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2020年、"意思決定層に女性が少ない"をテーマに発信したことまとめ

Akiko Suginohara

2020年は、ここ数年間取り組んでいたIPO関連やコーチングの文脈で、イベントに登壇させていただけるようになった年だった。

そして、自分のミッションを表現したことで、本業とはまた違う軸が動きだした。そんな年だった。

特に後者について、2020年のまとめ！

自分自身のミッションが「ない」ことの葛藤

新卒で入社したガイアックスは、社会をこうしていきたいとプレゼンする人たちが集まる環境だった。その中で、ずっと、自分自身のミッションが「ない」ことがコンプレックスだった。

自分自身のミッションが分からないからこそ、おかれた環境で、役割問わず仕事をしてきた。そうやって、自分事の範囲を拡げながら、出来ることを増やしながら、コンプレックスを紛らわせてきた。

しかし、数年前から、このままのスタンスではもう進めないのではないかという感覚があり、ようやく自分のミッションが表現できたのが2020年4月のことだった。

「意思決定層に女性が少ない」をテーマに情報発信

ライフテーマとして、「人の動機が紡がれる世界に貢献したい」「まだ見ぬ可能性が最大化される構造をつくりたい」というミッションビジョンを作成。取り組んでいきたい領域を、「意思決定層に女性が少ない」に決めた。

嬉しいことに、いくつか、記事にもしていただいた。

ガイアックス時代の先輩が編集長を務める『アクティ場 for Team』。「最近、ジェンダーに関して情報発信してるよね？意識してやってるの？」と触れていただき、"女性"や"ジェンダー"に関わる問題を問いかける存在になりたいと、初めてメディアで発信することができた。

2020年3月にアディッシュが東証マザーズに上場したことを機に、古巣ガイアックスから、投資先インタビューとして、これまでのキャリアについて丸ごと発信したいという企画をもらい、3編に渡って発信いただいた。

インターンでガイアックスに入社してから新規事業立ち上げ、事業責任者、会社設立から上場まで洗いざらいインタビューいただいた（感極まって泣くという事件ももれなく発生笑）。

特に思い入れが強いのが3本目の記事。「杉之原が発信したい内容を話していいよ」と大きな心で受け止めていただいたおかげで、ひとりで悶々と考えていた「女性の役員が少ない」ことに関する構造の問題、スポンサーシップ（*組織内の引き上げる力）について表現することができた。

組織の構造について考えるうち、やはりアンコンシャス・バイアス（無意識の偏見）の論点がセットであることに気づいた。意思決定層もそうであるし、男女関係なく私たちひとりひとりのアンコンシャス・バイアスの存在を溶かす必要があると。

匿名での掲載となったが、VOGUE JAPAN『アンコンシャス・バイアスを探せ！』に取材いただいた。（*SNSへの掲載許可は取っています）

インプットとアウトプットの時間が大切

言っても、日本は圧倒的後進国だ。日本に留まらないインプットをもっとしていきたい。最近では、特に日経新聞の記事が参考になった。引用元のアメリカの動きも読みごたえが凄かった。

いざ議論を始めると、ロジック不明、かつ、感情の割合が多くなる領域だからこそ、ひとつひとつの問いに向き合いながらも、もっと理論と数字で語れるようになりたい。

経営層には構造の問題として。

こういった内容は、自分ひとりではなく、社内外の皆さまとディスカッションさせてもらいながら、持論を研ぎ澄ませていった。経営層で議論ができるように整理し、取締役会に上程。行動計画に落とし込む方針へと前進したことは、ひとつ手応えを感じられた出来事だった。

Twitterでも新しいつながりが複数生まれた。特に、いつも情報交換をさせていただいているXtalentさん。女性社外取締役を紹介する新サービス『withwork executive』の事例として掲載いただいた。

2020年の集大成として大ニュースだったのは、ジェンダーギャップについて積極的に言及されているAPU学長の出口さんにお目にかかれたことだった。意思決定層にどのようにアプローチしていけばいいか、大きなヒントをいただくことができた。

このテーマは、中期経営計画のように、3年単位などで成果が見えるものではない。しかし、2030年に向けて、確実に風向きは変わってきている。10年を目安として見据えながら、インプット、アウトプット、アクションを積み重ねていきたい。

そこからすると、2020年は、あくまでも自分のミッションを表現しながら、出来る範囲をやってきたようにも思う。その中で、未来に向けて、複数社の女性役員の皆さまと出会い、コミュニティをつくることができた。個人的にはめちゃくちゃ嬉しい出来事だった。2021年は、主語を少し広げて情報発信やアクションをしていきたい。

来年も、よろしくお願いします！


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