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映画メモ 2023年夏

暑いですね。冷夏って、どこにいった? 夏はいまのところ、そう見たいものもないので、このメモが秋までもつといいね。ミッションインポッシブル、本当に頼んだよ。きみを信じてる。

「探偵マーロウ」

予告で見て、おもしろそう、と思って見にいきました。こういう古いハードボイルドテイストは大好きなので、個人的にとてもおもしろかったです。推理ものとしてはどうなの? 脚本ちゃんと考えた? と思わなくもないですが、ふいに出てきたアラン・カミングで全部帳消し! 我ながらチョロい。出番ほとんどないし、殺されちゃうけど、元気そうでよかったわ。

「ミッションインポッシブル」

副題とか知らん!

おーもーしーろーかーっーたー!

細かいことはいいんだよ、アクション詰めこんだよ! な作品なので、細かいこととか気にしません、アクションありがとうございます! の気持ちで見ました。アクション大作はこうでないと(インディー・ジョーンズくん、聞いてる?)。あっという間に3時間がたってて、大満足でした。私好みの女性がたくさん現れて、半分ぐらい死ぬという、え、こんなに簡単に殺すの? という驚きもいいものです。過去作はいつも通り、まったく覚えてないので(全部見てるのに)、きみはだれ…? な人たちばかりでしたが、一切気にならない。夏はこういう映画がいいですね。続編楽しみ!

「バービー」

フェミニズム映画ですね、と言われれば、まあ、そうですね、なんですよ。バービー作ってる会社の幹部が全員男性であるとか、なんにも考えない人しか人形社会にいられないとか、人形社会だって男性優位の逆なので結局一緒じゃーん、とか。そういうのもよくわかるけど、映画としてシンプルにつまらなかった。思想を娯楽に落としこむって本当にむずかしい。某ジブリも(毎回、某の使い方がまちがってる)楽しく見てたら思想がどーんと出てきてげんなり、からのもう見ないになったので、その両立は困難だろうな、と思う。思うけども、バービーを使うなら、もっとどうにかしてほしい。最後のもと社長(だっけ?)とバービーの会話とかいらんわ。期待してただけに残念。
マーゴット・ロビーは本当に大好きだし、アメリカ・フェレーラも、きゃー、なつかしいー! ってなったし、私の(私の?)ヘレン・ミレンの名前があって、いつ出てくるかわくわくしてたらナレーターだったのはちょっとがっかりだったけど、女性陣はよかったよ。ただ、今回もだけど、プリンスチャーミング役が本当に本当に本当に解釈違い。頭は悪いけど顔と体だけはいい、の象徴の顔が全員解釈違い。本当にアメリカの魅力的な男性がわからん…。
そして、まったくの余談ですが、バービー役って一昔前ならアン・ハサウェイがやってただろうな、と思った。

「MEG ザ・モンスターズ2」

前半ばっさりカットでいいよ。こういう、おっきなモンスターを見せるぞ! に裏切りコント(だれがどう見てもコントだろう、あれは)とかいらん。ものすごーくよくできた脚本なら、いいねー、ってなるけど、さっさと黒幕がわかるし、黒幕になんの意外性もないし、レアメタルを内緒で採って巨万の富を得るなら、せめて頭のいい人たちでいてほしかった。全員バカなうえに特に見せ場もなくあっさりモンスターズにやられる、ってどういうことよ。『ブラックデーモン』って脚本よくできてたんだな、と再評価できたわ。
ですが! 後半のモンスターズ大暴れはもうもうもうもう! すっごいよかった! 倒し方すべてが、そんなわけあるか! なありえなさもB級コメディだと思えば全部許せるし、最後のサメ倒したときは爆笑したし、エンドロール手前のノリノリの音楽では踊りまくったよ。あ、もちろん、周囲に配慮はしていますよ。ちょっといい席に座ってたのでね。周りがいないっていうね。気楽でよかったわ。
巨大サメ対巨大タコの戦いが本当に楽しくて、これだけで見てよかった! ってなりました。つぎはもうなさそうだけど、あるとしたら、ずっと後半部分でいってください。前半でダレるのもったいない。

「アステロイドシティ」

U-NEXTのあまったポイントは毎月映画チケットに引き換えてます。二千円分の映画チケットがついてくるなら、実質千円以下でU-NEXT見られて安くない? みんな、加入した方がいいよ!
そんなチケットを使うべく、何にしようかな、と迷って、これにしました。出演者が超豪華。こういうのって、基本的にはハズレなんだけど、さあ、どうでしょう。
…いやな予感って当たるもんですね。SFコメディって、どこがどうコメディなのか教えてほしいわ。不条理劇の方が正しい気がするけど、不条理劇にもなってない。早口の英語でまくしたてる演技プランもきらいなので(さすがにみなさんうまいから、聞き取れはするけどさ)、虚無の表情で見てた。いいところがひとつもない。このあとに鰻を食べる予約してなければ途中で帰ってたわ。鰻の時間を早めようかな、とまで考えたけど、スカジョハ出てるから見てたようなもの。あとは、ほんのちょっとだけ出てる有名俳優を探す。みなさん、よく出たね。脚本読んだ? この監督のは二度と見ない。笑いがあわない。調べてみたら『ダージリン急行』の人か。あれも、期待して見たらくっそつまんなかったんだよね。うん、あわない。

「ホーンテッドマンション」

ディズニーの安定感ってすごいねえ、と思った作品。アステロイドシティ見たあとだから、ちゃんと映画になってる、脚本がしっかりしてる、起承転結がある、ということに感動してしまったわ。ディズニーは、一度は裏切られたり危機に陥ったりしなければならない、みたいな部分があって、どれも話の展開がおんなじに思えてしまうんだけど、突飛なことやって観客おいてく映画よりはディズニーの方が個人的には好きです。
オーウェン・ウィルソンもダニー・デビートも大好きなので、それも嬉しかったな。
ほっこりするいい映画でした。

「グランツーリスモ」

ゲームでレーシングやってる人が本物のレーサーになる話。予告で、夢のあるストーリーだね、と思っていたら、based on a true story でびっくりしたわ。
とてもよくできた映画で、家族ものに弱い私は号泣したけれど、このプロジェクトが長続きしなかったのは、まあ、そうだろうね、と思うよ。費用対効果がなさすぎる。プロジェクトの代表役の人、渋いおっさんだなあ、と思ってたら、オーランド・ブルームでびっくりした。
エンヤは聞いた瞬間にわかるので、あの人、本当にすごいと思う。本人の声がなくても、エンヤだ! ってなるもんね。
いいお話でした。

以上、9月までに見た映画です。予約してたけど、外に出た瞬間、このまま出かけると暑さで死ぬ、と思って、そのまま家に引き返したこともありますし、おもしろそうと思って予約したらホラーだったので行くのをやめたものもありますが(予約前に気づけ)、映画はやっぱり大好きだし、だれにも邪魔されない2時間前後ってありがたいですね。
秋もたくさん映画を見るぞー!

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