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TourBox使用レビュー ~3ヶ月使ってみた感想~

今回は撮影関連の機材レビューです。

レビューするのはTOURBOX
「つあ~ぼっくす」とはナンゾや?
という人のために解説をすると、
Photoshop, Lightroom, Premireなどの画像、動画編集ソフトを使うときの便利なコントローラーといったところでしょうか。

画像1

見た目はこんな感じ。
このように11個のボタンとダイヤル3つがついています。
そして

画像2

こんな感じで使うことができます。
(注意:画像はすべてTourBox公式サイトのものを使用しております)

 ダイヤルをクルクルまわして調整をしたり、ボタンを押してツールをさっと変更したりできます。
上のGIFを見る感じではすごく便利そうですよね!!

で、3ヶ月使った感想なんですが、
先に総評を言ってしまうと、使用感については
・ダイヤルはレスポンスがとても良く、使いやすい!
・その一方で11個あるボタンの使いやすさは、、、んーーー、、、
といった感じです。

その結果、
<それぞれのソフトとの相性>
PHOTOSHOP   ★★★
LIGHTROOM   ★★★★
PREMIERE    ★★★★★
と言った感じに自分的にはなりました。

 ちょっと意外な評価かもしれません。
恐らくTourBox自体はPhotoshopをメインに開発していると思うのですが、自分の中ではPhotoshopとの相性が一番低い結果となってしまいました。その理由を理解して頂く為にもまずはTourBoxの細かい部分をまずは機能面から説明して行きます。

 <TourBoxの細かい機能の話>
・10個あるボタンとダイアルはソフトを介してショートカットの割り当てを任意に変えられる。また、プリセットの作成が可能。
・さらに10個あるボタンは同時押しで別のショートカットを割り当てられるので、実質20個以上のボタンがあるような使い方が可能。
・PhotoshopやLightroomなど、使うソフトごとにプリセットを個別に登録できる。
・開いているウィンドウから自動的にPhotoshopモード、Lightroomモードと切り替わってくれる(V2.1以降)
・十字キーの割当内容をプレビューしてくれるインジケーターをPC画面上に表示可能

 これだけ見るととっても万能で使いやすそうに見えますよねー!
この情報はある程度公式サイトで調べるとわかることで、私はそれ見て
「めっちゃいいじゃん!とても使いやすそう!!」
と購入することに決めました。
 で、、実際に使ってみると、、ある壁にぶち当たるのでした。

<使用して感じた壁は2つ>

・ツアーボックスに自分用の使いやすいようにショートカットを割り当てるのも大変だし、さらにそれを覚えるのが大変
・ツアーボックスで割り当てられるボタンの数が足りない場合がある

実際に使ってみてこの上記2つのデメリットがそれぞれのソフトとの相性に評価に大きく関わることになりました。

<Photoshopとの相性は★★★>
 Photoshopに関しては使う人がどれだけショートカットをすでに覚えているかで相性の感じ方は大きく変わるかもしれません。特にこれからPhotoshopに慣れていこうとしている人にとってはTourBoxはとても相性がよく感じるかもしれません。 
 一方でPhotoshopはすでに使い慣れてて、すでにキーボードのショートカットを覚えてしまった人にとってはあまり魅力を感じないのではと思います。わざわざTourBoxで覚えなおすの大変だし、覚えれたところでそこまで時間の短縮にならない。そもそもTourBoxボタンの数がたりないんだったら、結局一部はキーボードでの操作が必要なわけだし、、、今まで通りキーボードのショートカットを使ったほうが楽!という結論に至るのではないかと思います。

 細かく解説すると、Photoshopってそのソフトの特性上、作業中はマウスをあっちゃこっちゃに動かして作業を進めていきます。なので「どれだけキーボードのショートカットを覚えているか」でマウスを動かく時間が減り、作業スピードが圧倒的に早くなります。しかもPhotoshopは至るところにショートカットキーをしれっと表示してくれているので、Photoshopを使えば使うほど自然とショートカットを覚えていくようになります。
 
 この話だけだと、「全然使えないじゃん!」となりそうですが、それでも評価★3つとした要因、それはTourBoxのダイヤルです。これがレスポンスが良くてめちゃめちゃ使いやすいです。構造的には割り当てたショートカットを超高速で連打している信号をだしていると思うのですが結果的にキーボードの長押しよりスピードが速いんです。
 なのでブラシのサイズ変更などはキーボード操作よりも速くブラシのサイズが変わりますし、さらに直感的な操作なので使いやすいです。

 なので私の場合、Photoshopにおいてはブラシのサイズ変更をメインにTourBoxを使うようになりました。また、3つくらいのキーボードを同時押しして使うショートカット(押すのがめんどくさいけど、たまに使うツール)などをTourBoxに割り当てて使っています。
 絶対に必須ではないけれど、TourBoxを使うことである程度作業時間を短縮することはできるかな。2万円ならその価値はあると思う。という感じです。
 逆にこれからPhotoshopを覚えていきたい、ショートカットを覚えて効率的に作業をしたい人にとってはとてもいいかもしれない。

<Lightroomとの相性は★★★★>
Lightroomはけっこう相性がいいです。
初期設定のプリセットで各ボタンが「露出」「コントラスト」など、各設定項目に割り当てられているので、ボタンを押す→ダイヤルで調整と効率よく写真の調整をすることが出来ます。
マウスで操作する場合、調整項目が沢山ある関係で調整したいバーを表示させるためにいちいちスクロールするのが結構めんどくさいんです。そこをTourBoxを使った場合、対応したボタンを押すだけで求めている調整画面へ一気に移動できるので、その分の時短となり、ストレスも減りました。

Premiereとの相性は★★★★★>
Premiereとは相性が抜群です!
一度使ったら手放せなくレベルにおすすめです。
話の流れから察しのいいかたならもう想像がついているかもしれませんが、TourBoxの最大の利点は「ダイヤルによる調整ができること」だと思います。
Premireの場合、ダイヤルが再生ヘッドと連動しています。
TourBox真ん中に位置するつまみタイプのダイヤルで1コマづつ細かく再生ヘッドの位置をコントロール、TourBo左下の平たいダイヤルは素早く再生ヘッドを動かすことが可能です。
この機能、めちゃめちゃ使える。今までは素早く動かす時はマウス、細かく動かす時はキーボードを使っていたんですが、TourBoxのダイヤルは反応が良いのでより直感的に、かつ高精度にコントロールできるので全然効率が違う!!
今ではもう、TourBoxなしでPremiereを使うことが考えないくらいです。

<総評>
TourBoxの最大の魅力はダイヤルによる操作によって今までにできなかった直感的かつ高精度ですばやいコントロールが可能になることだと思います。次に自分で任意にショートカットを割り当てることができること。この2つの要素をうまく使いこなして、自分の使いやすいようにカスタマイズすることができればとても有効なツールになるかと思います。

なので、俺としては値段的にもそこそこ手を出しやすいこともあり、「買い」かなと思います。

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