【フランス】モン・サン・ミシェル1
大学1年のある時、女子4人で3週間パリに滞在した。友人がフランス語学部で、その大学からの情報で宿などの滞在費を安くできたからだ。
その時はまだユーロではなく、フランを使っていた。物価が安く、パリのビストロでも、定食(メイン、デザート)を800円で食べられた。それから10年後にまたパリを訪れたが、同じメニューが2000円した。
パリの外に足を伸ばす日もあり、ある日はモン・サン・ミシェルを訪れる事とした。今では有名な観光スポットだが、当時はパリで予約できるツアーに日本語のモノが無く、英語のツアーに申し込んだ。
そしてそのツアーにフランス語学部の友人は都合が悪く参加できず、私ともう一人の友人の、ほとんど英会話が出来なかった二人で参加する事となった。
波乱を予想していたのだが…
案外問題が無かった。朝、北駅のバスターミナルから観光バスに乗り、トイレ休憩を何回かはさみ、モン・サン・ミシェルに着いた。
モン・サン・ミシェルの周囲は、かなり遠くから何もなく、バスの窓から美しい姿を見ることができた。
初めて遠くの方にモン・サン・ミシェルを見つけた時は、天空の城ラピュタの「竜の巣」を見つけたパズーとシンクロした気がした。
ちなみに、その頃でも島までの干潟の道が完全に水没することは無かった。
バスの運転手に帰りの発車時間を何度も確認し、島に足を踏み入れた。
他の方の記事で知ったのだが、最近では大型バスはモン・サン・ミシェルの間近まで行けないそうだ。干潟の保護が目的で、電気のシャトルに乗り換えるらしい。この時は乗り換える事なく大型バスで上陸したように覚えている。