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1-2 迷走 原因不明の状態に苦しむ日々

頭痛緩和の試み 整体と外来受診

低髄圧治療は本来「水分補給&臥床安静」が必須で無理な行動はNGだ。しかし、原因も病名もわからない状況だったため、整体やら2回にわたる外来受診やらと動き回ってしまった。

救急搬送の翌日2月16日(土)は目覚めたときは小康状態で朝食をとって洗濯をし、自転車で駅前の整体へ行った。確かに肩こりはあったものの、整体を受診したからといって、頭の重さは全く改善しなかった。整体の骨格調整で低髄圧になるケースもあるが、症状が出たタイミングを考えても、関連はなさそうだ。

整体終了後、追加の痛み止めを処方してもらうべく、前日に救急搬送されたK病院へ向かい、状況を説明するも、問診だけで特に追加の検査はなかった。その後、一度帰宅したものの、夕方には頭痛が悪化していたため、再度病院を受診した。1日に2回も受診をしようと思うのは相当痛みがあったからだ。しかし、医師から「CTに異常がなく意識レベルがはっきりしている人は、脳神経外科では軽症なので、深く考えずに休んでください」と微笑みながら言われ、自分がおかしいのか、医師が適当なのか判断のつかない悲しさだった。のちに重度の髄液漏れが判明した際は、全力でこの医師に勝利宣言をした気分になった。

頭痛専門整体に望みを託す

帰宅してベットで横になっているあいだ、検索するのは「頭痛、原因、緩和」などだ。すると、現住所の同じ区内に頭痛専門の整体を発見し、土日も診察しているとのことで、電話したところ運良く予約が出来た。病院で「異常なし」と言われた場合は整体で少しは緩和するのではないかという望みをかけて。

2月17日(日)朝も小康状態だったが、朝食、シャワーなどで動くうちに徐々に頭痛が増していき、横になってもほぼ回復しなかったため、やむなくタクシーを利用して頭痛専門整体に向かった。

整体は丁寧な問診と施術であったものの、起き上がると頭痛が再び牙を剥く現状は変わらず。「起き上がったときのみ激しい頭痛というのは、ちょっと異常なので、整形外科や内科なども受診して原因を探った方が良いのでは」とのアドバイスをもらった。この頭痛専門整体はおそらく、慢性的な緊張性頭痛の患者さん向きなのだと思う。低髄圧は外傷なく発症した場合は、医師たちもその可能性を選択肢に入れないことが多いのだろうか。

友人の医師からのアドバイス

正直、この時点でかなり動揺していた。短期間で治る見込みはないと悟ったからだ。不幸中の幸いは、勤務している会社の上司の神対応だ。勤務開始からわずか3週間にして、長期療養が必要になりそうなこの微妙なメンバーに対して「平山さんの存在は本当に頼もしく、今後も一緒に仕事をしていきたいと思っていますので、戻る場所云々は心配しないでください!」というとても力強いメッセージをくれた。

また、SNSにこの病状についての長文投稿をしたところ、以前記載した「奇跡の人脈」の医師から有力な指摘があった。

髄液漏出症候群は除外しましたか?起きた時に増悪する頭痛の筆頭です。若い人ではCTではわかりにくいかもしれませんが、MRIをとると脳の周りのスペースが非常に狭くなったり、時に出血を伴っていることがわかります。」(facebookより)

すぐさまスマホで検索したところ、症状は恐ろしいくらい合致する。やはり誤診されることの多い疾患のようだ。髄液漏出個所を特定できた場合はブラットパッチという治療が可能で、7割が完治するというデータもあった。検査が可能で診断履歴がある病院を検索したところ、比較的近所のW病院が該当したため、少し前に進めそうな気がした。

自分の臓器たちへの盛大なツッコミ

2月18日(月)朝はまた小康状態。頭と背中を水平に保つようにすると痛みが緩和されるので、うつ伏せで足からベッドを降り、手をついて赤ちゃんの「ハイハイ」状態でトイレまで移動するのが、ここ数日の動き方である。この日は昼過ぎまで痛みが緩和していたため、少し快復したのでは!?と期待したが見事に裏切られ、夕食後から徐々に痛みは復活し、おまけに律儀に【生理】もやって来た。鎮痛剤は何を飲んでも全く効き目がなかった。

◆風邪+生理 → どちらのしんどさも来るがある程度薬が効く。

◆低髄圧頭痛+生理 → 頭痛が生理痛を凌駕して薬が効かない。

この時点では終わりが見えない精神的苦痛もともない、陣痛よりもはるかに苦しいと感じた

そんな夜に娘が39度の発熱!生理より、こっちの方がダメージ大だ。幸い翌朝には熱は少し下がっており、夫が娘を病児保育へ連れて行ってくれた。予約をしていなかったが、最後の一人にギリギリ入れたらしい。良かった・・・。夫は仕事を休める日ではなかったので、この体調で娘を家で看るなどとてもできなかった。要所要所で私は幸運である。

前夜、娘の発熱騒ぎがあって無理やり起き上がってしまったため、2月19日(火)は朝から頭が痛い。しかし、前日の小康状態のときにうっかり取り入れた食べ物たちはしっかり消化されており、否応無く便意を催した。頭痛時のトイレは結構なハードルだというのに。。。まったく、頭痛なんぞさておき、私の他の臓器たちは完全に【通常営業】であることに些か腹がたつ!少しくらい休んでいてもいいぞ!と盛大に心でツッコミをいれた。

2回目の救急搬送→悲しき誤診

体調は最悪だが、W病院へは是が非でも行くという謎の使命感に燃えているうえ、MRIを撮って、髄液漏出があれば入院だろうから、必要最低限の着替えと化粧水とか持って行かねばなどと考え、ゾンビのように這いつくばって荷造りをした。この時点で頭痛が酷く、またしても救急車のお世話になり、希望のW病院へ運んでもらえる事になった。

病院に着き問診が終わると点滴がつけられ、血液検査、胸部X線、念願のMRI検査を行った。しかし、全ての検査結果に【異常なし】とのことで完全に振り出しに戻ってしまった。のちに分かったことだが、W病院は放射線科の専門医が常駐しておらず、MRIの撮影時に低髄圧の診断に必要な断面が撮影されていなかったそうだ。私が0-1のnoteで記載した病院を選択する条件が一部欠けていたため、またしても私の低髄圧は見落とされたのである。

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