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南東欧旅行記_Day 12 前編 セルビアのベオグラード観光最終日

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*Day 12(6月9日)の旅行記は長いので2つのnoteに分けています

午前

この日は午後の飛行機でセルビアのベオグラードからボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボへ移動予定だったので、午前中は最後のベオグラード観光となりました。

朝ごはんはベオグラードで何度か見かけたチェーン店のパン屋さんHleb & Kifleに行ってみました。

ピーカンナッツのデニッシュとソーセージパンとカフェオレを購入。店内に簡易テーブルがあって、立ったまま食べることもできたのですが、店内に鳩が侵入してくるので、近くの公園でいただきました。
焼きたて熱々でとっても美味しかったです。

平日の朝だったのですが、公園には犬の散歩をしている人がたくさんいました。公園に入ってくるのと同時にリードを外す人が多くて、カレメグダン公園でもリードなしの犬がたくさんいたので、公園内ではリードを外してOKというルールのようです。

犬好きなのでかわいいなぁといろんな犬を見ていたら、逆に熱い視線を感じて見下ろすとパンのおこぼれを狙っているシーズーが足元に来ていました。遠くから飼い主さんが「彼女はおデブ(chubby)だから食べ物あげないで。彼女の健康のためにあげないで」と叫んでいました。笑っちゃいました。きっといろんな人に熱視線を送っているんでしょう。

朝ごはんを食べた学生公園
セルビアでもバラを頻繁にみかけました

食後にクネズミハイロ通りやカレメグダン公園を散歩してみたら、ベオグラードの印象を象徴するような景色がありました。

左から順番に
打ち捨てられて無人っぽい建物
イマドキなエッジが効いたビル
社会主義時代を彷彿とさせるずっしりどっしりした建物

ベオグラードは新旧入り混じった混沌感がありました。

10時になったので民俗史博物館に行ってみました。
朝イチで他に来館者はいなくて、貸切状態でした。

民族衣装
織物

吹き抜けになっている建物に農耕狩猟時代の生活用品や被服、旧ユーゴスラビアの様々な民族衣装が展示してあって面白かったです。

ベオグラード市内から空港へ

ベオグラードで行ってみたかった場所は全部行けたので、ホテルに戻ってチェックアウトして空港へ向かいました。

ホテルがある共和国広場から空港へ行くには
1.路線バスに乗って空港シャトルバス乗り場まで移動してシャトルバスに乗り継いで空港へ行く
2.路線バス72番で空港へ行く
3.タクシー
の3択だったのですが、前日と前々日にバスに何度か路線バスに乗ったらワイルドな運転だったし、路線バス乗り場まで階段がたくさんあることが分かったので、タクシーで空港へ向かうことにしました。

ベオグラードは坂道アップダウンが多くて、普通に街を歩いている時でも数段の階段があることがちょいちょいありました。

セルビアの配車アプリPink Taxiと Naxis Taxiのアカウントは旅行前に登録しておきました。ベオグラードの街中を歩いている時もこの2つのサインがついているタクシーを頻繁に見かけました。

ちゃんと使えるか前日にアプリを確認してみたのですが、Naxis Taxiはアプリ内にクレカを登録する箇所がなくて、どうやら利用者とタクシーのマッチング機能だけのようです。ベオグラードのタクシーは現金支払いがメインで、タクシーがクレカ支払端末を搭載していればクレカ支払いが可能になります。


ということで、Pink Taxiで空港に向かうことにしました。ただホテルの前は歩行者天国なのでどの場所でタクシーと合流するのが適切か分かりませんでした。
ホテルチェックアウトの時にどこで合流するのがいいか尋ねたら、アプリを使っても空港までは一律3,000ディナールになると教えてもらい、ホテルがタクシーを呼んでくれることになりました。
クレカ支払いができるタクシーを呼んでもらいました。シナゴークのところが共和国広場エリアに宿泊しているホテル客用のタクシー乗車場になっているそうです。

ここの階段を下りたところがタクシー乗車場

ホテル客専用のタクシー乗車場は宿泊していたホテルから300メートルほど離れた場所にあり、階段もあるのでフロントの方が私のスーツケースを運んでくださいました。ありがとうございました。

待っていてくれたタクシーはいわゆるUberドライバーさんでした。車にメーターはついていないし、タクシーという表示はどこにもないAudiのSportbackで、とってもきれいな車でした。
ドライバーさんとはテニスのジョコビッチやバスケのニコラヨキッチの話で盛り上がりました。
「アジア人は団体旅行が多いのに、一人旅なんて珍しいね」と言われ、ドライバーさんも旅行好きらしくどこの国のどの都市がよかったかなど言い合って楽しくおしゃべりできました。

AirSerbiaから飛行機出発の3時間前までに空港に到着するようにと通知がきていたので、早めに向かったつもりだったのですが、道路がかなり渋滞していて空港まで車で20分のはずが、45分くらいかかってしまいました。ドライバーさんによるとインドの大統領がセルビアに来ていることで空港へ向かう道の途中で検問をしていたようです。
早めに空港へ向かってよかったです。

タクシーではない一般車両なので、空港内のどこで降ろされるのかなぁと思っていたら、空港建物からかなり離れた場所で降りることになりました。

ここで、悲しいことが起こります。

ドライバーさんが私が持っていたWiseのカードを手から奪いとり、カードの券面を観察し始めました。おそらくゴールドカードとかのステイタスがついているかどうかを確認していたのだと思います。一通り見終わったらカードを後部座席に座っている私に戻してくれました。
カードを観察し終わったドライバーさんが操作したクレジットカードの端末が3,600ディナールとなっています。市内中心部から空港までは定額料金で3,000ディナールなのに。

はぁ、これだけおしゃべり盛り上がったのに、私からぼったくるのかと悲しくなりました。「ホテルのフロントに料金は3,000ディナールと確認したし、ベオグラードでは一律料金の設定があることは知っているよ」と柔らかいトーンで言ってみました。
スーツケースは車のトランクに入っているし、タクシー降車エリアじゃないから人目も少ない場所で変な行動をされても困るし。
「それは勘違いだよ。本当は3,600なんだけど、3,000でいいよ」と言って端末を3,000に修正してくれました。
なんとも苦しい言い分ですが、逆上されることもなく適切な金額で支払いができてよかったです。
筋骨隆々で顔以外はタトゥーで覆われているドライバーさんはスーツケースをトランクから降ろしながら、「またベオグラードに来たら呼んでね」とウィンクしてきました。

NO WAY!

海外旅行中にタクシーに乗る時はUberなどのアプリを使ってきたので、ホテルが呼んでくれたタクシーに乗ること自体がとても久しぶりでした。ホテルが呼んでくれたとってもきれいなAudiが料金をふっかけてくるとは。
勉強になりました。

===海外旅行中に配車アプリを使う方法を書いたnoteはこちら

ニコラ・テスラ空港からボスニアヘルツェゴビナへ

ベオグラードのニコラ・テスラ空港
工事完了エリアはおしゃれでとってもきれいで、
工事進行中箇所は豪快に埃が舞っていて騒音がすごくギャップが激しかったです。

ベオグラードのニコラ・テスラ空港は大規模改修工事中で、2023年6月時点は出発ターミナルはまだ雑然としていました。航空会社ごとにチェックインカウンターが分かれていて、ナショナルフラッグのAir Serbiaは空港工事が完了したら一番便利なエリアになるんだろうなぁと思われる中央部分にあります。

Air Serbiaのカウンターでは当日チェックインのカウンターはかなりの人数が並んでいましたが、事前にオンラインチェックインしてあったので、Baggage Dropのカウンターに行き、並ぶことなくスーツケースを預けることができました。

手元に残ったセルビアの3,000ディナールを次の国ボスニア・ヘルツェゴビナのマルクに両替するために空港内の両替所に行きました。
自宅で眠っていたポーランドとチェコの通貨も両替できないか尋ねてみたらポーランドのズウォティは受け付けてもらえ、
3,000ディナール+20ズウォティ+1ユーロが60マルクになりました。

空港内には両替所の他に両替機も何台か設置してあって、ユーロ、米ドル、カナダドルなどは機械で両替が可能です。
設置場所詳細はこちらで確認できます。

ニコラ・テスラ空港はWebサイトも空港公式アプリも充実していて便利です。

お昼過ぎの空港はセキュリティチェックの列が結構長かったのですが、子連れの場合は係りの人がファストレーンに連れて行っていました。いい仕組みだなぁと思いました。機内への搭乗の際も子連れは最初に搭乗していました。
日本も幼児連れは優先する仕組みをもっと導入すればいいのに。大人は順番待てるけど、小さな子どもに行列させる必要はないと常々思います。

セルビアの出国審査カウンターも長い列ができていました。列の折り返しポイントに募金箱が置いてあったので、ハンガリーの旧紙幣を入れさせていただきました。

二コラ・テスラ空港の制限エリアはおしゃれでかわいかったです。飲食ができるお店もたくさんあるし、バラエティも豊富でした。空港の改修工事が完了したら素敵な空港になりそうです。(空港内の写真がなくてスミマセン)

セルビアに行ってみて分かったこと

・”戦争の爪痕が残る暗いセルビア”の印象が強かったけど、空爆ビルのインパクトが強いだけで、25年近く経過しているし暗さは全く感じなかった
・今回の旅行先の4カ国の中では物質的な豊かさが一番高いように感じた(GDPはルーマニアとブルガリアの方が高いです)
・観光スポットを検索するとキリル文字かラテン文字かの切替は出来ても、セルビア語のみのサイトが多くて英語を選択することはできないので、言葉の面では旅行しづらいのかと思ったら、街中ではキリル文字表記は少なくて流ちょうな英語を話す人が多かった
・6月のベオグラードは観光客が多くない
・喫煙率高い
・ベオグラードは石畳は少ないけど、坂道のアップダウンが多い
・中国からのインフラ投資が盛んで、中国人経営の中華料理屋さんがある
・背が高い人が多くてサッカー、水球、バスケなどの団体スポーツが強いのは納得
・クレカ支払い可能な場所が多いが、ニコラ・テスラ博物館のように現金のみの場所もあるので現金は必要
・チップ文化はあるけど、お会計伝票に”10%だとチップは○ディナール”のような表記はなかった
・地下鉄はなく、バスとトラムとトローリーバスが公共交通機関としてある。1日券はオフィスで買う必要がある。
・パンはパン屋さん、ブレクはブレク屋さんと分かれている

セルビアのベオグラードで行ったところ

eSIM

AiraloのeSIMはセルビアでもノーストレスで通信できました。
飛行機乗継のマレーシア、カタールとルーマニア、ブルガリア、セルビアと利用してきて2.14GB消費。
旅行残り1週間でまだ半分残っている状況でした。
街歩き中はずっとGoogleマップ見ていてもこの程度しか消費しないです。

セルビアではSMSでバスチケットを買うと勘違いしていたので、試しに日本の家族とSMS送信をしてみました。
電話番号がついていない通信のみeSIMでしたが日本の電話番号でSMS送受信はできました。

Tripcoin

6月9日 1ディナール(RSD)=1.3円 約18,960円

トップ画像はベオグラードのカレメグダン公園にある自然史博物館です。

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