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海外旅行ハプニング 旅先編

海外旅行が好きで、チャンスがあればあちこちに行っていますが、これまで40か国を旅する中で何度かハプニングに遭遇しました。
幸い、大きなトラブルには巻き込まれたことはないです。
海外旅行では何も起こらない方がいいのですが、万が一、似たようなハプニングに遭遇した時にスムーズに対処できるかもしれないので、私の経験談をシェアします。

写真撮ってあげるよ

カンボジアを一人旅している時に、とある遺跡で現地の幼い男の子に写真を「撮ってあげる」とジェスチャーされて、その子がかわいらしくて何も考えずに、自分のスマホを手渡しました。男の子は慣れているようで、「こういうポーズをとったらいいよ」とポージングまで指導してくれて、私もニコニコしていたのですが、1分後には後悔していました。

私のスマホをなかなか返してくれないのです。

「あっちに写真撮りに行こう」「こっちの角度の方がいいね」みたいなことを無邪気にジェスチャーで伝えてきます。

具体的な金額は忘れましたが、チップとしては相当な金額をあげたら、喜んでくれて、ようやくスマホを返してくれました。

その子に渡すくらいの収入はあるし、違うかたちだったら私も喜んでお金を渡せたかもしれないし、その子はダマすつもりというよりは、純粋にチップを稼いでいるだけなのかもしれませんが、なんとも悲しい気持ちになってしまいました。

場合によってはスマホを強奪されるケースもあるようなので、この件以降は他人にスマホを渡さないように気を付けています。


現地ツアー置いてけぼり

クロアチアに旅行した時にドブロブニクからボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルへ行く現地ツアーを予約しました。私が宿泊しているホテルにバスが迎えに来てくれることになっていたので、ホテルの前の道で待っていたのですが、定刻になっても迎えが来ず、10分経過しても来ず。ツアー会社に電話してみたら、私の存在を忘れてしまっていて、バスはすでに他の参加者を乗せて高速道路をモスタルへ向けて走っている、とのこと。
「今から誰か私を迎えに来て、途中からツアーに合流でも構わない」と提案して電話を一度切ったのですが、折り返しの電話では「対応できる人がアサインできない。モンテネグロのコトルのツアーなら間に合うからそっちに参加して」と言われました。謝ることもせず、違う国の違う街へ行くことを提案されても、あっけにとられるだけでした。コトルにはその前日に行ったばかりだったので、コトル行きは断りました。

当時、ドブロブニクからモスタルへ自力で行くには路線バスしか方法がなく、しかも夕方に出発して夜に到着する便しかなかったです。

しょんぼりしていったんホテルの部屋に戻ろうとしたのですが、悲しくてフロントの方に事の顛末を話したら、フロントの人達がみんなで同情してくれて、ツアー会社に電話して、どうにか迎えにくるようにクロアチア語で交渉もしてくれました。でも、結論は同じで、モスタルには行けず、ツアー代金は後日返金されました。

モスタルへの現地ツアー参加日の数週間前に、Viatorのアプリからツアーを申し込んだのですが、参加日直前に確認のメールか電話をしておけばよかったかな、と思います。

モスタルに行けず、不意に1日空いてしまったので、フロントの方がおススメしてくれたドブロブニクのロクルム島に行きました。観光船で島に渡って、島の中の小高い丘へちょっとしたハイキングができて、海側からドブロブニクを見れて、楽しい1日となりました。

ロクルム島からのドブロブニクの眺め


ワインでびしょ濡れ

ポルトガル・リスボンで夜間にサン・ジョルジェ城内を観光したのですが、内部でグラスワインを販売していて、ワインを片手にライトアップされた遺跡をそぞろ歩きしている観光客もたくさんいました。遺跡内は足元が悪く、段差もあって、薄暗い中をゆっくり歩いていたのですが、頭上からワインが落っこちてきました。
見上げるとおじいちゃんとおばあちゃんとお孫さんらしき3人組がいて、「あー、もったいない」みたいな会話をしていました。そのまま立ち去ろうとしたので、追いかけて「あなたのワインが私に落ちてきて、コートが汚れた」と説明したら、お孫さんがふざけて暴れておじいちゃんとおばあちゃんのワインが私に落ちてきたようです。「子どもだから仕方ないよね、あはは」と言われて、あっけにとられたのですが、「コートが赤ワインで汚れて困っている、私自身は何も悪いことしていないのに、、、」と主張したら、20ユーロを投げつけられました。
クリーニング代という意味と解釈したのですが、人生で初めてお金を投げつけられて戸惑いましたし、それを拾うのにものすごく勇気が必要でした。拾った20ユーロ札を持ち歩くのも嫌な気分になって、速攻で買物をしてその20ユーロ札とサヨウナラしました。

この件はどう対応するのが正解だったのかなぁ。今でも嫌な記憶として残っているので、追いかけずにその場を立ち去った方がよかったのかもしれないです。


トイレが見つからない

イギリス・コッツウォルズに旅行した時にローズ・オブ・ザ・マナー・ホテルにアフタヌーンティーを食べに行きました。とても美味しくて、紅茶もたくさんいただきました。
ホテルから駅までの歩いていく帰り道でどうしてもトイレに行きたくなりました。
周りは田園エリアで見渡す限り、木と草と羊と私しか存在していない感じでした。早歩きでなんとか住宅地エリアまでたどり着いて、レストランを見つけたのですが、開店しておらず。

困った私は普通の民家のチャイムを鳴らしてしまいました。後から思えば無謀だと思うのですが、その時は切羽詰ってとんでもない行動をとってしまいました。
玄関先に出て来てくださったマダムに事情を説明して、申し訳ないけどトイレを貸していただけませんか、お願いしました。
いきなり玄関に現れた日本人に、トイレを貸す人がどれくらいいるでしょうか。
本当にありがたいことに、(突然のことに戸惑っているようではありましたが)心よく貸してくださいました。飼っている犬が私に飛びかからないようにリードにつないでくださるという気遣いまでしていただいて、本当にありがたかったです。

帰国後に家族にこのことを話したら、叱られました。良い人だったから無事でよかったけど、トイレを借りて、変なことに巻き込まれていたかもしれないですよね、反省しています。

ただ、実際の感覚としては、、、マダムの方が私のことを怖がっていたと思います。いきなり現れて、トイレを使わせてくれという人を自宅に入れるのって、かなり怖いですよね。

このホテルに行って、歩いて最寄り駅まで向かうアホは私くらいだと思うので、当たり前すぎて参考になりませんが、タクシーやレンタカーを使った方がいいです。
私は海外旅行先では普段にもまして歩きたがりになるので、今は適切に交通機関を使うように心がけています。

ローズオブザマナー 暖炉の横でゆっくりお茶できました
駅までの道のり トイレがある気配ゼロ
人もいないし、車も通らない静かな道でした


荷物紛失未遂

ニュージーランドのクライストチャーチからクイーンズダウンへ、マウントクックを観光しながら1日かけて移動するバスツアーに参加しました。50人くらい乗れる大型バスでのツアーで満席でした。

途中でバスを降りてガイドさんと一緒に観光したり、各自で自由にランチをとったりするツアーだったのですが、テカポ湖で写真撮影のために10分ほど下車するタイミングがありました。写真撮影だけだったので、小さなカバンだけを持ってバスを降りて、バックパックはバスの席に置いたままにしました。

写真を撮って、バスに戻ると、バックパックがない。心臓が口から飛び出しそうになりました。バスには運転手さんと2人のガイドさんが残っていましたが、前方の出入口の他にバスの中間にもドアがあったので、ガイドさんたちが気づかないうちに誰かがバスに乗り込んで、私のバックパックを持って行ってしまったのではないか、と考えました。

泣きそうになりながら、バスを降りて周りを見渡すと、、、私のバックパックを持っているおじいさんがニコニコ笑顔でご家族と写真を撮っていました。
お見かけしたところ、かなりご高齢な方でした。ご自分のカバンと勘違いして、私のバックパックを持ってバスを降りられたそうです。ご家族が「ごめんね、許してあげてね」と言ってくださいました。
荷物が無事に戻ってきたので、全然OKです。
むしろ、置きっぱなしにした私が悪くて、よい教訓になりました。
以来、どんなに短時間でも、絶対に荷物を置いたままにしないようにしています。


日本のテレビ番組の収録に遭遇

最後は嬉しいハプニングをnoteします。
クロアチア・スプリットのディオクレティオヌス宮殿を観光していた時に、上半身に本格的なカメラのスタビライザーを付けた人や、ガンマイクを持った5~6人くらいの集団がいました。プロの皆さんが何かを撮影をしている様子で、よく見ると日本人っぽかったのです。

そして、すぐに思いました。「これって、世界ふれあい街歩き の撮影なんじゃない!?」と。

海外旅行好きの方なら、きっとみなさん好きな番組ですよね。映像きれいだし、歴史や観光や食べ物やそこに暮らす人々のお話と幅広く紹介されているし、安心して見ることができる平和な番組です。

海外旅行先で日本の番組撮影に遭遇するなんて、二度とないだろうなと思いつつ、興奮気味に撮影クルーの後ろをついて行きました。
シチュエーションとしては、広場で古代戦士の格好をしている若者と話をして、広場から伸びている路地を歩いていたら、高層階にあるご自宅の窓から顔を出しているマダムがいて、「よかったらうちに来ない?」と誘っている感じです。
これって、まさに、世界ふれあい街歩きでよく見かけるシーンじゃん!

撮影クルーの皆さんはそのマダムのご自宅へ入っていきましたので、私はそれ以上ついて行くことはできず。

広場に戻って、撮影に協力していた古代戦士のコスプレをしている若者たちに声かけました。「さっきのって日本のテレビ番組だった?」と聞いたら、日本人撮影クルーからもらったという名刺を見せてくれて、世界ふれあい街歩きの撮影だと判明しました。
古代戦士たちに「日本でめちゃ人気の番組だよ」と話したら、「僕たち世界デビューだ」って喜んでました。
ディオクレティオヌス宮殿は古代ローマの遺跡なので、皇帝や戦士の格好をして、観光客と一緒に写真をとってチップをもらっている学生さんたちでした。英語がとても堪能で、スプリットの観光業を盛り上げたいからやっているとも話してくれました。

実際の番組放送ではマダムのお宅から広場を見下ろしたシーンが流れて、学生さんたちとおしゃべりしている私が映りました。よい思い出になりました。


よかったら他のハプニングnoteもご覧ください。


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