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はじめまして、AKINDの岩野です

はじめまして、神戸の地で「株式会社AKIND」というブランドマネジメントに特化した会社を経営している岩野翼です。note連載で、地方都市におけるリアルなブランディングの難しさや面白さ、そして学びをお届けしたいと思います。

岩野 翼 | Tasuku Iwano
株式会社AKIND 代表取締役 | CEO | 神戸在住 | 二児の父

英国のBrunel University ブランディング&デザイン戦略修士課程修了。2014年に「百年続く、三方よしの商いを共につくる」ことを目指し、株式会社AKINDを神戸の地にて創業。組織と地域に“前向きな変化を生み出す”ブランディングファームとして、対話型組織開発やデザイン思考のアプローチを組み合わせたブランドマネジメントを実践している。

主なプロジェクトは、Peach Aviation株式会社のブランドマネジメント、経済産業省のMVV策定、ANAグループのビジョン策定、道の駅FARM CIRCUSのブランド開発、都市ブランド戦略「食都神戸」の策定、神戸ウォーターフロントのエリアブランディングなど。

akind.jp

神戸でブランドマネジメント会社を創業

百年続く、三方よしの商いを共につくる

私は、英国で留学中に、環境系NPOやオーガニックカフェで働いた経験の中、フェアトレードやエシカルコンシューマーなどの社会変化に関心を持ちました。Slow Foodなどの考え方に共感し、色々と書籍を読んでいたこともあり、大学院では、商業という枠組みを超えた次世代ブランディングのアプローチを模索する「Brand Spirituality」という論文を発表しました。

その後、東京のブランドコンサルティング会社 CIA Inc.にて、7年の間、数多くのブランディング・プロジェクトの経験を積みながら、副業的に仲間たちと「Phronesis」というチームを立ち上げ、エシカルブランドやNPOに特化をしたブランディングにも挑戦しました。クリエイティブに社会とビジネスをつなぐ経験をベースに、地域視点のブランディングを実践したいと考え、2014年に「百年続く、三方よしの商いを共につくる」というパーパスを掲げた株式会社AKINDを共同創業者の森江くんと神戸の地で創業しました。

私自身は、「クリエイティブと戦略を掛け合わせることで、より良い社会づくりに貢献する」ことを個人的なミッションとしています。現在、ブランドマネジメントを請け負う仕事が中心ですが、ご相談いただいた案件は「より良い社会づくりのための貴重な機会」と捉えて取り組んでいます。そのため、クライアントの課題を解決し、ご満足いただくことは当然のこととして、さらにその先にある「共により良い社会をつくるために何ができるか?」を問いかけながら、商業という枠を超えたブランディングに挑戦しています。

また、外向けのブランディングだけでなく、組織で働く方々が働きがいを持って仕事に取り組めるように、組織文化づくりのための社内ブランディングにも注力しています。最近では、請け負うという形だけでなく、共同でブランドを立ち上げ、事業化を共に目指すような仕事にも挑戦しています。

百年続く、三方よしの商いを共につくる

私が経営しているAKINDは、一般的にイメージされるブランディング会社とは少し違います。実は、社内にデザイナーがいないのです(正しく言うと、デザイナー経験者はいますが)。そして、いわゆるブランディングでよくあるロゴやコミュニケーションなどのデザイン開発の仕事もありますが、「顧客自身が自分たちの手で、ブランドをマネジメントする」ことにこだわっています。

「変化が激しく、先行き不透明な現代に求められる本質的なブランディングとはなんなのか?」、「ブランディングはどのように企業や地域の持続的成長を支えられるのか?」、「ビジネスという枠組みを超え、人のしあわせや働きがいにどのように貢献できるのか?」。そのような問いと向き合い試行錯誤しながら、ブランディングの新たな可能性を探求しています。

note連載では、私たちが取り組んできた具体的なブランディングプロジェクトや参考にしてきた書籍の事例などを用いながら、なるべくわかりやすく、手触り感のあることを、じっくりと書いていこうと思います。世の中に数多あるノウハウ記事のように、端的に切れ味が良いものにならないかもしれませんが、「ブランディングの新たな可能性」について探求する旅に、お付き合いいただければ幸いです。


おわりに

初回の記事では、自己紹介から始めてみました。次回から、ブランディングについて、まとめていきたいと思いますので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。