見出し画像

料理をしない人にお肉のことは分からない

昨日また鹿が掛かり、114頭目を解体処理、精肉、そして調理しました。鹿が獲れると半日が潰れてしまう上に夜にはくたくたになって早く寝てしまうので、続けて掛かると私もだいぶ不機嫌になります。今日は掛かりませんように、と祈りつつnoteを書き進めたいと思います。

* 冬の鹿肉は煮えやすい(傷みやすい)

昨日の鹿は雄でした。ずっと付けている解体日記には「鹿オス3歳くらい、後ろ脚煮え→煮込み料理、その他は利用」とメモしています。野生獣の肉を扱う難しさの一つは肉質が不安定なことですが、冬場の鹿肉は夏に比べて質が低く、特に冬の終わりに近い2月頃の肉は残念なことが多いです。これが猪だと逆になります。猪は冬場に皮下脂肪を蓄えますから、脂が乗って美味しくなる。

ここから先は

5,127字
今後も新しい発見やレシピなどを追加していく予定です。有料マガジン「ジビエ連絡帳」を一度ご購入ただくと、マガジン内の記事(過去から未来まで)を全て、半永久的にご覧いただけます。

近所で駆除された鹿や猪141頭を解体し、お肉を食べる(食べてもらう)活動を続けてきました。ジビエ肉(主に鹿肉)をささっと調理し、おいしく食…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?