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海外暮らし中に幸せになれる日本の食材集

ベルギーに暮らし始めてほぼ一年。だいたいどんな日本の物が手に入りにくく、ありがたい存在なのかわかってきました。そこで、食欲以上に、精神的な平安を保ってくれる食材アイテムたちを一挙ご紹介したいと思います!

日本食......。東京に住んでいた頃はそんなに意識して積極的に食べていたわけでなく、タイ料理やらインド料理やらワールドフードが好きなのですが、海外に暮らしているとやけに日本食が恋しくなってくるのもの。ブリュッセルには日本人が経営する日本食スーパー「田川 Tagawa」があり、大変ありがたい存在で自宅から徒歩20分くらいでいけるのですが、やはり輸入されているのでお値段がかなり高く......駐在暮らしではなく、潤っていない学生の身分なので、日本で買うより3倍くらいする値札を見てるだけで胃のあたりが痛くなります。ベーシックな食材・ブランドは揃っているのですが、こだわりのブランド、にっちな食材は置いていないので、お気に入りの食材は自分で持ってくるか、遊びにきてくれる友人か、家族に日本から送ってもらうかしかありません。もしもベルギーに遊びに来てくれたら、こういうのを持ってきてくれると喜びます:)

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こちらが、今回連れてきた食の全貌です(お土産も含まれます)。並べて眺めて、しばらく余韻に浸りました笑。中でも、お気に入りの食材たちをピックアップしてご紹介します!

まずは、ゆず七味

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信州・善光寺【八幡屋礒五郎】さんの、ゆず七味唐辛子。世界の移民が暮らすブリュッセルでは、唐辛子をはじめありとあらゆるスパイスは現地スーパーでも手に入りますが、やはり七味唐辛子は日本食に合う素晴らしいブレンドです。しかもいと爽やかな「ゆず」はこっちでは手に入らない代物。ヨーロッパの木に柚子がなってくれたら良いのに......もう柚子って音を聞くだけで胸がきゅんとするくらい恋しい食材です。なのでこのゆずバージョンを重宝しています。日本食スーパーに七味唐辛子売ってますが、八幡屋礒五郎さんのは置いてないので日本から持ってくる必要あり。ベルギー人の夫もこれが大好きで蕎麦やらうどんやら、麺ものにかけまくるので内心そんなにたっぷりかけないで、と思ってしまうのでした...。

美味しいおうどん

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夏にも冬にも活躍する日本食材、うどん。こちらは実家によくある葛入りの健康なやつ。こちらでも日本食ブームで、オーガニックスーパーにうどんが売っていたりしますが、1袋500円くらいするし、値段の割にちょっと物足りないクオリティ。やはり、日本の美味しいやつを食べるとのどごしとか全然違います。お隣のアムステルダムではうどん屋さんがあるくらい、ラーメンの次の麺ものとしてヨーロッパでも人気出てくる予感。保存も効くので、乾燥うどんはできるだけたくさん持って帰ります。今回、お蕎麦は買うの忘れました.......。

うどんとともに、わかめ

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うどんなど麺もの食べるときや、お味噌汁、サラダにと大活躍のわかめ。ヨーロッパでは海藻を食べる習慣がないので、自分で積極的に繰り出さないと海藻不足に陥ります。こっちの日本食スーパーでも買えますが、国産の美味しいやつがやはり食べたい!現地人にはひじきや昆布に比べ、わかめは気に入られます。軽いし、3パックは連れて帰ります。

乾物つづきで、海苔

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いやはやもう、海苔って最高の存在ですよね。日本にいるときはそんなに意識しない存在でしたが、もうこっちに来てみると無くてはならないんだって、失って気づくあれです。ベルギーでは寿司ブームを通り越して、もはや日常食として定着する勢いで人気なのですが、手巻き系は海苔を使わないカリフォルニアロールが多いです。黒っぽい海苔はそんなに好きじゃないのかも。でも日本通の人には知られた人気のアイテム、なのに低品質な海苔しか売っていない。国産の質が高い海苔は、パリッとして風味が豊かでもうたまりません。持ち帰り必須アイテムです。

お次は、あんこ

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私の愛しのあんこよ.....。小豆自体はブラジルでも食べられているくらいワールドワイドな食材なので現地スーパーでも手に入るのですが、やはり日本のお水で調理され、日本の砂糖で味付けされたこれが食べたい。なぜ水かというと、ベルギーのお水は硬水なので日本の軟水に比べて、料理をしても味がじっくり出なかったり、なんだか自分が覚えている味と違った出来になるんですよ。水が違うってもう致命的ですよね。異国の地に来たんだと悟った瞬間でした...。えと、こちらは生協のパルシステムさんのプライベートブランド商品で、添加物苦手な私には生協の商品は無添加が多くありがたいです。ちなみに、ベルギー人たちは豆を甘くして食べる発想がないのであんこ含めザ・和菓子は人気がなく、他者に奪われずに完食できます。トーストにあんバターで食べるともう至福。一瞬で日本に飛んで行けます。

甘いの続きで、甘酒

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日本のすばらしい発酵食品のうちの一つ、甘酒。夏には冷やして豆乳と割っていただき、冬には温めた豆乳と割っていただく...ほんと最高です。このブランドはすでにお塩が入っているので、ちょっと塩味を利かせて飲むのが好きな私にはぴったり。重量ありますが二つ持って帰ってきました。ちなみに税関的にベルギーへのお酒の持ち込みは確か720mlx3本が上限ですが、甘酒はアルコール0%なのでOKですね。豆乳はこちらでもベジタリアンブームで、美味しい商品がどんどん出てきているので心配なし。でもやはり美味しい甘酒は売られていない、まだ現地では知られていない日本食材です。うちの夫で試してみましたが、ひと口目でもういらないと言われました笑。私としては独り占めできるので全く問題なしです。そうそう、甘酒って飲む点滴って言われるらしいですよ。

そして、リアルなお酒。

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日本酒はブームが来ていて手に入りやすいですが、居酒屋で安く出されてるような美味しくない物が多く、しかも割高。ていうか日本酒に限らず日本食は全て割高で美味しさは半減、ベルギー暮らしの悲しい現実です。スーツケースに無理やりでも空間を作って、日本の美味しいやつを持ってくるのが良いでしょう。割れると最悪なので梱包しっかり頑張り、税関もドキドキしながら通過できるとけっこう達成感あります。本当は、長野県小野の「夜明け前」が一番好きなのですが、今回時間なく池袋西武のお酒コーナーでこちらの獺祭を購入しました。フルーティで華やかな日本酒を飲むともうひとりで宴気分にひたれます。ベルギー人のみならずヨーロッパの人に日本のお土産何が良い?と聞くと、「SAKE」と言ってくる人が多いです。持ってくるの大変でしかも税関上限あるんだけどな......と思いつつ、ほんとの日本酒の美味しさを知ってもらおうと、ちゃんとお裾分けしてます。

ほっこりしながら日本人魂を取り戻す、お茶。

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ベルギーは圧倒的にコーヒー文化の国。紅茶も探せば美味しい茶葉店が見つかり、カフェに行くと流行で抹茶ラテを置いているところも増えてきています。が、リアルなお茶が飲めるところはないです。やはりたまには美味しい日本のお茶でほっこりしたいもの。緑茶は知名度高まってますが、黒豆茶やほうじ茶、番茶はかなりレアで現地では手に入りにくいです。今回は静岡県藤枝市の「ななや」さんの青山店に抹茶ジェラートを食べに行った際に、お茶類を大量購入して持ってきました。ありがとう、お茶を育てた皆さん!

疲れた時に食べたくなる、お味噌汁

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お味噌汁を飲むときは、生まれ育った日本に回帰できる瞬間です。この「アマノフーズ」さんのフリーズドライされたお味噌汁は、野菜もしゃきしゃきで感動のおいしさ。もはや自分で作るより美味しく、ときどき海外の食事に疲れたとき、ちょっとお腹の調子が悪いときなどにご褒美としていただいてます。これが底を尽きると無性に悲しくなります。

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美味しさはアマノフーズさんには及びませんが、しじみという食材がベルギーでは食べられない貝類で、あと二日酔いにも効くらしいので、連れてきています。ベルギーの食事といえばムール貝が有名なのですが、あれは二日酔いにも効くのでしょうか?みんなビールがばがば飲みながら食べてるけど...

最後はお菓子の連投です。

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世界に誇れる日本のスナック、じゃがビー。百発百中、口にした外国人たちが感動する世界に通じるクオリティなんですよ。ポテチ自体はベルギーの日常スナックですが、このカットは珍しい模様。アジア圏では人気が定着してきているようですが、ベルギーでは売っていない......。カルビーさん、是非ともベルギーでも販売強化してください(切実)。個人的にはバター醤油味が大好きですが、多分現地人受けするのは塩味。どんどん消費しちゃって一瞬でなくなります。あ、じゃがりこも大好きです!

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昔懐かしい歌舞伎揚、ロングセラーになるのも納得の美味しさです。甘じょっぱい味付けは、ベルギー人にも大受けです。ベルギーの料理ってほとんど香辛料を使わず、砂糖やクリームをよく使い、全体的に甘っぽい味付けなんです。タイ料理とか食べに行っても辛く無く、やけに甘い味付けされちゃってて、毎回とても残念な気持ちになります。そんな甘じょっぱい物好きの彼らにこのお煎餅はたまらないようです!

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最後にガルボ!この見事なクッキーとチョコのフュージョンお菓子は、いつ食べてもその美味しさにびっくりします。ベルギーはチョコの国で、そこかしこでチョコが売られているのですが、ガルボに代るものはないかと...しかもお安い。抹茶味はまだメジャーではないので、ガルボに限らず抹茶味のおやつを見かけるとやたらにたくさん買い込み、こっちに連れてきます。少量ずつ食べ、小さな幸せな瞬間を味わっています。

まとめ

ベルギーは住環境・労働環境など素晴らしく優れている点も多々ありますが、やはり食だけは日本が一番、というのが結論です。まあ日本人だからな。これを読んでいると、日本食が恋しくて恋しくて毎日悲観している残念なやつのように思われるかも知れませんが、そこまで苦しんでいる訳ではありません笑。現地の野菜やフルーツはとても美味しいですし、西洋のパンやお菓子は本場なのでめちゃくちゃ美味しくて安価です。これもまた今度紹介しますね。基本的には地産地消で地元のものをいただくのが環境にも身体にもいいそうです(身土不二)。だけど、やはり美味しい日本食を食べたときに訪れる幸せは、特別なものです。

以上、お読みいただきありがとうございました!

私の発信が、何かの役に立てたら嬉しいな。「心の声に耳を傾け、自然体で生きていく。」よりナチュラルで自分らしい暮らしに興味のある方に、今後も日々発見したことを共有していきたいと思います!