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でき太くん三澤のひとりごと その110

◇ 「自分」を振り返る


私は、子どもたちの学習をサポートしていくとき、ミスは「たからもの」だと伝えています。

ミスした問題をしっかりやり直して、復習もし、完璧な状態にすれば、私たちは以前ミスした問題にもしっかり対応できるようになるのですから、まさにミスは「たからもの」だといえます。

こういう大切なことを、何度もお子さんに伝えても、なかなか伝わらない。

そういう経験をしたことはありませんか。


ミスはだれだってするもの。

決して恥ずかしいことでもない。

だから、ミスをしたからといって落ち込む必要はないよ。


こういう声かけを何度してもなかなか子どもがわかってくれない。

あいかわらず、ミスをすると落ち込んだり、ミスを隠したり、泣いてしまったり。。。

その都度、お話をしてもなかなか伝わらない。


なんでこういうことがあるのでしょう?


私はこういうとき、「自分」を振り返るようにしています。

子どもに話をしている自分自身、本当にミスを前向きに捉えることができているのか。

仕事のミーティングで、もしわからない用語が出てきたら、それを恥ずかしいと思わずに質問できているのか。

ミスをしても、「だいじょうぶ!このミスを活かして、さらによいものをつくる!」というように気持ちを切り替えることができているのか。

自分自身が、ミスを「たからもの」にしているのかを見つめ直してみます。

自分ができていないことを、いくら子どもに話しても、子どもに伝わるわけがありませんものね。

まずは自分を振り返ってみて、もしミスを「たからもの」にできていないのであれば、どんどん前向きに捉えるようにしてみる。

そういう姿って、子どもはしっかり見ていると思います。

実際に前向きに捉えている親の姿を見て、「なるほど、ミスは決してダメなことでもないし、わからないことがあるのもダメなことではないんだ」と、子どもは感じられるようになるのだと思います。


それと、もうひとつ大切なのは「結果」ばかりを意識しないことだと思います。

「結果」ばかりをいつも私たちが意識していると、子どもはミスを恐れず、思いっきり挑戦できなくなってしまうように思います。


「失敗してもいいから、やってごらん!」


と、言いながらも、会話の中ではついつい「結果」のことばかり。


そうなると、子どもはミスを恐れず、挑戦はできなくなってしまう。
結果よりも、まず子どもがどのようなプロセスで歩んでいるのか。
結果よりも過程をしっかり見てあげて、そこを心から褒めてあげる。

いつもまわりの大人が、しっかりプロセスを見てくれていて、そこを心から褒めてもらえれば、子どもはミスを恐れずにチャレンジできるようになると思います。


子どもになかなか大切な話が伝わらない。


こういうときは、まず「自分」を振り返ってみる。

これがポイントだと思っています。

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