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Aリーグ・グランドファイナル観戦記

2022年5月28日ーAリーグ・21/22シーズンチャンピオンを決める試合「グランド・ファイナル」を観戦してきました。まだまだ興奮が冷め止まない状態でちょっとまとまりがないかもしれませんが、とにかく嬉しくて、早くこの気持ちを皆様と共有したくて...、暴走するかもしれませんが、よろしくです。今回は試合内容にはあまり触れずに推しチームの優勝を生で体験した時のお話を写真と動画多めです。楽しんでいただければ幸いです。

Aリーグのグランド・ファイナル
Aリーグはオーストラリアのトップサッカーリーグの名前で日本で言うところのJリーグ、イギリスのプレミアリーグに当たります。ですが、日本やイギリスとちょっと違うのはリーグ戦終了後に上位6チームによるトーナメント戦がある事です。リーグ戦を首位で終了したチームは「プレミア」と呼ばれ決して「チャンピオン」とは呼ばれないのです。今年のプレミアは昨年同様メルボルン・シティ。チャンピオンもメルボルン・シティの2冠でした。今年も安定した強さでここまで来ました。昨年このチームには育成型移籍として横浜F.マリノスから椿直起選手が所属してましたね。(今シーズンは水戸ホーリーホックス在籍)その時のポスターがこちら↓

右下が#14椿直起選手

今年のメルボルン・シティにも日本人選手が在籍してます。Jリーグ出身ではなくMLS(アメリカ+カナダのサッカーリーグ)から移籍して来た遠藤翼選手です。彼も椿選手と同じ#14を背に付けて頑張っています。それ以外にも元浦和レッズのアンドリュー・ナバウト選手、日本がワールドカップ・カタール大会の出場を決めた試合ー3月24日、雨のシドニーで日本が勝利したあの試合ですーに出場していたマクラーレン選手、レッキ―選手もこのチーム。2人のFWを筆頭に若手FWも多い攻撃型のチームですね。グランド・ファイナル前にリリースされたクラブの動画が↓

相対するウエスタン・ユナイテッはリーグ戦を3位で終えたチームです。このチームはメルボルンの西地区(新開発+新興住宅地)に新しく出来た3年目のチーム。実はホームスタジアムどころかホームグランドもまだ完成していないんです。このチームの初年度中盤から加入した日本人選手がいます。元松本山雅のディフェンダー・今井智基選手です。今井選手は昨シーズンのクラブのシーズン優秀賞をも受賞しているほどチームに貢献しているディフェンスの要の選手です。とにかく運動量多さは目に見張るものがあり、別名「マシン」と揶揄されてます。子煩悩としてもチーム内では有名なようです。このチームにはメルボルン・シティの様にオーストラリア代表選手はいませんが、監督がオーストラリア・レジェンドのジョン・アロイッシ氏。オーストラリアが32年ぶりにワールドカップ出場を果たした立役者の一人です。新チームがここまで躍進したことに驚いた人も多かったです。グランド・ファイナル用にチームが作った動画が↓

いざ、スタジアムへ
前置が長くなりましたが、さて、スタジアムに向かいましょう。スタジアムはメルボルンの市街地から東南に1キロほど行った場所にあるメルボルン・パークと呼ばれるスポーツ競技場地区内のAAMIパークです。最寄りの駅はリッチモンド。その駅の西口は大きなイベントがある時だけ解放される特別な入口です。

この臨時改札口に向かうのも今シーズン最後かと思うとちょっと感傷的…

リッチモンド駅のプラットホームに降り立ち、西に向かいます。いつもはシャッターが閉じられていてその先が見えないのですが、今日はシャッターが上がりトンネルが現れています。そしてそこにAAMI PARKの文字。その下を人の流れが進んで行きます。トンネルを右に向かうとMCGと言う別のスタジアムに、今日は左に向かい改札を出ます。改札の外にはすでに多くの人達のスタジアムに向かう流れが出来てました。 迷うことなくその流れに入っていきます。人の流れに任せて歩いていくとナイター照明とLEDライトで輝く泡が幾つも重なったような建物が見えてきます。これがAAMIパーク。AAMIは保険会社の名前でいわゆるネーミングライツ用の名称。正式にはメルボルン・レクタンギュラー・スタジアム(Melbourne Rectangular Stadium)訳すと…メルボルン・長方形・スタジアム。ド直球な名前です。😝😆😆😜

別名バブル・ドーム

夜空にぽっかりと浮かぶようないくつもの泡が連なったドームを持つAAMIパークはかわいいくておしゃれ。

スタジアム脇の大型広告パネル。ここで行われるイベントポスターがドドーン

スタジアムに入る時の荷物チェックと金属探知機身体チェックを無事に終えて、スタジアムに入場。チケットは全てインターネットで購入するデジタルチケットー携帯に送られてくるQRコードをゲートで翳すだけ。

携帯のバッテリーセイバーを使っていたので画面が暗くてなかなか読み取れずに…焦った💦

日本ではスタグル(スタジアム・グルメ)の種類が多くて楽しそうですが、こちらではご当地グルメなどもあまりないです。と言うか、私自身がスタグルにあまり興味がないので全く写真を撮っていませんでした。ごめんなさい。それよりも試合前の選手のアップ見たさに観客席に急ぎます。スタジアムのコンコースへ漏れているナイター照明に導かれるように狭い通路を抜けます。

ナイト照明に照らされているピッチの緑色に名前を付けたい

ナイト照明のまぶしい光がピッチの芝生の緑をいつも見る緑とは違うように見せてくれてます。その芝生の上で選手たちがアップをしているだけでドキドキ・ソワソワしてきます。ソワソワしながらも推しの選手を目で探し始めてしまう癖は子供のころから抜けません。自分の席は後回しで、その場に立ち尽くしてしまうので係員によく注意されました。(今回も目で遠藤選手を探していましたー注意を受ける前に彼を見つける事に成功!)今晩の試合はグランド・ファイナル、いつもとは違いピッチの中央には簡易ステージが確認できます。それと同時にコロナ禍の規定として昨年から入場不可とされていた2階席も(東側スタンドのみ)にも観客の姿が確認されました。やはり観客席が人の姿で埋まるのは当たり前の事だとは言え、嬉しいですね。

プレ・ゲーム・ショー
そうこうしている間に、試合20分前になり、突然のアナウンスと共に照明が落とされカラーライトとピッチを囲むように置かれた炎スタンド、そして花火のショーが始まりました。炎のスタンドが近く、晩秋の冷たい空気を一瞬ですが温めてくれました。ありがたや、ありがたや。

ワクワクしてきますね

花火がひと段落するとステージに人影が現れ、スタジアムDJが曲とアーティストの紹介をしたのですが、まあ、スタジアムあるあるですね、声が響きすぎて何を言っているのかはわかりませんでした。ですが、それが今年のAリーグのテーマソング「Here Come the Future」である事はイントロでわかりました。そのPVが↓

ヒップホップは歌詞を無視してメロディだけで楽しんでいる派の私です(単なる言い訳。…)。この曲もそれ。TVで放映される試合前に架かっていた曲なので反射的に体がリズムを取り始めます(パブロフの犬の如く)。今シーズンから男子、女子とユースの各リーグをまとめてAリーグと称し、再出発したこのリーグを象徴する曲名「Here Come The Future(ほら、未来だよ ー 私の意訳です、悪しからず)」です。このビデオクリップに登場するブルーのユニフォーム#23はメルボルン・シティのマルコ・ティリオ選手20歳で、この試合はベンチスタート、後半から出場します。彼は次の代表戦にも選出されています。何となくメルボルン・シティが勝ちそうな予感がひしひしと感じますね。私はウエスタン・ユナイテッド推しなのですが、弱気になってしまいます..。

試合開始
ステージが終わりスタジアム照明が付き現実に戻どってきました。観客席が一息ついている間にステージが片付けられていきます。そんな中、スタジアムDJの声と共にスタメン発表。それぞれのゴール裏が応援とブーイングで湧く時間。そして、ピッチ上が全て片付き、観客もほとんどが席に着く頃、選手入場。

メルボルン・シティのサポーターのコレオグラフィー

ゴール裏のメルボルン・シティサポーター席のコレオクラフィ―が...。本当に簡単なコレオグラフィーなのですがオーストラリアではまずやらないので珍しくてちょっと圧倒されてしまいます(弱気ですね、私)。試合前にメルボルンのアボリジニ・ソサエティー代表者によるご挨拶、そして国歌斉唱。そして、いよいよ!試合開始。レフェリーのホイッスルが高々と響きますが、ウエスタン・ユナイテッドサポーターのチャントの声にほとんど聞こえませんでした。

試合は開始2分にウエスタン・ユナイテッドがコーナーキックからのセットプレーで先制、30分に追加点を取り前半終了!両得点とも私の目の前で起こりました。ラッキーな事に私の携帯のカメラを構えている時に!まあ、携帯のカメラの写真なのでちょっとボケていますがそれがこちら↓

ウエスタン・ユナイテッドの1点目の瞬間!ゴール前の全選手がゴールキーパー上のボールを注視している
ウエスタン・ユナイテッドの2点目 FWのプリヨヴィッチ選手がシュート。ボールがゴールネットに吸い込まれて行った

前半は2-0でウエスタン・ユナイテッドリードのまま終了。ハーフタイムショーもあったのですが、あまりの寒さにコンコースに避難していました😅

後半戦が始まると王者メルボルン・シティのいつもの猛攻が始まりました。何度も何度も攻めてくるスカイブルーのユニフォームに気が気ではありませんでした…。が、ん?あれれっ!丁度目の前にメルボルン・シティのサブの選手がアッ…アップに出て来ているじゃないですか!ビブスを付けた若手注目選手が揃って体を温めていく。その中に遠藤翼選手の姿が!ついつい私の携帯のカメラが追ってしまいます。

メルボルン・シティのサブの選手
靴ひもを結んでいるのが遠藤翼選手
念入りに靴ひもを結びつつ試合を観察中の遠藤翼
遠藤選手とステファン・コラコヴスキー選手。メルボルン生まれの彼は北マケドニア代表です。
交代要員としてコーチの戦術を聴いている#23マルコ・ティリオ選手
交代でピッチにあがったティリオ選手の活躍を見つめるサブ選手。結構邪魔な場所にいるのよね。試合が見えない…

そして、試合終了のホイッスルがウエスタン・ユナイテッドのサポーターのチャントの遠くで響きました。その時の動画がこれ↓

と同時に私の周りで訳の分からないジャンピング合戦が始まりました。知り合いでも友達でもない回りの人達とハイタッチをしながらぴょんぴょん跳ねてました。興奮した人たちの興奮した大声が怒濤の如くスタジアムに響き渡り、観客席が揺れているのが私も感じる事が出来るほどですが、そんな事より嬉しさのあまりに周りの人達と肩を組んだり、自撮りに紛れ込んだりのお祭り騒ぎを始めていました。ふと気が付いてグランドに目を向けると、勿論ピッチ上はそれ以上のお祭りになっていました。ベンチから飛び出して来た控えの選手達、コーチやスタッフ。メディア関係、サッカー協会の関係者や元選手など気が付くと大勢の人達でグランドは埋め尽くされてました。その時の動画がこれ↓

誰もが嬉しそうに笑顔で何か叫びながら握手、そして抱擁。その数がどんどん増えて行きます。それを見ないようにうつ向いたり、或いは悔しそうに眺めているメルボルン・シティの選手やスタッフの姿も自陣ベンチ近くで確認できました。向かい側の観客席はいつの間にか人の姿がなく、観客席にいるのは緑と黒のユニフォームを身に着けてる人ばかりとなりました。
勝者チームのテーマソング「Go West」が流れ、盛大に花火も上がります。曲は何度となくくり返し流れていました。ほとんど聞こえてはいませんでしたが。その後、ゴール裏のサポーター席に集まって来た選手達とサポーターで定番のチャントをコールし合い踊り始めます(ただ単に跳ねるだけ)。そのうちに観客席にいた選手の家族や親しい友人がスタッフの計らいで客席から直接ピッチに降り、あれよあれよという間に人の数が増えに増えていきます。そのうちにグランドの中央で表彰式の用意が出来、スタジアムDJのアナウンスに選手たちは我に返り中央に慌てて戻っていきました。ー結構かわいかったです。

表彰式のステージとメルボルン・シティ側の観客席。悔しさが伝わります。
表彰式まで手持無沙汰なのか…こんな近くまで選手が来てくれました。
で、サポーターと自撮りしたりサインしたり!一応コロナ禍はまだ終わっていないはずですが😅
今井選手の周りにも関係者やお友達がいっぱい!

中央のステージの用意が出来、表彰式が始まります。まずはオフィシャル・レフェリーへの記念メダルの授与。そして敗者チームへのメダルの授与。残念なのが、メルボルン・シティのサポーターが殆ど帰ってしまったのか、拍手が殆どなかった事。ちょっとかわいそうに感じてしまいました。まあ、この悔しさが来シーズンの糧になるのでしょうね。そして優勝チームの選手一人一人の名前が呼ばれ、メダルが授与されます。最後にチーム・キャプテンが壇上に登り、挨拶。挨拶が終わると壇上にある優勝トロフィーが手渡されます。そのトロフィーを持ちステージを降りると、チームメイトが「チャンピオン」ボードの前で待ち構え....。その時の動画がこちら↓

ウエスタン・ユナイテッドがチャンピオンの座に付きAリーグ・メンー21/22シーズンが終了しました。おめでとうございます!

Aリーグ2022チャンピオンポスター!かっこいいよね💚ここでも今井智基選手は右下なの。椿選手とほとんど同じ場所

表彰式後
と、ここまででTV中継が終了。この後が辛抱強く残った観客のお楽しみ時間なのですよっ。表彰式後もグランドに残っている選手が多く、観客席から声を大きくして選手の名前を呼ぶと選手、或いはそれに気が付いたスタッフがその選手に声を掛けてくれて観客席近くまで連れて来てくれるんです。そしてちょっとお話したり、サインを貰ったり、一緒に写真を撮ったり!濃厚なファンサービスの時間なのです。昨年はコロナ禍で選手は観客席近くまでは来てくれたのですが接触は全くできませんでした。一昨年のパンダミック真っ最中だったためグランド・ファイナルでは観客数も制限され全席数の23%に抑えられ、表彰式後は速やかに退場を余儀なくされていました。今年も何かの規制のアナウンスがあるのかと心配していましたが、全くありませんでした。で、こんな感じです↓

#4のラクロア選手にスタッフがサポーターが呼んでいる事を伝えてくれました。
そして、そのサポーターに会いにラクロア選手がやって来て!

と、いう事で、私も便乗して....。今井智基選手が来てくれました。そして写真を撮られていただきました。家宝にいたします。

チャンピオンメダルはトロフィーのミニサイズ。チャンピオンの笑顔は眩しいですね

推しのチームの優勝と推しの選手とのお話と自撮りが出来た私は嬉しさ(と寒さ😅)で震えながらスタジアムを後にしました。にっこにこでスタジアムの外に出るとスタジアムを彩るLEDの明かりがウエスタン・ユナイテッドの優勝を称え緑に輝いていました。さて、お家に帰ってリプレイを見る事にしましょう。そう、祝杯も忘れずに。私の足はリッチモンド駅に向かって早足になっていました。

入場前の写真をご確認くださいませ↑

さて、今回は試合内容には全く触れませんでしたが、時間があれば、今シーズンのAリーグを私目線で書けたらいいな~って思っています。その時まで(本当に書けるといいな...)じゃあね、バイバイ。

P.S. ウエスタン・ユナイテッドFC編集のグランド・ファイナルハイライト動画です。お楽しみくださいませ。







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