でき太くん三沢のひとりごと その5
投稿 その5
さて、今回の「ひとりごと」は、前回の続きとなります。
答えを写していた私は、どうして一切答えを写さなくなったのか。
そのきっかけとなった先生の話について、今回はご紹介したいと思います。
三沢くんは、テレビのニュースで犯罪を犯して警察につかまってしまった人をみたことがあるよね。
きっと三沢くんは、その犯罪を犯した人と自分とは全く別の世界に住んでいて、「自分はこんな犯罪者にはならない」と思っているよね、たぶん。
きっと三沢くんだけでなく、他の多くの人もきっとそう感じていると思う。
でも三沢くんも、このまま答えを写しつづけたら、その犯罪を犯した人と同じ道を辿るかもしれないんだ。
「答えを写したぐらいで⁉️」と思うかもしれないよね。
でもそもそも犯罪って、「誰も見ていなければバレない、誰も見ていなければごまかしてもだいじょうぶ」という、ちょっとしたウソから始まるんだよ。
三沢くんのことだから、「答えを写すぐらいで犯罪者につながるわけないだろ」と思っているかもしれないけど、犯罪を犯してしまった人の多くも、きっと最初はそう感じていたと思うよ。「自分はこんな犯罪者にはならない」ときっと思っていたはずです。
「お母さんが見ていないから、答えを写してもバレないな。だいじょうぶだ」
という小さなウソ。
「先生が見ていないから、答えを写してもいいや。見ていなければバレないし」
というような小さなウソ。
「あれ、コンビニの店員さん、おつりまちがえて多く渡しているぞ。言わなければ儲かるからだまっていようっと」
というちょっとだけ大きめのウソ。
「人のものが欲しかったから盗んでしまったけど、だれにも見つかってないからだいじょうぶ」
という大きなウソ。
こんなウソをずっとつき続けて、そのウソがだれにもバレずにいると、人って不思議なもので感覚が麻痺してくるんだ。
感覚が麻痺というのはどういうことかというとね、ウソをついてもあんまり気にならなくなるということだよ。
最初のうちは、答えを写していること、おつりをごまかすこと、人のものを盗むことが「わるいこと」と感じていたのが、だんだんわるいことと感じなくなるんだ。
その証拠に、三沢くんの感覚はかなり麻痺しているよ。
答えを写すことを、前ほど「わるいこと」とは感じずに、何の抵抗もなく答えを写すようになっているよね。
もしこれからも答えを写していけば、もっともっと感覚は麻痺します。
そして、おつりをごまかしても、人のものを盗んでも何とも感じなくなってくるよ。
そのころの三沢くんは、きっと「誰にも見つからなければ、何をしてもオーケー」という感覚になっているからね。
だれにもアドバイスされず、だれにも助けてもらえなかったそういう感覚の人が、ニュースになって犯罪者となってしまうのです。
三沢くんは、はっきり言ってもうその入り口にいるよ。
だって答えを写していても、何とも感じていないのだもの。
小さなウソが、さらにウソを必要として、そのウソがもっと大きなウソを必要とする。
そして、三沢くんはウソだらけの人になっていくんだ。
先生は三沢くんのそんな姿は、正直見たくないです。
やめるなら今です。
ウソだらけの人生を選ぶか、キツくでも自分に正直に生きていくか。
自分で決めてみましょう。
というような話でした。
かなり前の話ですので、微妙なニュアンスは違っているかもしれませんが、大切な助言をしていただいたと思っております。
先生のアドバイスには、今でも感謝しております。おそらく私に嫌われるのを覚悟の上でのアドバイスだったのではないかと思います。
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前回アップしたキジの卵ですが、なんとお母さん出現です。
私たちがまわりにきても一切動くことなく、卵をあたためているようです。
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