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20210218 #devsumi 18-B-1 川口さん / 庄司さん

これはなに?

Developers Summit 2021のオープニング講演、世界と繋がるモノ作り:Launchableの取り組み のセッションのメモです!
とっても良いお話だったので、もし録画、動画が公開されるようでしたら、ぜひ聴いてみてくださいね!

昨年のデブサミでも、Launchableの川口さんのお話をメモして載せていますが、今回はまた違った切り口のお話。

「あえてフルリモートで、グローバル展開を目指す組織をどうやってつくるか。心がけていることや、分かったことは何か」にターゲットを絞ったお話です。エンジニアなら納得いただけるんじゃないかな、という内容だと思います。

1枚目 / アメリカと日本を繋ぎたい

川口さん

・いろんな場所でユーザさんと出会うのが好き
・どこに行っても知り合いがいる
・アメリカと日本を繋ぎたい、日本の技術者に世界の舞台で活躍する場を持ってもらいたい
・あえて日本に会社を作った(ご自身や数名のエンジニアはアメリカ)

庄司さん

・前職でも海外展開はしていた
・英語の壁を超えないと、もう一歩前進できないかもと思いつつ、そこは避けていた
・いつか翻訳コンニャクみたいなのが できるだろうという期待もありコロナ禍でチャレンジ
・LaunchableがめざすAIでのテスト効率化はBigTechでは多分やってる
・そうしたBigTechdeでしかできなかったことを、いろんな会社に届けたい

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2枚目 / 最初から全員リモートでのあれこれ

日本とアメリカでのやりとり

・「最初から全員リモート」と「途中から / 一部リモート」では組織作りが違ってくる
・「途中から / 一部リモート」だと、そのままのやりかたを踏襲しがち
・同期的に集まる -> 顔を付き合わせて仕事をやっつける
・最初からリモート前提だと、「直に会ったことない人と仕事をする」というチャレンジ

英語の問題

・英語でのインプット -> 翻訳して把握 -> アウトプットをまとめる -> 英語でアウトプット
・前後の翻訳の工程が増える
・「最初からグローバルで全員リモート」を決めた段階で、英語のオーバーヘッドは折込済み
・でも思ったよりも大変なのはわかった(川口さん)
・実は会話より「文章を書く」ほうがずっと多くて重要とわかった(庄司さん)

そこに時差があるから

・なぜ書くことが重要?
・ 時差があるから!
・言葉の問題と並ぶ、必然的なカベ
・時差を無視して同期的に仕事をして疲弊させるわけにはいかない
・「非同期でも回る状態にしよう!」という考え方
・リアルタイムが全てではない(あとからもお話が出てきます)
・書くことで「誰に」「何を」伝えるかを意識するようになる

どこに書くの?

・Launchableの場合はConfluence
・川口さん談:「世界的にはメジャーだと思ってたんですが、日本ではすくないんですねw」
・ Wikiとして書く
・庄司さんはそれまではSlackやesaとかQiitaとかが中心
・Confluenceにはやや堅い、古いイメージがあった
・使い込んでいくことで、初めて「よくできてる!」と思うことも
・プラクティス、ノウハウが「蓄積」されていくことに価値
・図書館をみんなでメンテナンスしていくイメージ
・SlackのTimesチャンネルみたいなものも含めて、Slackの使い方は
日本人のほうがもっと詳しいかも(川口さん)
・日本の使い方での面白いものをアメリカに持ち込むのもいい!

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3枚目 / 非同期や時差をポジティブに考える

DACIのフレームワークで書く

・意思決定フレームワーク(ConfluenceやTrelloにはテンプレートがありますね)
・4つのロールに分けて書く
・このフレームワークを意識して書くことで、後から入った人もその意思決定がどのように行われたかをリトレースしやすい
・庄司さん的にもgood!だった

非同期でも回る仕組みにすることで

・ドキュメントを書く意識を変えることで、深く考えて書くようになる
・同期的なやり取りで、反射的にコメントするのではなく「いったん咀嚼して考えてから」返事する
・会議での「声が大きい人が勝つ問題」を乗り越えることができる

非同期な分集中できる

・ミーティングで期間をコマ切れにされずに済む
・もちろん必要な場合もあるけれど
・週の2日はミーティングを入れてもいいけど、3日は非同期を中心に、とか
・その分集中できる
・自分の時間も、相手の時間も奪わない。
時差があるということも、ポジティブに受け止められるのでは?

合理的なものを組み合わせること

・メンバーに多様性がある、グローバルであることで、言葉や時差のカベ、習慣の違いがある
・カベはポジティブに、習慣の違いは合理性のあるものならなんでも取り込んで、組み合わせ回していくのが大事

この状況、みんなが自宅にいることが多くなりはするけれど、そこから世界へ繋がる状況を作ることもできる。
みんなでこの世界を乗り越えて、ニューノーマルを作っていきましょう!

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まとめとか感想とか

ざっと書いておきましたが、どうでしょう?
わたしもある意味「時差」のある生活をずっと続けています。

その分「書くこと」で、少なくとも状況を把握する、自分のために書き残しておくことは、生き残るために必要なものとして、わりと心がけてやってきた感じがします。
(あら?わたしはグローバルに向いてるのかも、とすら思ったりw)

同じく、「非同期」であることが、実は「深く集中し相手の時間も奪わなくて済む」というのは、エンジニアの方なら納得いただけるのではないでしょうか?

少し前、Slackのような同期的なツールが出る前は、メールやまとめサイト、ブログに情報が集中していましたが、それでも世界は回っていたし、その当時から、世界的なOSSは非同期でもコラボレーションを続けています。
(もちろん、同期的なやりとりの手段が圧倒的に増えたことで、開発スピードも、展開もとても早くなり、恩恵にあずかることもできています!)

今回のお話、事業やチームメンバーに言語、地理、年齢、文化もろもろの多様性を求めたとき、少なからずぶつかる問題だとも思います。

同期が取れて、物理的もに近く、迅速に課題を解決できるチームを目指すか。
非同期ではあるけれど、トータルで見て継続性が高く、多様性の中から課題を解決するための、さまざまな糸口を見つけられるチームを目指すか。

わたしは上記に述べた通り、働き方的には後者かな?

とっても前向きなお話で、(ややわたしの都合の良いように)ポジティブに受け止めました!

本当にタイムリーなお話だと思っていますので、手書きのメモではありますが、シェアさせていただきました。


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