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黄金のペットボトルへの「嫌悪感」

黄金のペットボトル問題の根底にあるもの


それは


「嫌悪感」



黄金のペットボトルに関連する

「嫌悪感」

を実際に取材で聞いた話を交えながら 3つ紹介します。




1「黄金のペットボトル生産者」の嫌悪感

長距離トラックドライバーOさん(男性)


「やばい💦
おしっこ漏れそう!!!
渋滞しているし、停車できない状況だ。
立ちションなんか無理無理!!!!!」

「じゃあ、
飲み終わったペットボトルを緊急トイレにしよう!」



「ギリギリセーフで間に合った…スッキリした💦」

手元には自分の尿が入ったペットボトルが。

「トイレで捨てて、洗ってっていう過程で尿に触るかもしれない。
窓から流し捨てて車体に当たるのも最悪だし…
このまま車内に置いておくのも嫌だしな…」



自分の体から出た尿だけれど

「嫌悪感」がある!だから絶対に触りたくない!!

尿が入ったペットボトルをトイレに捨てに行くのが恥ずかしい!
誰かに見られるのは嫌だ!!!

ペットボトルにおしっこしたんだって思われるのが嫌だ!


道端に捨てよう!!!急いでるし!!それが一番楽だ!!!!」



窓からそのまま

ポイっ




自分の尿へ嫌悪感を抱いている結果、
黄金のペットボトルが沿道に捨てられてしまうのです。


自分の尿への嫌悪感

よりも

他人の尿に対する嫌悪感の方が圧倒的に強いでしょう。

他人の尿を回収・処理する立場を想像したら、踏みとどまることができると思います。


他人を思いやれない状況、モラルについて考えることのできない精神状態。

異常事態と言えるでしょう。



2「収穫する(回収・処理する人)の嫌悪感」

高速道路のSAで清掃員として働くRさん(女性)

本日も、設置されたゴミ箱の分別を行います。


「わっ😰な、なにこれ…」

そこには、ペットボトル専用ボックスのそばに黄色い液体が入ったペットボトルが
10本ぐらい置かれていました。

飲み残しではない量の液体が入っています。

「何だこれ!!!?!?!?」

恐る恐る蓋を開けてみると

おしっこ臭が…

「ギャ!!!最悪😰おしっこだ!!!」

と、いうことは

「置かれていた黄色い液体入りのペットボトルは全部おしっこってことじゃん…」

Rさんは、
誰かの尿が入ったペットボトルをトイレで処理しました。
分別作業に余計な時間がかかってしまいました。

その日から、黄色っぽい液体が入ったペットボトルを見ると
おしっこだと疑い、嫌々トイレで流しています。

「毎回毎回、本当に嫌な作業です」

手袋とマスクをつけていたとしても他人の尿を触ることへの抵抗感・嫌悪感は拭えません。


Rさんが働くSAエリアは、大型トラックの駐車スペースが他施設よりも多く設けられていることから

たくさんのトラックドライバーが休憩しにやってきます。



「大規模なトイレ施設があるのにもかかわらず、なぜペットボトルにおしっこをして置き去りにするのだろう?」

と疑問を抱いたと同時に


女性の体の構造上ペットボトルに放尿できない。

だから、

「男性が捨てているんだ…」



男性のおしっこを処理するのが、清掃員の女性。

処理させられているという状況に対しても
「嫌悪感」
を抱いています。




3「世間が感じる嫌悪感」


東京都内で会社経営を行う Wさん(男性)

尿入りペットボトル問題が地方の道路で問題になっていることは、

新聞やテレビのニュースで確認していました。
だけれど、自分では見たことはありません。
都内で見たことがあるという情報も聞いたことがありません。


社会人として把握しておくべき

「時事ネタ」の一つとして、この問題を捉えています。


この問題の一番の原因は、

「トラックドライバーのモラル欠如」

だと感じていて、

自分には全く関係のない
「ブルーカラーの人たちが起こしている迷惑な問題だ!」

と捉えています。


「普通の人間ならばポイ捨てはしない。
ポイ捨てなんて、社会の底辺の奴らがやること!そんな底辺が集まっている業界自体が大嫌いだ。」

トラックドライバー全体への
「嫌悪感」
を感じているようです。


解決するためには、


「自動運転技術を早く実用させ、ドライバーの仕事自体を無くすのが最案だ!
そして、罰則を厳しくするしかない!
今の自分には遠い問題すぎて、まぁ、どうでもいいけどね。」


自分の身近にはない問題であるし、問題の原因に対しては、怒りより諦めの感情を抱いています。







以上、3つの嫌悪感を紹介しました!

自分なりに想像することができたでしょうか?
どの嫌悪感に怒りを感じるのか、
共鳴できるのか。


どの嫌悪感・違和感を大切にすべきか
どの嫌悪感をなくすべきなのか



獲得した経験は違いますし、同じ体験をしたとしても、受け取り方はそれぞれです。




特別編:黄金のペットボトル研究家アーティスト木村晃子が無くしたい 「嫌悪感」とは


迷惑な不法投棄物としての価値しかない黄金のペットボトルを拾い、液体肥料として活用し、価値のある作物を作り出すことに挑戦している。


けれど、

「不特定多数の人の尿を、拾って、集めて、熟成させて、肥料にするって何事!?臭そう!汚い!!!」



おしっこで植物を育てることへ 嫌悪感を抱いている人とも出会います。

そのほとんどは、私と同世代の若者。

私たちの祖父母の世代は「肥溜め」は
トイレでありながら食を支える肥料を育てる場所であった。

現代は、水洗トイレが当たり前です。
自分の排泄物は水に流れったきり、
どこへ向かうのかわからない。
だけれど、不安を感じない。

元々自分の体を巡っていた水、自分の体を構成したものであったはずなのに

なぜこんなに嫌悪感を感じるのだろう?
距離感を取りたくなるのだろう?





動物であれば、自分の尿を活用することができますね。

縄張り主張のためにマーキングに使われたり、
発情状態を確かたりすることに使われますね。


自分の尿を活用する術が 人間にはない
嗅覚が鈍すぎる!!!!!
だけれど、「尿を汚い」と本能的に感じるのはなぜなんでしょう?





尿を閉じ込め、あえて排泄の痕跡を残す「黄金のペットボトル」


史上最悪最低な不法投棄物 黄金のペットボトルから、
人間の排泄物への嫌悪感を取り除けるムーブを私から起こせるのではないか?


その希望を持って、今後も黄金のペットボトルを追求していきます!!!













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