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でき太くん三澤のひとりごと その115

◇ でき太くんの学習効果を最大限にひき出すコツ


今回はでき太くんの学習効果を最大限にひき出すコツについて書いてみたいと思います。

でき太くんの学習材を毎日コツコツと学習していけば、取りこぼしがあるお子さんは少しずつ算数ができるようになっていきますし、取りこぼしがないお子さんであれば、次第に学校の授業の先取り、飛び級ができるようになってきます。

ただそれでは、でき太くんの学習効果の60〜70%しか引き出せていません。

残りの30%から40%を引き出すコツ。

さらに学習効果をひき出していくポイントがあります。

それは、私たちの「意識環境」を整えていくことです。

以前から会員の方であれば、この「意識」については何度かふれたことがありますので、すでにご存知かもしれませんが、大切なことですので、改めてお付き合いください。


「意識環境」とはどういうものかといいますと、私たちの「イメージ」がつくる環境のことです。

もし私が、わが子の成績や、日々の学習姿勢に不安や心配をいだいていたら、その不安や心配といった気持ち、イメージが環境をつくり、その環境の中で、わが子は過ごすことになります。

逆に、わが子に対して絶対的ともいえる肯定感、「うちの子ならだいじょうぶ!」と心から信じている気持ちがあれば、それが環境をつくり、子どもはその肯定感あふれた中で過ごすことになります。

私たちの「イメージ」、「気持ち」といった目には見えないものがつくる環境のことを「意識環境」といいます。

私はこれまで本当に数多くのお子さんの学習をサポートさせていただきましたが、わが子に対して絶対的ともいえる肯定的な意識で見守ることができている親御さんは少ないものです。

多くの親御さんが、子育てにおいて、不安や心配を抱いているものです。

だれもが不安になり、わが子の将来を心配する。

これは親であれば当たり前のことといえるでしょう。

でも、その不安や心配といったマイナスの「イメージ」がある限り、いつも「環境」は不安や心配で満たされ、わが子はなかなか安心できないものです。

安心できないと、子どもは集中して物事に取り組むことができなくなってきますし、学習習慣もなかなか身につかず、自主的に学習を進めることもできません。

不安で心配な環境にいるのですから、それも当然のことだと思います。


では、どうしたらこの「環境」を変えることができるのか。

不安や心配でいっぱいの子育てにおいて、どうしたら私たちその不安から解放されるのか。

ここで多くの人が悩み、苦しむのだと思います。

不安に思わないようにしようと思っても、次々と出てくる不安な気持ち。

声かけしても、心配しても、注意しても、なかなか変わらないわが子。

こういう日々を過ごしていると、出口の見えないトンネルの中にいるようで、いっそのことすべて放棄してしまいたくなる気持ちになることもあります。

でも、親はそれができません。

このようなジレンマをかかえながら、過ごしている方も少なくないと思います。

わたしはそういう不安や心配から解放されたいとき、「ことばのちから」を使います。

私たちのイメージや気持ちをコントロールするものは、「ことば」です。


「だいじょうぶ、だいじょうぶ、うちの子ならだいじょうぶ。
 必ずよくなっていく」


というようなプラスの「ことば」を、自分自身に言い聞かせていきます。

不安な気持ち、心配なことが起こったら、自分にそのプラスの「ことば」を投げかけていくのです。

そうすると、少しずつ、少しずつ私たちの意識、気持ちのベクトルはプラスの方向へと向かっていきます。

いつも自分の「意識」のベクトルがプラスか、マイナスのどちらに向かっているのか。

そこをしっかり見つめて、マイナスであればプラスの方向に向かうような「ことば」を、自分に何度も言い聞かせていく。

このような働きかけをしていくことで、子どもの「意識環境」が整ってきます。


この「意識環境」を整えることとあわせて、私が実践することは、子どもを変えようとするのではなく、自分を変えていくことを意識してみることです。

子どもへの接し方、声かけの内容、生活リズム、仕事への向き合い方など、子どもと直接関係ないようなことでも、どんどん自分がよいと思う方に変えていってみる。

この目に見える変化と、目に見えない「意識環境」の変化という2つの相乗効果によって、子どもも変わってきます。

子どもは家にいる以上、私たちの内面にある「意識環境」と、親の変化の影響を受けて生活し、その中で勉強もしています。

ですから、その2つに変化を与えていくと、子どもはその環境の変化の影響を受け、少しずつ変わっていくのですね。

今回のコラムが今後の参考になれば幸いです。

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