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人間関係と人生を好転させる言葉と行動

こんにちは。日本秘書大学の髙木明子です。

今日は、人間関係の考え方と行動についてお話をしてみたいと思います。

上司と秘書は、お互に信頼し合うことが大切だとよく言われます。これについて考える時に、私がいつも思い出す言葉が二つあります。

一つ目の言葉

一つ目は、7~8年前に、新幹線の中で見た旅雑誌に書かれていた言葉です。パラパラとページをめくっていると、ある山奥の渓流にかかる古い吊り橋の写真が目に留まりました。添えらえれていた文章を読み進めていくと、それは場所の紹介ではなくエッセイでした。吊り橋が繋いできた両側の人々の交流、交通、物資の交換など、細い吊り橋を行き来する暮らしのストーリーでした。詩的に綴られた物語を締め括っていたのが、「譲り合いとは、お互いに譲ることではありません。あなたが、譲ることです。」という一文でした。この言葉にハッとさせられたのです。

私たちの日常には「助け合い」「支え合い」「譲り合い」など、「〇〇合い」という表現が溢れていますが、そこには相手への期待または或る意味の要求が少なからず存在してしまっていたことに気づかされました。例えば、こんな感情です。

なんであなたは助けてくれないの?私はいつも助けているのに。
私はあなたをこんなに支えているのだから、あなたももっと私を支えてくれてもよくない?
私の方がいつも譲ってばかり。今度はあなたが譲る番じゃないの?

程度の差はあれど思い当たる節のあるこういった感情を、この言葉は「そうじゃないよ」と教えてくれました。意識すべきは、相手ではなく自分。「私が」助ける、支える、譲る。ただ、それだけ。それが「〇〇合い」。人間関係の核心を突いていて、ずっと心に残っている言葉です。

上司と秘書の相互信頼に置き換えてみても、「信頼し合う」というのは「私が相手を信頼すること」。そこに尽きるのだと、教えてくれた言葉です。

二つ目の言葉

二つ目は、有名な、マザーテレサの名言の一つです。

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人はしばしば不合理で、非論理的で、自己中心的です。
それでも許しなさい。
人にやさしくすると、人はあなたに何か隠された動機があるはずだ、と非難するかもしれません。
それでも人にやさしくしなさい。
成功をすると、不実な友と、本当の敵を得てしまうことでしょう。
それでも成功しなさい。
正直で誠実であれば、人はあなたをだますかもしれません。
それでも正直に誠実でいなさい。
歳月を費やして作り上げたものが、一晩で壊されてしまうことになるかもしれません。
それでも作り続けなさい。
心を穏やかにし幸福を見つけると、妬まれるかもしれません。
それでも幸福でいなさい。
今日善い行いをしても、次の日には忘れられるでしょう。
それでも善を行いを続けなさい。
持っている一番いいものを分け与えても、決して十分ではないでしょう。
それでも一番いいものを分け与えなさい。
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これもやはり、意識すべきは相手ではなく自分の行動なのだと教えてくれています。秘書のお仕事においても、日々起こる様々な案件や思いもよらない事態にどう向き合うか、その意識と行動を見直すことで、自分が変わり、人生が変わる。明日が変わり、未来が変わる。
疲れたり、躓いたり、思い悩んだりした時に、いつも背中を押してくれる言葉です。

最後に

これらを意識するようになってから、人にイライラしたり、日常にネガティブな感情を抱くことが少なくなりました。人間関係を良くし、人生を豊かにする言葉と行動。皆様のオススメも、よかったら教えてください。


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