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らくがき帳(定期購読マガジン)

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2023年10月の記事一覧

【氷河期世代③】〜時代のせいか、お前のせいか〜

「時代のせいにするな。お前の努力が足りなかっただけだろう」 と言い返されて傷つくくらいなら、何も言わずに耐えているいる方がマシだ。そう思って無言を貫いてきた氷河期世代は多い。 確かに、氷河期世代であっても就職できた人はいた、というのは事実である。同世代の中に就職できた人がいた以上、うまくいかなかったのは単に本人の努力や実力が不足していたからではないか、という声は、特定の世代だからと言って避けられるものではない。またそうした声を内面化し、自分を責めてきた人も多い。 自分の

『昭和の犬』と『光の犬』(読書メモ)

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大津市のマンション購入にあたって(ローカルトピック)

『大津市のマンション価格の高騰について』『大津市のマンション乱立がもたらすもの』に続き、本編では、湖岸の街で暮らしていく上で経験する問題と対処法、またオススメの物件等を目的、条件別に考察してみたい。 びわ湖あるある。覚悟すべきことこの地域にマンションが乱立し始めた頃、それ以前から住んでいた地元民は、面白半分、心配半分の心境で噂したそうだ。新たな移住者たちはきっと「びわこ虫で大変なことになるだろうに、知らないのかな?」と。 びわ湖は淡水湖のため潮風はなく、海岸のようにベタベ

大津市のマンション乱立がもたらすもの(ローカルトピック)

前回の記事『大津市のマンション価格の高騰について』に書いた通り、大津市中心部には続々とマンションが建てられており、次の約2年で新たに3700戸以上の部屋が販売される見込みだ。ではこのマンション需要はどこまで伸びるのか、価格はどうなっていくのか。新築に加え、売れ残っている新古マンションや、中古マンションまで、幅広い選択肢がある中で、いつ、何を選ぶべきかは悩ましい問題である。 個人的な体験になるが、この一年以内にも友人に購入を勧めた物件があった。駅からは少し遠く、専有面積も70

大津市のマンション価格の高騰について(ローカルトピック)

滋賀県大津市のマンション価格は、異常なくらい高騰している。お隣の京都市の不動産価格も、社会問題化するほどの上昇を続けてきた。 私自身は大津市内のマンションに住んでおり、また国内外の友人・知人に「京都市内または大津市内の物件(京町家かマンション)購入」の手伝いを頼まれていることから、その価格や条件を観察してきた。内覧にもあちこち出かけたし、物件取り引きやリフォーム関連の情報も集めて回った。住民として日々の暮らしの中でオンタイムで感じてきた地域の変化もあれば、近隣住民からの口コ

大学院のこと(2)(進学・留学体験談)

大学院への進学体験談「大学院のこと(1)」の続き。 大学側から合格通知は受け取ったものの、金銭的な理由から一度は入学を辞退。ところがゴネてみたら奨学金(給付型)がもらえることになったため、2016年の5月20日、私は入学辞退を撤回して進学を決めた。 というのが、前回までの流れである。 今回は、学科側へ返事をした日から入学した9月1日までの準備段階で起きたこと、新入生のオリエンテーションで覚えた違和感を順を追って書き進めていく。 アカデミアだから許される詐欺大学院に来る