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無いものの存在

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2019年11月28日に右足を切断したことで体験した幻肢痛をきっかけに身体のこと、アートのことを綴る日記「無いものの存在」です。
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2020年7月の記事一覧

[無いものの存在]_26:静かな山は聞こえない音に溢れいてた

[無いものの存在]_26:静かな山は聞こえない音に溢れいてた

今朝、思わぬことから自分の世界の認識が揺るがされる出来事があった。

今、谷戸と呼ばれる地域に住んでいる。
ぐるっと見渡すと大体4分の3は山の景色で、とても居心地が良い場所だ。
僕は家の前に広がる森の景色が大好きで、天気が良い日は庭にテーブルを出してデスクワークをしていた。
たまに鳥の声が聞こえたり、目の前の木にリスが見えたり、穏やかな景色だなと、ここに越してきてから約4ヶ月ずっとそう思っていた。

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[無いものの存在]_25:戦略的なあいまいさ

[無いものの存在]_25:戦略的なあいまいさ

ここで書いていることの多くは思いつきから始まっている。
ただし、なんでもかんでも書き散らしているわけではなくて、体の変化に呼応しながら言葉を探っている。だかた前回書いた「出来なさ」といことも、あの時の直感で放ったものだ。そして今やっとその一投を拾えるところまで歩いて来れた。
今回はその「出来なさ」の前後にあったものを考えてみたい。
それはアートとか福祉とかの横断というわかりやすいキャッチコピーの前

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