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パラグライダーで墜落。そして入院。その5 〜病院食〜

墜落や怪我、そして手術の話だと、どうしても痛い話や苦しい話にばかりなってしまうので、、、今回は病院食についてのお話なんかをいていきましょう。

自分は墜落した翌日から意識はあり、受け答えもしっかり出来ていたそうです。「出来ていたそうです」と書いているのは当時の記憶が殆どないからです。体がショック状態で頭の方には血があんまりいってなかったんでしょうか、、、。よくわかりませんが、緊急搬送されてから転院してしばらくたった頃までの記憶は今は殆どありません。でも事故後初期の頃からある程度日記は書いていたのでなんとなくわかることもあります。

日記から察するに、入院して最初の3日間の中で何かしらの理由で自分はおかゆ食を希望したみたいです。

周りの認識は「本人が言ったから、そうでしょ。」となっているかと思うのですが、当の本人はそんなお願いしたことは覚えておらず、ずっとおかゆがでてくることに多少の疑問をもちつつも、「体調的な配慮でおかゆなのかな〜。柔らかい食べ物ばかりだけど、重体だからかな。まぁ、、、いっか。」で的な感じで最初の病院での10日間は過ごしておりました。

そんな食生活を送っていた前の病院から転院して、食事が一変!出てきた普通の病院食にショックをうけました。

おかずの食べごたえ!!
全部食べごたえがあるではないか!!
なんならメインにエビふりゃ〜やら、白魚ふりぁ〜までついてきとる!
めっちゃ豪華やん!!

うまい!!うまいよ!!!!!

味に対してはこんな感じで感動したのをはっきりとおぼえています。久しぶりの普通の食事です。めっちゃ味わいました。ところが、大怪我で体力が落ちているところに、おかゆなどの柔らかいものばかり食べていたからでしょうか、、、

おいしいけど、硬い!!硬いよ、、、!!
顎が痛い、、、、。

ってなりました(笑)

記憶にない自分のせいで一時的に顎の力がマイナスになってしまい、咀嚼することに疲れ果てて、結局ご飯は少し残してしまったのでした。。。。そんなこんなで、柔らかいものばかり食べていたところから、転院先では普通の食事に一気に変わって色々と戸惑うことになりました(笑)

ところで、新しい病院でしばらく生活して気づきました。
転院先の病院は食事に力を入れているのか、けっこう美味しい!
自分は病院食はまずいものだと思っていたので、感動も大きかったです。

栄養バランスや塩分量、カロリーなど色々な制限があるなかで、すごくがんばっているなぁ。ありがたいなぁ。と感じています。

毎日基本的には横になっていて、外からの刺激もかなりすくない。。。そんな病院生活で食事が楽しみであることは大きな活力になります。これはとても大きい。入院したことのある人ならこの気持ちはすごくわかってくれるんじゃないかと思います。

ただ、朝昼晩の量のバランスが自分にはちょっとしんどいです笑
一日に人間が食べる量を朝昼晩でシンプルに三等分したような量がでてくるんです。まぁ朝はちょっと少なめかもしれませんが、、、。自分は朝はそんなに食べる習慣がなかったので、かなり多く感じています。というか、朝食全部食べるとお腹いっぱいでしばらく動きたくなくなるレベル。。。笑
なので、あきらめて、朝はご飯を残すようになりました。。汗

あとは病院食でクスっとなったというか、献立をつくっている栄養士さんの苦労が見えたことがありました。
ある日の食事についてきた小鉢。白菜かなにかの漬物が入っていたのですが、これがかなり塩辛い。。。
きっと仕入れた漬物が予定していたより、かなり塩分が高かったのでしょう。他のおかずはいつもより味がかなり薄めでした笑

食べながら想像してしまいました。。。
栄養士さんが「え!?こんなに塩分多いの!?え、、、これは出すのやめたいレベルだな、、、でも出すのをやめたら大量廃棄になってしまう。出さないわけにはいかない。。。。あぁ。。。ほかの料理を薄味にするしかないなぁ。。みんなごめんね。。。」
ってなっているんじゃないかなぁ。と。

まぁ。そういうこともありますよね。むしろそういう想定外なこともあるなかでよく対応してくれているなぁと思っています。

色々な縛りがあるなかで和洋中、色々な食事を工夫してだしてくれているのでとても感謝しています。食事の美味しい病院に入院できたことは幸せです。

つづく。



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