心配と信頼、どちらのエネルギーを使うのか
お母さんたちとセッションしていると、「子どもがとても心配」という方は少なくありません。
元気でいてほしい
勉強や友達関係で苦労してほしくない
社会で苦しい思いをしてほしくない
それは本当に尊い親心…
でも「心配」し過ぎで自分のからだがエネルギーを失ってる人がいます。
子どもの「できてないところ」「<ふつう>と違うところ」がどうしても気になって、それをどうにかしなくては!と頑張ってしまう人もいます。
たとえば、
「うちの子、姿勢が悪いんです。何度言ってもなおらなくって、でもやっぱり姿勢悪いのってよくないですよね?」
みたいな姿勢のことは、本当によく聞かれます。
が!
姿勢がいいのはいいこと
姿勢が悪いのは悪いこと
そんなシンプルな話じゃないんです。
いわゆる「悪い」という姿勢の状態になっているとき、からだはそういう風にしかできないだけ。
その子のからだは、一生懸命生きていて、今は「そういうふう」にすることでどうにか頑張って過ごしているんです。それをだらしないとかやる気がないとか言ってしまうのは酷なこと。
表れている姿勢、現象は「結果」にすぎないのだから、
どうしてそういう姿勢になってしまうのか?
こういう姿勢をとる背景には、どんな環境、要因があるのか?
そっちから考えてあげないといけない。
いい悪いの判断ではなく、もっと広く深く背景を観察しましょう。姿勢、からだの問題は根性論でどうこうなるものではありません。
そして、
「今この子はこういう状態でいるけれど、どんなふうにも変化できる可能性をもっている」
そんなふうに子どものことは見てあげてください。
できないことを心配するのではなく、
持っている力を、この先の可能性を信頼する、ということです。
で!
このときさらに大事になってくるのが、
「子どもの前に、自分に対してその目線を持てているか、ということ。
自分に対してダメ出し、否定ばかりしてないですか?
自分の出来ないことばかり見つめていませんか?
自分のからだに悪口ばかりいってませんか?
自分自身のからだが持っている力と可能性を信頼できていなかったら、子どもに対してもうまくいきません。
子どもという極めて距離の近い関係だからこそ、これはものすごく強力に作用します。
最近こんな話をする機会が続いたので、記事に残すことにしました。
あなたは心配されたいですか?
信頼されたいですか?
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