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ワクチンパスポートの是非

今、フランスではワクチン接種が大々的に勧められ、6割弱の59.5%の人(16歳以上では73.50%)が既にワクチンを2度接種したようです(7/25現在)。

そして、政府はこのワクチン接種が完了した証明書である「ワクチンパスポート《Pass Sanitaire》」を携帯していないと、カフェやレストラン、映画館、図書館、スポーツ施設、病院(緊急時を除く)など、身近な場所へのアクセス(長距離列車や飛行機に乗車する際も同様)を禁じる法案を提出し、それが国会の両院で認められました。8月初旬から開始される予定です。

ワクチンパスポートを持たない場合、48時間以内のPCR検査陰性の証明書か、2週間以上6カ月以内のPCR検査陽性の証明書が必要です。ちなみにフランスでは今までPCR検査は無料でしたが、秋から有料に変わります。

さらに、介護施設で働く人達や、医療従事者、消防士など、特定の職業の人達は、ワクチン接種が義務付けられました(9/15までに1度目の接種完了)。従わない場合は就業を禁止され、給料の支払いも停止されます。つまり、この職業に付く人達は、仕事を続けるためにはワクチン接種を受け入れる他ありません。また、今後、この対象となる職業が拡がっていく可能性も否定できません。

この1年半の間、フランスでは数回に渡るロックダウンなどもありました。自由を制限されるということは、心に少しずつ不安と苛立ちを溜め込んでいくような、言いようのない不快感があります。日本でも、強制力は無いものの、要請という形で自粛が促されていましたね。罰金などがなくても多くの方がそれに従い、経済的・精神的に追い込まれたケースも多かったのではないかと思います。昨年は11年ぶりに自殺者が増えたという話も聞きました。
1日も早く元の日常に戻って欲しい、穏やかな毎日を送りたい、その一心で、ワクチン接種を決めている方もいるのではないでしょうか。

ただ、そもそも、この現状、不可解なことが多いと思いませんか。データを見ると、今回のウイルス(Covid-19)は、変異種含め、感染力が強いものの、致死率は決して高くありません。
こちらのサイトは、引用元を明示された上で、分かりやすく情報をまとめ、随時更新されています。パッと目を通すだけでも、今起きていることの全容をポイントを押さえて把握できます。

そしてワクチンは、病気になった時に飲む薬とは違い、健康な身体に打つものですから、安全性が保証されていることが大前提です。
ワクチンの有効性・安全性について、私が参考にしているのはこちらのサイトです。分子生物学と免疫学の専門家の方が、ワクチンについてとても丁寧に解説されています。ワクチン接種を考えている方には、特に読んで頂きたいです。

また、インフルエンザワクチンのように、打つか打たないかを、自分で決めることもとても大切です。なぜなら、一人一人の身体の状態は違うので、ウイルスに対するリスクも、ワクチンに対するリスクも違って当然だからです。自分の身体に関することを自分で決めるのは、当たり前だと思いませんか。

以上のことから、私はこのワクチンパスポートという仏政府の施策に、とても疑問を持っています。
フランスでは、ワクチン接種には賛成でも、ワクチンパスポートには反対という人もいます。ワクチンパスポートは、非接種者への差別や圧力を生み、人権侵害に繋がるからです。実際に、マクロン大統領は、ワクチン非接種者に対して「無責任」で「自分本位」であると非難しました。
大統領の言葉とは矛盾するように、ワクチン接種は集団免疫の獲得につながりません(ワクチンで出来る抗体が長く保たないため)。非接種者に対する「無責任」「自分本位」という批判はあたりません。

その上、ウイルスに感染しても発症しない無症状者がほとんどで発症のリスクが低く、ワクチンを接種しても感染を防げないこと、また、重大な副作用が多数報告されていること、数年後まで副作用が出る危険性を否定できないことなど、接種のメリットとは、一体誰にとってのメリットなのでしょうか。

一人でも多くの方が、信頼出来る情報を元に判断し、ご自分と身近な方の健康と尊厳を守ることが出来るよう願います。

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