見出し画像

ボルシチもピロシキも元はロシア料理ではなかった


ウクライナ侵攻から1年

あれっ、ボルシチってロシアの伝統料理じゃないんだ?

子どもの頃、私は頻繁に夜外食をする家に育った。

ロシア料理も母のお気に入りのひとつで、よく食べに行った。

東京お茶の水の明治大学そばのサラファンという店、今はオーナーが変わったようだが、昔はロシア人のおばあちゃんがやっていた。

母が言うには、そのおばあちゃんは「革命前のロシアの貴族出身だそうで、革命があって貴族は皆殺しになるところを日本へ亡命して来た」のだそうだ。

何度か母から聞かされていたので、その店で必ずでる赤いビーツとキャベツのシチュー「ボルシチ」は、ロシアの伝統料理であるとずっと信じていた。

毎年冬のあいだは、ボルシチの素をアマゾンでまとめ買いして、牛肉とキャベツとじゃがいもを入れて、ライ麦パンとともに食べるのが定番だ。

しかしアマゾンで購入したそのボルシチの素の原産国は、ウクライナだったりリトアニアだったりで、ロシア産ではないことを薄々気がついていたのだが・・・

  

ウクライナ文化=ロシア人の心の故郷、でも片思いだった?

2022年2月24日に始まったロシアの特別戦略作戦と称されるウクライナ侵攻。

日本人にとって、ロシアのプーチン大統領がどうしてそうウクライナをロシアの一部にしたがるのか??プーチンの個人的な考えなのかも、と考えてみたり。

しかしこの一年でわかったことは、プーチンのみならずロシア人の心の故郷みたいになっているのが、ウクライナの文化らしいのだ。

ボルシチやピロシキといった食文化や民族衣装なども、ロシアの伝統文化と称されているものの一部はウクライナの伝統文化だった。

なぜプーチンはあきらめないのか?

3日で侵攻完了のはずが、一年以上経っても終わらない戦争。

なぜプーチンはあきらめないのか?ロシア人はなぜそういうプーチンを支持し続けるのか?

根っこは、そこにあるのかもしれない。

もちろん他にも重大な訳があるのだろう。

今夜NHKスペシャルで放送された「ウクライナ大統領府 軍事侵攻・緊迫の72時間」

https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/WKKMRNYM8X/

この番組後半で、ウクライナのある町へ侵攻する前に、ロシア軍の兵士が当然のごとくウクライナ人から祝福の花束で迎えられると思っていて、祝いの宴会を開くために郷土料理のレストランへ予約の電話までしていたというエピソードがあった。

そこはウクライナの伝統料理レストランだ。

ロシア兵はそこでウクライナ人と肩を組んで、勝利を祝いたかったというわけだ。

とんでもない勘違いというか、誤解であり、ウクライナを見下している。

しかしロシアのウクライナへの思い入れはまだ続くだろうか?

ひまわりはウクライナの象徴の花だそうだ。

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの名作映画「ひまわり」を観たとき、あそこはロシアだと思い込んでいた。ウクライナだったのだ。

もっと世界を知らなければいけない。

料理がきっかけになるのも良し!