人生はバランスよくは進ませてくれない。
今日、母が癌と診断された。
大きな病院で診てもらわないと詳しいことやステージはわからないけど、病理検査では99%癌だそうだ。
父の他界から1年も経たないうちに、私たち家族はまた乗り越えるべき壁が目の前に現れてしまった。しかも母はこれまで大きな病気一つしたことがない健康体。だからまさに青天の霹靂だった。
https://note.com/akinaorr/n/na4c1ab1cb207
でも実は、長年病気だった父の看病をしていた母は自分の体は二の次で、予兆はあったみたいだけど自分が何かあったら父の面倒を見れなくなるからと、娘の私たちにも何も打ち明けることなく日常を過ごしていたのだった。
あぁ、人生ってなんでこうも色んなことが重なるんだろう。難しいことも、心配ごとも一挙に押し寄せる。
試練さん、もうちょっとバランスよく訪れてくれない?なんて思うけど、人生はそうもいかない。
先週は共同ファウンダーとして新プロジェクトを立ち上げた仲間が一時入院。本当に心配だっけど、昨日無事退院してホッとした。
さらに先週末にはわたしも人生初の手術着を着た。(これについては後日書く)
そんなこんなで、家族のことも、事業のことも、自分のことも、久しぶりにあらゆる意思決定を迫られた1週間を過ごして、「人生は色々ある。」とつくづく思った。
これまで数百人の人生ヒアリングをさせて頂いたり、最近ライフログ講座や個別カウンセリングを始めて、たくさんの人の人生ストーリーに触れさせて頂く度に思うことがある。
それは、光と闇は表裏一体、ということ。
キラキラ輝いている人が羨ましくなったり、闇の中にいる自分が嫌いになったりする。
でも、常に光の中なんてことはあり得ない。
闇を知ってるから、光が見えた時の喜びがわかるんだと思うし、辛い時があったから、何気ない幸せに感動できるんだと思う。
さらに言うと、人生いい時ばかりなんてないし、幸せそうに見える人も実は色んなことを抱えていたりする。
だから見えているものが全てではないよね。
人生の出来事をどう捉えるかは、その人次第。
さらに言うとそういう感情の浮き沈みとか、人生の山とか谷とか、喜びや悲しみは人に共感されなくても自分の糧になり人格になっていくんだと思ってる。
人生の機微を知っている。それが人の深みなんじゃないかな。
私はというと父が他界して8ヶ月。父の最期を看取って自分の生き方を大きく見直した2020年。
さらに言うとこの前の母の日には姉と一緒に手紙を贈って、外出自粛も緩和されたこれから旅行など計画を立てようとしていた矢先のことだった。
でもそんな時こそ、焦らず、気張らず、抗わず。
流れに身を任せようと思えるようになったのは、
自分の大きな変化だと感じている。
無理して踏ん張る、頑張るが、一番自分を苦しめるから。
力を抜いてるぐらいがちょうどいい。
そうしたら色んなものがすり抜けて、風向きは変わっていくと信じてる。
至って冷静な私だけど、今この瞬間感じていることを残しておかないと消えてなくなってしまう気がするから書き留めておこうと今日は思った。
最後に、声を大にして言いたいのは、自分も家族も定期的な健康診断、早めの検査をぜひ受けて!ってこと。
遠く離れてる親は、子供に心配かけまいと意地を張ったり、カラダの小さな変化に気付いてあげられないから無理やりにでも連れてって!ってこと。
私は今日、母の癌診断を受けて半日調べただけでも闘病は情報戦だと感じた。本来、病院も治療法も主治医も、全て患者が選択ができるものではある。でも何も調べなかったら言われるがまま受けてしまうだろう。まずは一つ一つちゃんと知って、家族で話し合って進んでいきたい。
明日は、近いうちに入院、手術、抗がん剤治療がはじまる母を美容院に連れて行ってあげよう。病気でも綺麗にしてたいよね。
改めて思う。
人生はバランスよくは進ませてくれない。
でもこれも人生の機微。
そう思えたら、前を向いて進んでいける。
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