見出し画像

サッカーガチ勢じゃなくても、ワクワクする何かがそこにはあるから生かせない?

少々日は経ってしまったが、2月8日のゼロックススーパーカップ2020に行ってきました。

例年ゼロックスでの私はほとんどサッカーを見ていない。食べる、マスコットに会う、というこの本来サッカーが主役であるはずのこの日にサッカー以外のことで時間がほとんど取られてしまうから。知人もこの日は全国から集まるので会っている時間もあるのだが、それを差し引いてもほとんどサッカーを見ていない。今年に至っては後半開始から15分、それだけなのである。お前本当にサッカー好きなのかよ!と言われても致し方ない。
今年は返し返されの面白い試合展開やイニエスタの素晴らしい体の使い方を生で見られる機会なのにそれしか時間が取れなかったのは残念であると同時に申し訳ないと思っています。割とこのようなことは毎年思ってはいるんです。でもゼロックスは試合以外が優先になってしまう……。
でも同時にこの日はサッカー好きでもサッカー以外のことで楽しみまくれるくらいコンテンツとして質が高いということにはならないでしょうか。これを普段のリーグ戦にも活かせたらたくさんの人に「私はサッカーよくわかんない人だけどスタジアムで過ごす時間は楽しい」と思ってもらえるヒントがあるんじゃないかと思うんです。そこからサッカー自体に興味持ってもらうような集客ルートだってきっとあるはず。

というわけで、ここからは楽しかったことの報告と引っかかったことをつらつらと。
一人のJリーグ文化好きの戯言としてみて読んでもらえたら嬉しいです。

とりあえずご飯が美味しい。全国のグルメ大集合!

ゼロックススーパーカップの醍醐味の一つはスタグルフェス。簡単に言えば代々木公園や駒沢公園で開催されるグルメフェスのテーマがサッカー縛りになったものと思っていただければ良い。
全国各地のスタジアムにはそれぞれ名物スタジアムグルメ略してスタグルがあることが多いが、それらは現地のスタジアムに行かないと食べられないことが多い。この日はその美味しいスタグルが集合して、青空のもとできたてを食べられるのだ!

画像2

まずは鶏モモ肉のコンフィ。町田ゼルビアのスタジアムグルメ。
ソース無しだとKFC的な袋に入って渡されていたのだが、+100円でトマトソースをかけてもらったらこんな豪華な感じのランチボックスに入ってきた。えっ間違えてない?100円でこんなにバージョンアップする?野菜もあるしめっちゃバランスいい!惚れた!
お米をしっかり食べたい人にはこれにさらにお米の入ったセットも売ってました。
コンフィは弱火で油でじっくり調理するフランスの調理法。お肉がほろほろに柔らかくて「こ、これがスタグル……?」と思うクオリティ。空腹なのもあって5分で完食。お米なしだし2ついけたレベルで美味しい。

画像2

続いてカマタマーレ讃岐のスタジアムグルメ「カマコロ」。
香川のお肉とジャガイモを使ったコロッケなのですが、ジューシーな肉汁がすごい一品。行列になっていてもサクサク進むお店の一つという点でもオススメ。2年前くらいにも確か食べたのですが変わらぬ美味しさです。小腹を満たすのもよし、食べ足りない時のもうひと押しにも。

画像3

そして喜作のソーセージ盛り。ジェフ千葉のスタグル。
毎年大鍋を持って行ってソーセージパーティーを身内でしているのですが、今回は諸事情により大鍋がなかったため私が100均のうどんなんかで使うアルミ鍋を持参。お店の人に「鍋の者です」と言ったら昨年一昨年のことも覚えておりました。
今年は味変用のアイテムを活用している人なんかもいてなるほどと思ったり。

他にも色々おすそ分けいただき、栃木の卵焼きなどを食べましたが強者だらけでどれも美味しい。知多牛バーガーが見当たらず(多分売り切れてた)食べられなかったのが残念。

スタジアムで肉フェスとかラーメンフェスあったらいいのに。

散々スタグルを食べまくった後に思ったこと……

「スタジアムでラーメンフェスとか肉フェスあったら2倍楽しいのに……」
「スイーツフェスとかもありだよね」

なんて事。
運営さんの苦労とか何にも考えずに言っちゃいますが。
ゼロックスはチケットなしでもスタグル広場は自由に入れたのですが、リーグでは動線をチケット持ってないと入れない仕組みになるように配置したらいいと思います。美味しいものも食べられてサッカーも見られる、だとサッカー単体に対してハードル高い人も誘いやすい。ラーメンやお肉は人気も高いのでより食いつきいいんじゃないか?と思いました。ていうか私が行きたい。

Jリーグのマスコットは個性豊かで最高。

画像4

ゼロックススーパーカップでは全国のチームのマスコットが大集合!
大人も魅了される個性豊かなマスコットがJリーグにはたくさんいるんです。
この子は私の地元ベガルタ仙台のベガッ太さん。メンタルはおっさんなんですが、この写真においてはオバショット感しかない。

画像5

名刺を用意して、触れ合った人にくれるマスコットがいたり。こちらはギラヴァンツ北九州のギランさん。

ボードを持っている子とはこんな風に会話もできます。
持っていなくても割と身振り手振りでわかる子も多いんですけどね。

画像6

薄っぺらすぎて風吹いたら吹っ飛ばされそうな子がいたり(FC琉球のジンベーニョ)。

画像7

全力ハグしてくれる子がいたり。(SC相模原のガミティ)

画像8

ちなみにこの子の後ろ姿は萩の月。(指摘しているの図)

マスコット大集合、場所分けるならアナウンスして?

これらの写真は公式アナウンスされていた13時からの「マスコットグリーティング」で撮ったもの。ゼロックススーパーカップ公式ページでのアナウンスでは「場内2ヶ所を予定」と書かれていたのですが、場所を分けるというのにどこに誰が来るのかを全くアナウンスしないのは非常に不親切だと思うんです。
場所が離れているため自分の推しが狙った場所と逆にいた場合、会場をダッシュする人もいるかもしれない。なぜならグリーティング自体の時間が短いから。そうすると人とぶつかって事故が起きる可能性があるなと感じました。
マスコットに力を入れてある程度の期間が過ぎている以上、贔屓の子がいる人が増えているのも事実。推しがどこにいるかわからずそわそわしていた人、私だけでなく周りにもいました。後述しますがもふチケが当たりにくくなっている以上会えるタイミングはここしかない。特に子供がいたら20分ではあの距離は動けない。どこに誰が出るかは当日ツイッターあたりででもアナウンスした方が双方メリットは大きいと思うんです。

ところで余談ですが、今回めちゃめちゃマスコット達の移動が大変だったという中の声が聞こえてきています。
神対応をし続けてくれたマスコット達、本当にありがとう。そして来年はもう少しマスコットに優しい運営をお願いします。めっちゃ歩かされるとか台車が本来必要な子なのに用意がないとか、アテンドさんがいないと動きが厳しいのに予算が……とか可哀想すぎる。総選挙がカオスになっている以上、そちらをなくしてその分の予算を触れ合いにまわせないのだろうか。

もふチケ問題。子供はそっちのけなの?

もふチケ人気は凄まじいようで。
 1人3万円の超!もふチケの倍率が5倍と聞き戦慄。

ということは通常のもふチケは凄まじい倍率だったことでしょう。それ以前に通常の試合チケットでClub J. LEAGUEの最速先行抽選に当選しないとエントリーすらできないということだから潜在的な倍率は相当なものだと思います。

私は最速先行抽選に当選したもののもふチケに漏れたのですが、もふチケの申し込み画面で首をかしげることに。

画像9

参加希望人数が「1名」と「2名」しかない。
試合自体のチケットは4人とかで応募ができているのに。
これ自体は最初からアナウンスが実はあったことをあとで知ったので私の落ち度。ですが、本題はここから。

最大2人までしか参加できないってことは子供の参加難しくないですか……?

子供だけで参加できないんだから兄弟いたらとか考えたら悲しくなってきます。

確かに大人の方がお金払いはいい。けれど、未来にJリーグを文化として長く引き継いでいくなら子供も大切にしなくてはいけないと思うんです。
リーグ戦でマスコットに群がっているのは子供たちが多い。それなのに除け者扱いするようなこの仕組みはどうなんでしょう。
昨年も言ったけど子供と一緒にという人向けの「もふチケファミリー」的なもの作れないんでしょうか。
これだけの倍率があるなら「英才教育」と言って子供をダシにファミリー向けもふチケにそこそこの高額を投じる人だっていると思う。1回くらい試してほしい。ダメなら戻せばいいんだから。
私がマスコットを好きになった原体験は幼稚園児の頃。当時JリーグはまだなかったのでJのマスコットきっかけではなかったけれど、スキー場に来ていたマスコットが遊んでくれたからだ。似たような原体験がJリーグの場であったら素敵なことだし、気軽に行ける距離でその体験が繰り返されればサッカーやスタジアムを好きになるきっかけにもなると思う。

別に「サッカーの魅力」から入らなくてもいいと思う。だからこそ気にしなきゃいけないこと、あるのでは?

サッカーが好きな人が「サッカーの魅力で」ファンを増やしたいと思うのは当然のこと。私もゆるいなりにサッカーという競技自体も好きだからその魅力を伝えたい気持ちがわかる。でもまずはスタジアムに来てもらえていないところも多いのではないかと思う。そのきっかけ自体はグルメだって、マスコットだって、チーム主催のヨガやピラティスのイベントだって何だっていいのではないでしょうか。そして、だからこそ超ライト層が楽しんでもらえるように試合以外の部分にもっと工夫が見られたらなと思います。
そこから試合に流れてもらい、何か刺さるもの……試合展開なのか唸るようなゴールなのか、ピッチ内で垣間見えた人間性の素晴らしさなのか、はたまた選手の笑顔なのか……それらがあれば「競技も、スタジアムも楽しい」と思う空間になるし、自らリピーターになる「元はと言えば連れてきてもらった人」も増えるのではと思いました。

昨年のゼロックススーパーカップの記事はこちら。
食い意地が張りすぎて最早スタグルの写真すら撮れていない。


サポートでいただいたお金は、機材の購入、アプリ・ソフト・プラグインの購入など活動の資金の一部に当てさせていただきます。リクエストもTwitterなどで受け付けます。