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秋野多乃
2020年11月8日 09:51
都心から約1時間。師匠が生まれ育った築100年以上の古民家で長唄を習うことができるということ。木や畳のぬくもりに、琴や三味線の音色が染み透ります。「一度体験レッスンを受けてみたら」と師匠に誘われて古民家に訪れたのは、3月でした。師匠は、地唄、長唄と様々なにほんの音楽の歴史や、琴や三味線にまつわるお話しを丁寧に教えてくださいます。「では、弾いてみましょうか」とおもむろに師匠の三味線を渡されま
2020年11月14日 23:32
とうとうたらり たらりら たらりあがり ららりとうちりやたらり たらりら たらりあがり ららりとうまだ観たことはないですが、能の「翁」の冒頭は、このような出だしで始まるそうです。とうとうたらり、意味のない言葉を音に乗せて節をつけて歌うのは、何かのおまじないかのように、聴くものを彼方に引き寄せます。それは、さかのぼって、経文に旋律や節をつけた声明や、雅楽の乱声の流れにたどり
2020年11月22日 10:01
にほんの音楽の源流のひとつとして雅楽があります。何故だか、雅楽は神社で行われる様式と思い込んでいましたが、お寺の法要や供養でも、唄や舞といった雅楽が演奏されることもあるのだそうです。きっと昔は、もっと自分の中に唄や舞が入り込んでいたのでしょう。地元でお祭りやお祝い事があれば、唄をうたい、踊ったり、というのは、ある種の信仰心のようなものが誘発されるかもしれません。獅子舞がうちを訪ねて厄払いしてく