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発音の壁、見えない壁

【マッキーからのメッセージ -11-】

こうしてブログを読んでいる方は、あまりピンとこないと思う。文章はちゃんとしているから「どこに問題あるの?」と。

文章にすると至って普通なのだ。まとも、ともいう。

僕が一番苦労しているのが発音。「構音障害」と呼ばれるもの。呂律がうまく回らない。ホント泣きたい。

具体的に言うと、舌の力が足りない、鼻から息が漏れる、右側の口の中が動かしにくい。これらが重なり合って発音がダメなんだ。

それと、言葉をどうやって出すかを身体が忘れてしまっている。例えば「か」行を発音する時、一瞬舌が上顎に触れて、そのあと息を出す。身体で覚えているのでいちいち気にしない。そうした手順をすっかり忘れているのだ。

倒れて2週間ほどは何を言っているのかわからなかった。ねえさんのブログ「斧を振り下ろす・・・」を読んで欲しい。

話してもなかなか伝わらない。少しずつ、少しずつ、良くはなっているものの、かなり伝わりにくいのは相変わらずだ。事情をよく知らない人から見たら「ちょっとおかしな人」なのだと思う。こんなに頭は冴えているのに。悔しくてつい、涙が溢れる。


「あさ おきると いえに こうさぎが いた」


この文章では「おきる」と「うさぎが」が発音しづらい。まるで小学校低学年の授業を受けている様だ。

一日一歩、いや一日0.1歩かもしれない。退院までには完全には治らないかもしれないけど、努力しないと。

10月3日


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