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【2022年版】 デザイン組織トレンド「DesignOps」を徹底調査しました

サービス開発において、DevOps(デブオプス)がトレンドになるなか、UIUXデザイナーとして気になったのが、DesignOps(デザインオプス)でした。
国内のサービスにおいてほとんど普及していないDesignOps、果たして今後流行ることになるのでしょうか?

気になったので調べてみました。

内容は、DesignOpsの説明から始まり、生まれた時代背景、フレームワークの紹介と、そして実践例となります。

ちなみに今回はいくつかのネットを調査しましたが、ほとんどがForbes japanの記事がソースになっています。

この記事が一番内容を掴みやすかったのでおすすめです。

DesignOpsとは?

DesignOps、つまりはデザインオペレーションのことです。

質の高いデザインアウトプットを支えるインフラと定義されています。

Google、Netflix、Dropbox、Airbnbなどがデザインに強い会社が特に採用しています。推進者の肩書きは、デザインプログラムマネージャーなどと呼ばれていました。

DesignOpsの本質は、時代に合わせて、デザイナーの思考が変化する必要性を解いていることにありました。

今までCraft的な思考が重宝されていたのが、これからは、運用的思考が重要になると解いたことが始まりです。

デザイナーも組織の一因として、自分だけでなく組織のアウトプットを最大化させるための考え方にシフトさせることの重要性が高まってきているとのことです。

DesignOpsが生まれた時代背景

2008年の経済危機によりビジネスの生産性は 有効性より効率性を重んじるようになりました。

効率性に傾いた結果、DevOpsに発展。開発手法やツールを使って、よりシステム開発が可能になりました。

最後に、デザイン経営が叫ばれるようになり、企業がデザイン価値と重要性を認識し始めたことも挙げられていました。

以上の流れを受けて生まれたのが、DesignOpsとなります。

ちなみにビジネスの生産性における、有効性と効率性ですが僕もわからなくて調べてみました。

有効性とは、01の話で、そもそもやっていることの妥当性を意味します。
効率性ですが、これは1→100の話で、どれだけ高いパフォーマンスで実行できているかを意味します。

これが、2008年の経済危機では、効率性に傾いたことが先程の起点になっています。

用語と運用プロセスを定義したのが、インタラクションデザイナーのデーブ・マーロフです。

DevOpsのプロセスが非効率で、デザイナーにあまり適していないと悩んだことがきっかけでした。

これが、ビジネスにおいての危機感となり、デザイナー自らビジネスの中で生き残っていくために、DesignOpsを誕生させたとのことでした。

DesignOpsで参考にできる、UXPINのハンドブックがあり、DesignOpsとDevOpsについても、説明されていました。

DesignOpsとDevOpsは混同されるが、役割は全く違います。

DesignOpsは、いわゆるデザイン戦略で、DevOpsはもっと技術的なもの。それぞれを組み込むことで、企業の希望の拡大に対応できるとしていました。

また、DesignOpsをデザイン思考の延長線上で捉えると良いと推奨されていました。

DesignOpsフレームワークの紹介

DesigOpsのフレームワークとは、4つの重要な要素を一貫して管理することにあります。

ワークフローを整備して、採用・育成を行い、リーダーシップを定義し、ツールの整備と利用推進を行います。これによって、結果的にデザイン価値の最大化を最上の目的にしています。

英語で説明されていたものを、自分の解釈で日本語におきかえてみました。こうするとだいぶ理解が深まるかと思います。

ピラミッド構造でも定義されていて、一番最初の土台をミッション、プリンシプル、バリューとしています。

この上に、ワークフロー、人材、管理、ツールがきます。この結果デザイン価値が最大化されると解いています。

最後に、実践例の紹介です。

DesignOps実践例

最初にやるべきことが定められています。

デザイナーという価値をまず定義すること次に、役割と責任を明確にすることが挙げられています。

最後に、課題リストを作成することから始めることがあげられています。何が機能していないのか?何が行われていないのか?何が日中の仕事から時間を奪っているのか?

ここらへんは、DevOpsでの、バリューストリームマッピングに近しいと思いました。

Adobe、Facebook、Dropbox、国内だとGoodpatchの事例をリスト化してみました。

全部説明すると長くなりすぎるので、この中で気になる3つだけ説明させてもらいます。

1つめが、Adobeの事例です。ガイドラインスキルを強く推奨していることが挙げられていました。

DesignOpsへの貢献レベルを明確にしていて、ガイドラインをつくれるようなデザイナーに育てていくこがしっかりと定義されていました。

2つめが、Facebookのキャリア設計の紹介です。

デザイナーのキャリア設計をビジュアル化することで、デザイナーが何に集中すべきかを明確に定義していました。

最後、Facebookならではかもしれませんが、ツールの開発、先進ツールの利用推奨があげられていました。

FigmaやOrigamiなど、使える人材がデザイナー以外でも増やしていくことで結果的に組織を強くさせていけることができると解いていました。

そして、最後の事例が、デザイナー100人規模の組織、Goodpatchです。

基本的には4つの要素で定義していました。

効率化させることで、創造的な時間をデザイナーに使ってもらうことを掲げています。また、コラボレーションの推進も積極的に行っているとのことでした。

まとめ

DesignOpsとは、デザイン価値を最大化するための方法論です。
できた背景は、デザイナーに求められる役割の重要性が、クラフトからオペレーションに変わったからでした。

今後ですが、よりデザイン先進企業に採用され、日本でさらにそのワードが叫ばれる可能性はありそうです

取り入れた場合ですが、キャッチーなため、組織としてアピールできるのと、課題に対してもミーシーな状態が作れそうです。ただ、デザイン組織の規模など、導入するにもタイミングの見極めが重要そうかなと思います。

以上になります。

また、新しい情報やノウハウが見つかり次第、追加で調べてみようと思います。

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