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読解力はボキャブラリーを豊かにすることで鍛えられる

新しい仕事をするとき、読んだことのないドキュメントを読まないといけない。

読解力とは、文章の主張を理解する力のことである。

「AI VS.教科書が読めない子どもたち」には、日本の小中高校生の読解力が年々低下傾向にあることが書かれていた。

この低下傾向にある「読解力」の定義とは、「ある文章を読んで、かかり言葉と主語を照らし合わせ、その文章の主張を理解する力」である。

読解の力を低くした原因はなんだろうか。実は「貧困との負の相関」以外見つかっておらず、例えばスマートフォン利用や理数への興味、読書量は相関がないと調査でわかったらしい。

しかし、読解力は、語彙力を鍛えることで培われると思っている。

読解力は、語彙力を鍛えることで培われる

人は見慣れない文章にある主張を理解するとき、頭の中で自分の使う言葉に置き換えるプロセスが発生する。このプロセスでは「その人が使える語彙」ベースで思考が行われるはずだ。

例えば、実家にいる母にこの文章が何を言っているのかを適切に伝えてみるとする。

I noticed my little toe’s nail had been peeled off.

普段英語に触れない多くの人が読めば、一旦は日本語に置き換えた上でこの文章を理解することになる。peeled offが日本語でいうとなんなのか、had beenの概念を言葉で表すと何なのか、というように、置き換えのきく母語が存在しないと、頭の中で文章を組み立てるのが難しくなる。

結果として完全な読解はできなくなり、自分の母親には一部の異なった情報が伝わってしまうかもしれない。伝達というのは「自分の理解できる言葉」を「他人が理解できる言葉」に編集し置き換る力も必要になるため、ボキャブラリーが豊富でないと読解も伝達も成立しない。

読解力を評価するテストの結果の中には、語彙への理解がなく間違えたと推測されるケースがあったとされており、読む力というのはある程度はボキャブラリーの豊かさによって培われる事がわかる。

本の感想ノートをつける習慣はじめてました

読解力テストの調査では読書量と読解力の相関は無いとされていたが、私はなるべく本を読むようにしている。

わからなかった語彙や使ってみたいフレーズは読書ノートにメモを取るようにし、定期的に見返したり、見返すたびにノートに彩りや図を加えることによって解釈を深めるようにしている。また、この投稿にあるように時々感想文を投稿するようにもしている。

私が持ち歩いている無印のノートには、30冊分の読書メモが書かれている。

本の内容や新たに覚えた語彙への理解が、新たな置き換えによって深まるような気がしているし、読解力というのが読書量に関係ないとすれば、「その主張を深く解釈し理解すること」で培われるのではないだろうか。

読解力は、語彙力を鍛えることで培われるし、文章をあらゆる表現で置き換え、深く解釈し、理解することを繰り返すことで鍛えられる、と思う。

一年後にはまともな文章がかけているといいなあと願って。

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