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お店の面構え

今回は店舗デザイン、施工の観点からのお店作りに欠かせないファサードのお話しです。よく集客が見込めるファサードなどのタイトルのものもあると思うのですが、それをまねしてしまうとどこのお店も変わり映えのない普通の飲食店に埋もれてしまいます。ここではデザインを大切にした、上品なファサードテクニックをご紹介します。



Bourgeoinie/ブルジョワニー

上新庄に本気のフレンチが誕生しました。上新庄という地域に根付く高級感もありつつカジュアルさも残す絶妙な雰囲気を作り上げました。

昔からあるような木製の建具を着色

比較的間口の広めの物件でした。左のガラス張りの部分はカウンター席がよく見えるように考えており、右側のサインが付いている壁の奥にはテーブル席を配置。店内を見せる見せない問題を絶妙に解決し、かつファサードの窓部分と壁部分の比率を考え抜いたバランス美がここあります。両開きの大きなドアはシーズンの時は開放してテラスの席でも楽しめるように考えています。開放感はお店に必須要素だと考えます。

カウンターから臨場感あふれるキッチン

飯時マム

大阪市都島区に気軽に楽しめるセンスよしうまうまの酒場。
この物件は駅徒歩1分の好立地、間口も広く申し分ない物件店内が完全すけるとんだけど知恵を絞って内装費用をおさえることに成功しました。

ファサードはシンプルに

ファサードはできるだけシンプルにごちゃごちゃさせないことが大切。潔さが料理の旨さに比例する。カウンターの窓の方には少し腰ほどの高さの壁を設ける。これはハイカウンターに座る人の足元を隠す意味合い。なんともさりげない気遣いが聞いた窓である。入り口ドアは通常よりも大きなワイドをとることで店内の様子を目立たせることができる。シンプルにカッティングシートでロゴがはいってるのも粋である。右側にあるかわいらしいランプの看板は夜になると街に小さな光と賑わいを呼び寄せる

素朴な素材を集めて固める素敵な空間

加古川ワインバル 

兵庫県は加古川駅にオーガニック食材を大切に楽しめるバル。
もう9年おめでとうございます。

亜鉛メッキのオリジナル庇

奥に細長く伸びる物件。駅前だけど2本ほど本通りをそれた場所に。気づいてもらえるためにファサードはできるだけ明るくなるように設定。明るくと言ってもピカピカの居酒屋さんを作るわけじゃあない。照明のポイントはお店の看板を優しく照らしてあげる。それだけではまだ目立ちにくいのでプラスでスポットライトを使う。写真はわかりにくいけど窓上にあるスポットライトで地面を照らすのである。地面を照らすことで遠くからその場所になにかがある、きっと飲食店だろうというイメージを作り上げることができる。お店前まで来てもらうことがまずは大切。お店の前から店内までのおおきな一歩を超えてもらえるように置き型の看板で内容を工夫しましょう。

作り付けのワインセラー

いかがでしたでしょうか?まだほんの一部のお店のご紹介でしたが、すこしは参考になったのではないでしょうか??ファサードはお客様の第一印象を司る部分です。人でも最初のファーストインプレッションは大切だと思います。ぜひ今のお店や新しくお店を考えている人は一度ご相談いただけたら他店舗との違いをデザインで解決します。

akinau株式会社 谷口


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