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シーズン再開に向けてーNRLのご紹介

こんにちは。いかがおすごしですか?ひとつ前のブログで幾つかのプロスポーツの再開についてお知らせしましたね。その中の一つ、ナショナルラグビーリーグ(NRL)の再開がこの週末から始まります。当然の事ながら、私、一人でわくわくしいます。このスポーツ、残念ながら日本では馴染みのないスポーツですね。私のわくわく感がテーマを決めました。今回はこのスポーツにスポットを当ててみたいと思います。ナショナルラグビーリーグ、通称・NRLはオーストラリアの冬の二大スポーツの一つです。特に東側の州ークイーンズランド州、ニューサウスウェール州を中心に熱狂的なサポーターが多く存在します。また、ニュージーランドから1チームが参加しており、二国間での国際試合も毎年行われています。

ラグビーリーグという名を聞いた事がある方はきっとオーストラリアかイギリスのスポーツにお詳しい方でしょう。詳しくはないけれど、「ラグビー」と聞いて「ユニオン」と答えられる方は多いはずです。実はラグビーにはあと二つプロゲーム体系があります。一つは「セブンズ」もう一つが「リーグ」です。元々ラグビーはサッカーから派生したスポーツで、ゲーム規定に手を使う事を禁じたルールがサッカーに、手を使っても良いが前にパスを出すことを禁じたルールがラグビーになったそうです。そのラグビーからユニオンとリーグという二つの体系が生まれました。ユニオンはアマチュアイズムを基本に学校や大学などで学ぶ競技の一つであり、高学歴社会での人気が高く紳士のスポーツの一つとして長い事プロ化を承認していませんでした。(選手への報酬制限を撤廃したのは1995年から)

ユニオンから独立したリーグ

プロ化を嫌うラグビー連盟(結成1886年)の中でプロ化を推進してきた一派がいました。彼らの多くは労働者兼選手で、ゲーム中の怪我により働けない状態になる事も多く、その際の収入減の保険のを連盟側に嘆願しましたが却下されてしました。これを機に連盟から脱退・新連盟を結成(1895年)し、規定に選手の待遇などを盛り込む事をしました。これがプロ化の先駆けとなったとされています。またゲーム自体のルールも少しづつ変更されていきました。(ラグビーセブンズはユニオン連盟傘下)

ユニオンとリーグの違い

もともと同じゲームでしたから大まかなルールは同じです。例えば、楕円形のボールを使う、ボールを相手のゴールラインの向こうに運び、グランドにボールをタッチさせると得点となる、ゴールポストが二本ゴールラインに立っている、などです。大きな違いは5つほどです。

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文字の説明ではあまり想像できませんね。よろしかったら下記のNRL公式YouTubeダイジェスト試合をご覧ください。下記の説明も参照して下さい。

15人制と13人制:ユニオンとリーグの大きな違いはフィールド上の選手の数です。勿論、ポジションの名も場所も多少変わって来ます。ですが、フィールドの大きさは殆ど変わりません。ゴールポストの置かれているゴールラインから相手側のゴールラインまでの距離(縦)は同じです。幅は4mほどリーグの方が短くなります。ちなみに7人制ラグビー「セブンズ」のフィールドはユニオンと同です。ーなので、選手間の幅が広く、クイックステップで守備の壁を走り抜ける事が多くなります。

タックル: ラグビーの醍醐味の一つに「タックル」がありますね。ボールを持った選手の進行を阻止するためのタックルです。ユニオンでは無制限に行われますが、リーグでは制限があります。表にあるように1攻撃中に6タックルを受けるとその場でボールチェンジし、攻守が入れ替わります。上記の動画中の得点表示の右側にタックル回数が表示されてます。「1st」「2nd」「3rd」「4th」「5th」の文字と棒がその数だけ記されてます。これが進行中のタックルを受けた数です。「5st」が表示されたのならば、その攻撃が最後になります。攻撃陣は次のタックルを受ける前にトライまたはボールキッキングをしなければなりません。もし、これらをせずにタックルを受けた場合はその場でボールを手放し、相手方の攻撃が始まります。レフェリーにタックルが認められた場合、タックルした選手は素早くボール保持の選手から離れ、ボール保持の選手はその場でボールを横向きにフィールドに置き片足で後ろに控えているフッカーに蹴り転がし、攻撃が始まります。この時のタックル数は「Zero」と表示されています。ーなので、あっという間に攻守が変わります。

ラインアウト、モール、ラック:リーグではこれらのルールは削除されてます。モールになる前のスクラムはありますが、動画でもお分かりの様にボールを持ちながら相手のスクラムを押して行ったりはしません。スクラム後にすぐにボールが出され試合が動くようになっています。ーなので、試合の中断がほとんどありません。

得点:得点も多少違うのですが、一番の特徴はドロップゴールが1得点である事ですね。リーグの全種類の得点は全てが偶数の為、同点で終盤を迎えるゲームも多く終了間際にドロップキックにより1点差勝利を決めるスリリングな試合は選手及び観客を魅了させます。

スクラム:ユニオンの試合においての一番の見どころはスクラム合戦かもしれませんね。ーですが、リーグでは、スクラムは形ばかりのものと言ってもいいかもしれませんー私個人の感想です。😅

本当に大雑把に説明しました。個人的なリーグの魅力を語りますと、そのスピードです。そのスピード故に、早くからビデオレフェリーを導入(1997年)しました。(上記の動画にもそのシーンが含まれていますね) それだけでは不備とし、近年、2人のフィールドレフェリーが採用されています。上記の動画の中でレフェリーはイエローユニフォームを着ている2人です。

色々と「ユニオン」と「リーグ」の違いをあげてきましたが、とは言え、元は同じスポーツと言う事で、多くの選手がこの2つ(或いはセブンズを入れて3つ)を行ったり来たりしています。有名なところでは2015年ワールドカップ日本代表の一人、クレイグ・ウイングですね。彼は学生時代にユニオンでプレイし、卒業と共にリーグのサウス・シドニーとプロ契約を交わし、リーグのオーストラリア代表にも選ばれています。31歳の時に再びユニオンへ変更した経歴の持ち主です。リーグとユニオンで国代表が違う珍しい選手ですね。また、2012年にパナソニックに在籍していたソニー・ビル・ウイリアム(NZL)も元はリーグの出身者で、リーグとユニオンの両方のニュージーランド代表に選ばれています。

という事で、もし、ラグビー「ユニオン」がお好きでしたら、どうか、ラグビー「リーグ」にもほんの少し注目してみて下さい。よろしくお願いします。

日本でご覧になりたい方には

にて、ライブ配信(有料)が行われています。ダイジェスト動画でしたら各試合ごとに無料でYouTubeにてご覧になれます。最後に今年のTVプロモーション映像をどうぞ。上記のダイジェスト動画は無観客試合で、興奮や熱が伝わらないと思いこちらを貼り付けます。熱を感じてください。

熱が伝わりましたでしょうか。😀😀😀😀😀

長くなってしまいました。お付き合いありがとうございました。各チームとユニークな文化については次回に熱く語りたいと思います。

では、また。どうぞ、ご自愛くださいませ。

*タイトル写真はメルボルン・ストームのオフィスに飾られている優勝トロフィーです。-勿論、私の推しのチームです。

#スポーツ #オーストラリア #ラグビー #ラグビーリーグ #NRL










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