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南東欧旅行記_Day 7 ブルガリア世界遺産リラ修道院とボヤナ教会へのツアー

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当初の予定ではリラ湖へハイキングに行く予定にしていたのですが、雨予報なのでハイキングは止めて世界遺産のリラ修道院ボヤナ教会に行く1日ツアーに参加しました。

ツアー出発

前日と同じくGet Your Guideで見つけたツアーですが、催行会社はCity Tour Sofiaという別の会社でした。催行会社のサイトで予約するよりもGYGを通して予約した方が安価でした。
リラ修道院でのガイドはなく、バスでの輸送のみのパッケージで3,772円。
===海外旅行での現地ツアーについて書いたnoteはこちら

リラ修道院へ行く路線バスは1日に1往復しかなく、乗り遅れたら相当面倒なことになりそうだったので、自力で行くよりもツアーに参加した方がメリットが大きいと思います。

前日同様アレクサンドルネフスキー聖堂が集合場所でした。多くのソフィア出発バスツアーはこちらが出発・解散場所となっているようです。
当日の朝にボヤナ教会に入場するかどうか意思確認があって、10レフを現金で支払いました。後から分かったのですが、ボヤナ教会は大雨など天候次第では見学できないことがあるため、当日にチケット代を集金するそうです。

集合時間にはいろんな旅行会社のバスがたくさん停まっていました。
この日のバスは60人位乗れる大型バス。アジア人は私を含め2人だけ。
スペイン語と英語の混載ツアーで、ガイドのフィリップさんはスペイン語の方がお得意のようで、道中の説明は圧倒的にスペイン語の説明が長かったです。

リラ修道院

ソフィアから南へ120キロくらい離れた、岩山に囲まれた地域にリラ修道院があります。

ツアーバス車窓から撮ったリラの険しい岩山

リラは野菜とはちみつが名産品とのことで、高速道路を降りてリラの街に入ったら、車道脇で農家さんが野菜を広げて売っていました。

9:00にソフィアを出発して11:30にリラ修道院に到着。

リラ修道院の入口
多くの観光客が訪れていました

白黒とピンクのストライプ模様が印象的な聖堂はブルガリア正教会の中心的存在だそうです。内部はびっしりとフレスコ画で埋め尽くされています。

聖堂内部は写真撮影禁止となっています
聖堂外部までびっしり

オスマントルコ支配時代でもブルガリア正教を守り続けたことからブルガリア国民にとってとても大切な聖堂だとガイドのフィリップさんが教えてくれました。

リラ修道院は10世紀にイヴァン・リルスキーによって創設されたと伝承されていて、聖堂の側面にはお墓がありました。

イヴァン・リルスキーのお墓

修道院の揚げパンは美味しいから食べた方がいいとガイドのフィリップさんが言っていたので、頂きました。Monastery's bakeryではオリーブオイルで揚げているそうで、とっても軽い食感でした。
粉砂糖を自分でかけて食べるのですが、大粒の雨が降っていたので粉砂糖をかけづらかったです。地元の人らしき人達はジャムの瓶を持参していました、さすが。
雨の中、立ったまま慌てて食べたのですが、とても美味しかったです。

写真奥の小さな窓口で注文すると奥から持ってきてくださいました。
手のひらよりも大きなサイズで1レフ(=75円)
Monastery's bakery
坂を下りたところにヌテラたっぷりのジャンキーなドーナツ屋さんもありました

いくつか別料金を支払って入場できるエリアがあります。
History Museum of Rila Monastery:8レフ 英語とブルガリア語でリラ修道院の成り立ちの説明があり、過去に世界各地から修道院へ寄贈された品々が展示されています。オスマントルコからの贈り物もありました。
印刷技術が伝来してどうやって教会の教えを広めたかという説明もありました。
ラファイルの十字架」が有名な収蔵品でラファイルという僧が80×40センチほどの木製の十字架に104の宗教的場面と650の人物を彫っています。

1階と地下に展示物があって、30分くらいで観覧できます。

こちらは写真撮影禁止なのですが、中国人女性が写真を撮ってしまい、警備員にこっぴどく叱られていました。その後、私までマークされてしまい、館内にいる間はすっと警備員さんの視線を感じながら見学しました。

History Museum of Rila Monastery入口
私が行った時は館内はすいていました。

Museum of the Monastery Economy 19thC Old Monastery Kitchen:6レフ ガイドのフィリップさんおススメだったのですが、ここはひどかったです。興味深いものは特にないです。大きなお鍋とか釜が薄暗いキッチンに並んでいるだけでした。もう少し説明があれば楽しめたかもしれませんが、ところどころに英語の説明書きがあるだけでした。

Old Monastery Kitchen入口

フレリョの塔:5レフ 現在の場所にリラ修道院を再建したフレリョ王の名を冠した時計塔で、木製階段で上まで登ることができます。

1階はお土産物屋さん

リラ修道院は現在も修道士・修道女の方々が生活している場所で、当日空室があれば一般人も宿泊できます。
山の中で寒そうだったし、周囲にはレストランが1件あるだけなので、それなりに準備してから宿泊した方がよさそうです。

https://rilskimanastir.org/en/

居住エリアへは観光客は立ち入り禁止となっています。

ツアーは14時の集合時間までは自由時間だったのですが、そんなに大きくない修道院なので、時間を持て余してしまいました。
この日は結構な大雨で、つるつるの石畳になっている修道院内を歩くのはちょっと怖かったです。

ボヤナ教会

ツアーはバスでソフィアへ戻る途中にボヤナ教会へ。

こちらの教会はなるべく現状のまま後世へ保存するために一度に10人までという入場制限があり、入口でカバンや傘を置いていく必要もあり、1組当たり10分間だけの見学となっています。
私が参加したツアーは50人位いたので、10人ずつだと全員が見学するには1時間かかってしまうことになります。フィリップさんが頑張って教会の方と交渉しましたが、人数制限のルールは緩めてもらえませんでした。自分が見学するのは10分で他の人の見学を待つ時間の方が圧倒的に長かったです。
周囲は住宅地で何もないし、雨だったのでバスの中で旅行中の写真データ整理したりして時間つぶすことになりました。

11世紀、13世紀、19世紀と異なる時代に建造された部分に描かれているイコンも時代を反映していて違いを観るのは興味深かったです。
10分経つと無情なアラームが鳴って半強制的退出となります。もっとゆっくり観たかったです。

ボヤナ教会はソフィア中心部からトローリーバス+徒歩で行けるので、ツアーではなく自分で行くのがよさそうです。

写真左側が入口
左から19世紀半ば、13世紀半ば、10世紀後半から11世紀初頭の3段階
写真手前は、19世紀部分の建造を後押ししたエレオノーラ王妃のお墓

ボヤナ教会敷地内は様々な樹木が植えてあり、郊外にひっそりある素敵な世界遺産の教会でした。

この日のツアーは9:00に出発して18:00にアレクサンドルネフスキー聖堂に戻ってくる9時間のツアーでした。

Dinner

前日のカザンラクバラ祭りツアーでご一緒になったMさんにリラ修道院で偶然再会したので、連絡先を交換してソフィアで夕飯をご一緒させてもらいました。
2日前に停電で入店できなかったThe Hadjidragana Tavernへ。

ブルガリア料理を3皿いただきました。どれもとっても美味しかったです。

まずはブルガリアサラダ。
ブルガリアの国旗の赤緑白の食材を使ったサラダで、Shopska Saladともいいます。赤がトマト、緑がキュウリやベルペッパー、白が玉ねぎやチーズです。
このサラダがブルガリアで食べた食事の中で一番美味しかったです。
人参は酢漬けになっていて、ディルがふりかけてありました。

Bulgare salad 400 g. BGN 13.40.
Pea salad, hot pepper, zucchini, köpoolu, roasted pepper and a piece of buffalo cheese.

こちらはベルペッパーやチーズが入ったブルガリア流スクランブルエッグ。Mish Mashともいいます。コーンパンがほんのり甘みがあって、チーズの塩味といいバランスでした。美味しかったです。

Gabrovska topenitsa 300 g... BGN 13.40.
Prepared from sweet red peppers, fresh tomatoes, egg and cow's cheese, served with crispy slices of corn bread.

メインは豚肉のグリル。
どういう調理方法なのか分かりませんでしたが、豚肉がとっても柔らかくて美味しかったです。もしかしてヨーグルトに漬け込んでいるのかな。
写真撮る前にかなり食べてしまいました。めちゃ美味しかったです。

Klopanitsa 300 g. BGN 26.90
Pork tenderloin, seasoned with red pepper and spices, pieces of garlic and a topping of fresh lemon juice, served in a copper pan.

The Hadjidragana Tavernでは月曜日以外の毎日店内で民族音楽の演奏があります。20時スタートなので、ご興味ある方は予約して行かれた方がいいです。私たちは18時過ぎに予約せずにお店に行ったのですが、20時前に退店することを条件に着席できました。

店内の写真を撮るだけのツアー客もいらっしゃいました。
店内装飾の民族衣装

もしソフィアで1回しか食事をするチャンスがない場合は、このレストランをおススメします。

ホテル周辺を夜散歩

ホテルまで歩いて帰る途中、イヴァン・ヴァゾフ国立劇場の前の広場で民族舞踊を踊っている人々を見かけました。
老若男女が輪に飛び入り参加していました。

写真の左端、先頭でブルガリアの国旗を持っている男性がお手本になっていて、他の皆さんはちょっと見ただけで複雑なステップを理解して一緒に踊っていました
6月上旬は20時でもこの明るさ

イヴァン・ヴァゾフ国立劇場:ブルガリア文学の祖とも言われる作家のイヴァン・ミンチョフ・ヴァゾフの名前がついているソフィア最大の劇場です。
すぐ近くには国防省や法務省などの政府機関と市民公園があります。

ソフィアのトラム:石畳の車道をレトロなトラムが走っていて、絵になります。

オペラハウス:坂道の途中、住宅や店舗などが立ち並ぶエリアにオペラハウスがありました。こじんまりとしています。

スーパーのヨーグルトコーナー:さすがの種類の多さ。特に下調べせず適当にパッケージ買いしたヨーグルトたちは、日本のヨーグルトのような甘さはなくて、どちらかというと酸っぱかったり、しょっぱかったりしました。
パプリカ、ニンニク、ハーブなどを多用した味の濃い食事が多いので、食事中にさらさらしたヨーグルトドリンクのアイランを飲むのも理解できました。
ルーマニアでは見かけなかったデジタル価格表示板をソフィアのスーパーでは見かけました。

飲むヨーグルトはかわいいパッケージが多かったです
日本ではダノンビオ、ヨーロッパではActivaというネーミングで販売されているヨーグルトもありました。

ブルガリアで行ったところ

Tripcoin

6月4日 1レフ(BGN)=75円 合計約8,400円

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