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学校のどんな分野で外部の方が活躍されているのか - 学校と社会をつなぐPart.2 (英理女子学院の場合)

みなさま、こんにちは。学校法人 高木学園の高木暁子と申します。

ビジネスの世界から教育現場で仕事をすることになった私ですが、今回は「学校と社会をつなぐ」2回目、英理女子学院高等学校のどのような分野で外部の方々(民間企業や大学などに所属されている方々)が活躍されているのかについてご紹介したいと思います。

どんな分野にニーズ?

高等学校の現場で、民間企業や大学などに所属されている方々の力をお借りしたいというニーズは、どんな分野にあると思われますか。実際、かなり様々な分野で、その道のご経験をお持ちの方に教壇に立っていただきたいと考えています。

例えば、ビジネスについて学ぶ場合。(本校の場合には、かつては商業科→現在はビジネスデザインコース、というビジネスについて学ぶコースが存在します。)やはり「今、企業ではどのようなことを考え・行動しているのか」という話を生徒たちに伝えるためには、ビジネスの最前線で活躍されている方の力は大切です。

情報テクノロジー(ICT)、プログラミングなどの分野。こうした分野は日々進化していて&その変化のスピードがきわめて早いので、実際にそれをお仕事にされている方に、新しい技術・知識を教えて頂きたいというニーズが高いです。

課題解決の方法、デザイン思考などの分野。こうした分野も、「実際に企業などでそれを直面する課題にどのように用いているのか」などの実例も踏まえて教えて頂けたらな、と感じることはよくあります。

そしてプレゼンテーション。世の中に出たときに、実際にそれで人を動かすことができるプレゼンテーション、ビジネスパーソンが日常的に行っているプレゼンなどを、高校生の時期からであっても学んで欲しい。そのために、日々仕事でプレゼンを実践されている方に講師をお願いしたいと感じることも多いです。

・・・と、代表的な分野について書いてみましたが、この他にも外部の方々のお力をお借りしたいと教育の現場で感じる分野はかなり広いです。

私も学んでみたいという方に、お願いしてみた

ある時、私自身、興味があったのでマーケティングが専門の方のセミナーに参加する機会がありました。

講師を務められた方は、リクルート~ローソンで「伝説のマーケター」と呼ばれていた方で、とびぬけたマーケティング分野の経験と力をお持ちらしい・・・という友人の話を聞いて、ぜひお話を聞いてみたいな、とうかがったのです。

実際にそのセミナーでうかがった講師の方のお話は(もともとマーケティングの仕事をしていた私にとっても)非常に興味深く、ここまでマーケティング道をつきつめていらっしゃる方はスゴイ!と感動しました。

思わずセミナーが終わったときに・・・

「あの、高校生にマーケティングを教えて頂くことはできないでしょうか?」

とおそるおそる(?厚かましく?)うかがってみました。すると、意外にも

「面白いですね!前向きに考えます!」

と言って下さったのです。それが、リクルート~ローソン伝説のマーケター・野林徳行さんとの出会いです。その出会いをきっかけに、本校で高校1年生を対象に「マーケティング」の授業を担当していただくことになりました。(今もその授業を継続して担当して頂いています。)

大学の先生方にも

その他にも、本校では外部からさまざまな方のお力をお借りしています。

情報デザイン分野で女子美術大学の先生方にお力をお借りしたり、日本が世界に誇るマンガ文化について学ぶために、日本で最も古くからマンガ学部をお持ちの京都精華大学マンガ学部の先生方にお越しいただいたりしています。

君先生物語2

↑こちらは、その京都精華大学マンガ学部の先生の講座を受けて、在校生が書いた「高木君先生(→私の曾祖母であり、本学園の創立者です)物語」です。高校2年生の作品とは思えないレベル!です。

副業・兼業という形で

そして、2019年からは、ビジネスパーソンの力を教育現場でお借りするために、「副業・兼業」という形で講師としてお越し頂く試みを始めました。

ちょうど、企業でも社員の「副業・兼業」について推奨するケースが多く出てきているタイミングでしたので、そのような副業・兼業先として、本校で生徒たちに教えて頂くということをお願いしています。

具体的には、「TEDスピーカーをめざそう!グローバルプレゼンテーション講座」というプレゼンテーションの講座や「クリエイティブプログラミング講座」というアート+プログラミング講座を担当して頂いています。(担当してくださっているのは、アメリカのIT企業にご勤務の方や、大手SNS企業でエンジニアをされている方などです。)

このように社会と学校がつながることで、生徒たちの学びは非常に豊かなものになると感じています。

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