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音楽で紐とく《にほん》

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日本にはとても優れた音楽様式があり、幾代の歳月を経て受け継がれているのですが、そうした文化が日常の生活で触れることができなくなったのは何故なのでしょうか。音楽を通してにほんの歴史…
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音楽で紐とく《にほん》

音楽で紐とく《にほん》

千葉県佐倉にある文化芸術教室「茶琴神明」では、音楽を通してにほんの歴史や文化を学ぶという試みをスタートしました。

ヴァイオリンでの米国音大留学を経て、帰国後転身、邦楽の世界に足を踏み入れた茶琴神明オーナーが数年間で培った知識や芸事をyoutube チャンネルでご紹介しています。※現在youtubeは会員のみ公開

本マガジンでは、茶琴神明オーナーの杵屋彌十代(きねややそよ)先生にご指導頂き、右も

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音楽で紐とくにほん 長唄勧進帳(完結編)

音楽で紐とくにほん 長唄勧進帳(完結編)

7月のプログラムは「筝曲 六段の調」と「長唄 勧進帳」でした。

このシリーズでは、茶琴神明(ちゃごとしんめい)の店主であり、長唄の師匠でもある杵屋彌十代(きねややそよ)先生自ら、筝も弾き、三味線も弾き、音楽解説まで行っています。

八橋検校が江戸で出会った筑紫筝は、源平合戦で破れた平家が筑紫地方で弾いていたものだそうです。筝の音色は落ち着きをもたらし、長唄の三味線は活気をもたらす。彌十代先生は、

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