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教育や福祉は夜の街よりつながりたい存在でいれているのか?

答えは確実にNOなんだな、ということが先日参加したこちらのツアーで分かった。

10代女子を取り巻くひどい環境を目の当たりにし、ものすごい衝撃を受けました。教育や福祉よりも夜の街に行くことを選択せざるを得ない構造を変えたい。

この一年女子少年院に関わる中で、鑑別所でまず性病の治療をする女子がいることや出院後に行き場所がなくて夜の仕事に就かざるを得ない状況などを聞き、鑑別所・少年院に入る前と出た後についてもっと知りたく思い、参加した。これまで頭ではわかっていたつもりだったけれど、実感を持っていなかったし、問題の重大さを認識していなかった。

そして自分とは決してかけ離れている問題では全くなかった。これまで気付いていないだけだった。背景には女性が当然のように商品として扱われるジェンダーの問題、福祉のぶつ切り問題、児相の余裕がない問題、家族の自己責任問題、申請主義問題。
上から目線の福祉の支援者には見向きもしない女子にアウトリーチして寄り添うスカウト。
全てが自分の日常や仕事に関わることだった。

しばらく衝撃を受けていたけれど、自分ができることをやっていく。周りと共有する。身近なジェンダーの問題を共有する。ぶつ切りの支援をどう変えるか考える。持続可能なアウトリーチの方法を考える。鑑別所や少年院を出た子どもたちの相談先を増やしてつながる仕組みをつくる。福祉にもっと予算がいくように働きかける。学校教育や福祉施設における性教育やジェンダーに関するプログラムを開発して導入する。ジェンダーギャップを埋めるために女性の政治家を増やす働きかけをする。

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このような機会を作ってくださったColaboさんに心より感謝。あと一緒に行って共有できた二人の友達に感謝。
もっと知らなきゃならない世界が多分あるし気付いていないことがたくさんある。今の延長線上では届かない人たちはどこにいるのか。どうしたら良いのか。
これまで障害福祉と教育の分野において障害のある子ども障害のある子どもたちを取り巻く環境をよりインクルーシブにしていけるのか?を考えてきたが、障害についてだけ学んでいたら足りないということがよく分かった。

支援者は当事者置いてきぼりの内輪もめしたり専門分野で対立している暇はない。いち早く私たち支援者が横でつながり、お互いの専門とする分野について共有し、一緒に子どもたちを取り巻く環境を良くしていかなければ。「夜の街」を選び続ける子どもたちがいることを自分たちの問題として自覚しなければ。

今年はたくさん学んで障害以外の分野のことが少しずつ分かってきたが、まだまだ。元旦は越冬炊き出しボランティア予定。

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