新しい歌KÖMPELÖ をアップしました
自作弾き語りの曲KÖMPELÖ をようやく、動画にしました。ようやく、というのは録音は2021年だったから。何かと忙しく、録音を2作目のCDにするのかどうか、など悩んでいるうちに時が過ぎました。
まずはぬいぐるみのお話
最初にこのサムネを説明しましょう。
私はフランスで子育てを経験しています。フランスでは、赤ちゃんが一人で眠りにつけるように、ぬいぐるみや、お気に入りの布を持たせるのは、当たり前。フィンランドでもそうだと思います。
現在女優となった、当時の歌の生徒さんが、ぬいぐるみをプレゼントしてくれました。とってもかわいいぬいぐるみで、そのまま子供と一緒に長い長い時間を過ごしました。月日と共に、色はあせ、あちこちぼろぼろです。この子を捨てられないのは、私です。
作詞作曲の宿題
なぜこの曲を作ったのか。というと、授業の宿題だったから。フィンランドでは私は声楽指導法を学んでいました。校舎であるMusiikki Kampusには、一般的な音楽学校も併設されており、共同の活動もあります。詳しいことはコロナでよくわかりませんでしたが、まさしくその期間に、単位をもらえる大学の講座や、音楽学校の授業があると知って登録したのが作詞作曲でした。
フィンランドの音楽学校は、クラシックとポップジャズ、の二つに分かれています。ポップジャズも学校で学べるということです。実は、私の夢のひとつがシンガーソングライターになることで、10代はポプコンに夢中になっていました。当時も自分で曲を書いてはいましたが、しっくりこなくて諦めたのです。
Semmaritとの出会い
私をフィンランドへ呼び込んだのは、Semmaritという男声合唱団。本名を訳すと「ゼミナール丘の男声合唱団」。ユヴァスキュラ市の大学の、教育学部から生まれた合唱団です。今年35周年を迎える合唱団です。ちょうど私が音楽の先生として働き始めた頃でした。当時フィンランドのことなんて、まったく知りませんでした。
Semmaritの特徴は、舞台が照明と音響を駆使したショーであること、踊って歌えるバンドであること。さらに、歌う曲が全部、彼らのオリジナル曲だということです。SemmaritのCDの音も、演奏の質の高さにも惹かれましたが、自分たちの曲を合唱にするとは、どうやって?
そんなわけで、いつかフィンランド語で歌を作りたいと思っていたのが、授業の宿題で挑発され、いや、目覚め、作り始めた曲のひとつです。授業の仲間には若いママさんもいて、子育ての日々を歌っていた(であろう)曲にも影響されました。
録音は2021年。この夏、よし、Youtubeにアップしよう、と思って再度聞いたら、ちょっと、訂正したいことがでてきました。ホントは訂正したいところはまだ、あります。全部取り直した方がいいんじゃないかと思うこともあります。でも、これはやはり、不器用な2021年の私の記録です。気になったところは録音技師さんがきれいに直して下さり、感謝感謝です。
歌詞のちょっぴり解説
KÖMPELÖの意味は、ここでは不器用、と、理解しています。グーグル翻訳では扱いにくい、なんて出てきますので違うかもしれませんが、それも合っているかもしれません。
なんとなくイラストで伝わることがあればいいなあ、と思っていますが、要するに、子供が大人になって進学する際に、家から出て親の知らないところで暮らしていく、その日を見送る親の気持ち・・・かな。この春に虹の橋をわたった猫Opiumも登場させました。
フィンランド語の歌詞は、あまりにも自由です。だからこそ私には書きやすいんだと思います。この曲の歌詞は、あまり文章にはなっておらず、シンプルです。気になる方は、聞き取りに挑戦してみてください。ご連絡いただければ歌詞をお送りいたします。
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