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声楽聴き比べシリーズ vol.4 シューマン《Der Nussbaum》

サクッと始めてサクッと終われ、
サクッと聴き比べできるシリーズです。

R. Schumann「くるみの木〜ミルテの花より」

美しく、愛らしく、
歌詞も含めて大好きな曲です。

大きな起伏はないこの曲ですが
レガートの中で言葉のリズムを楽しめるまで歌えるようになるには、大変な事です!

歌っているといつの間にか支えが上がってて怖すぎます(笑)

同じリズムや音形の繰り返しなので
たとえ支えが上がるトリガーを見つけても
一曲通して気をつけなければなりません!

あーーー恐ろしや!!!!

聴き比べ

Apple Musicで聴ける音源で、私の好きなものを。

白井光子

我らが世界に誇るリート歌手。

子音の品と繊細さが本当に心地よいですよね。

白井先生の子音だけで白飯何杯もたべれちゃう!
特に[z]が好きなんです。
ちょっとオタク過ぎたかしら(笑)

「ささやく」と言う言葉が何度か出てきます。
演技がかり過ぎてる演奏は好みでないのですが、

子音の処理(発語・タイミング・息の流れの中で)と、「ささやく」と言う感情のちょっとのスパイスで、こんなに活き活きと表現できるんだなぁ。私もできたらなぁ

と指をくわえて聴いています(笑)

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ

言わずもがな

語っているのか歌っているのか
そんな間を縫っている感じが本当に好きです。

学生の頃は、この類の歌い方の凄さが
まっったく分からなかったのです。
(恥ずかしい、穴があったらinしたい)

いとも簡単にスッと歌ってるように聞こえますしね。

でも無理なんです、こんな風には
歌えるもんじゃ無いです(笑)

私は美しさと凄さに挟まれて
聴きながら笑えてきてしまう次第です。

エディット・マティス

自身の声種と近く、目指すべきところの声を必ず聴くようにしています。

真っ直ぐと明るい響きでとても勉強になります!大好きです!!

歌曲やソリストだけでなく、オペラでも活躍していたからなのか分かりませんが、母音がパーン!と明るく響いているように聞こえます。

歌曲になると"表現"しようとして発声が迷子になりがちな私には、うなることばかりです。

まとめ

指咥え、笑ったあとに、うなり声
あきを

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