さて。ロットの問題の重要性について、ある程度理解していただいたところで本題ですが、本記事でお話ししたいことは、
1、「新型コロナウイルスワクチンに危険ロットが存在する可能性があるか否か」
2、「それが故意によるものかどうか」
ということです。
結論からいうと、
1、可能性はゼロではありません。
2、故意でないとは言いきれない
です。
1、危険ロットは存在しうる
当たり前ですが、そもそもロットというのは、問題のある製品個体を早い内からピックアップすることが目的です。
ですので、逆に危険ロットといわれるロットが検出されず、同じロット同士でも製品の質に差が出るようならそれはもう人的な影響ではないでしょう。ロット云々の問題ではないです。
この時点で、「危険ロットという概念は存在しない」と言う発言は大きな間違いですね。
危険ロットを完全になくすためには一切のエラーを除去する必要がありますので。
2、実験的な理由であれば十分ありうる
まず、全てのロットに有効成分が本当に入っているのか?という部分に疑問を持つべきでしょう。
そして、もっと言えば、そもそもmRNAの濃度は全て一定なのか?という部分も気になりますね。
そうなると、各ロットは「適切な濃度の製品」「不適切な濃度の製品」「そもそも有効成分が入っていない」のどれかになるかと思われます。
加えて摂取する側の人間の条件の多様さや性差、年齢などの交絡因子。
それらを加味すると様々なバリエーションの結果が得られるかと考えられます。
つまり、「結果が一定にならないから危険ロットは存在しない」という発想もこれまた間違いですね。
危険ロットの検証
一度、そういう疑いのあるロットを継代培養の細胞でどんな変化があるかを検証してほしいですね。
見ものだと思いますよ。
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