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精進料理のイメージがきっと変わる、看板のない料理店。

こんにちは!伊勢亜希子です。

以前の投稿でご紹介した菜食料理人・佐々木昭彦さんが精進料理のコースを出してくれるランチ会「神様と繋がる”精進”ランチ冬の台所」に行ってきました。※イベントリンクは過去のものですが、色々な方に知ってほしいのであえて掲載してます。

精進料理と聞いて「あっさりした健康食」「肉とか魚とか食べれない料理」というイメージの方はいませんか?
もしそう思っている方がいたら、ぜひ一度来てほしい場所です。
佐々木さんの腕にかかると食べ応え抜群で、サプライズがいっぱいで、
旬の食材の旨みを余すところなく味わえて…それでいて、体に負担のないいいところづくめな精進料理の魅力に出会えます。


寒真っただ中の1月24日。会場となったのは大塚のななキッチンと言って、普段は別の方がカフェとして営業しているお店です。


看板のない完全予約制のランチ会という特別感が、入り口をくぐるときに心躍らせてくれます。
12時を回った頃、お店に入った私の目に最初に飛び込んだのはこの日のお品書き。


佐々木さんが一人一人のために手書きしており、お料理の名前だけでなく、精進料理とは何か、食材の旬とは、など勉強になる情報が盛りだくさんです。このお品書きを読むと、ただおいしくて健康的なランチコースをいただくのではなく、料理を通して先人たちの知恵を感じる気持ちになっていきます。

厨房で腕を振るう佐々木さんの1枚


店内にはお友達連れの方と、お昼休みに佐々木さんのランチを求めてやってきたというスーツ姿の方がいました。全員が初対面でも、菜食料理や体に優しい食について興味がある同志。自然と会話に花が咲きました。

楽しくおしゃべりをしていると、待ちに待ったランチプレートが!


小松菜や白菜など、冬に旬を迎える野菜が嬉しい。
箸休めに添えられた金柑の甘煮も、この時期らしさを演出してくれます。

精進料理なので“三厭五薫(さんえんごくん)”と呼ばれる、動物性の食材やにおいの強い香辛料を使わないのが特徴。その中でも伝統的な日本の料理の枠にはまらない「精進料理でこんなこともできるんだ!」という驚きと発見が詰まっています。
例えばこの日話題の中心となった「里芋コロッケカキフライ風タルタルソース」。ベースは里芋なのに、海藻を入れてからまとめて揚げると見た目も風味もカキフライ。
(私は、普通のカキフライよりもこちらの方が好みです。)
カボチャで卵の黄身を表現したタルタルソースも、言われなければそうとは気づかないほど。
「本当にカキフライの味がする!」と大盛り上がりでした。

どう見ても牡蠣フライ!

幅広い調理方法と種類豊富な食材は、玄米ご飯と相性抜群。
食べてしまうのがもったいないけれどずっと食べていたい、そんな気持ちになる最高のランチタイムでした。ボリュームも満点で、食べ終わった後には満足感で心もお腹も満たされます。精進料理に対して「あっさりして食べ応えがない」という印象の方がいたら、ぜひ一度味わってほしいです。この満たされた気持ちを…。

「野菜のエネルギーを頂いて調理するのが役目」と語る佐々木さんならではの、目にも美しくおいしい、日本人の体に自然と馴染む精進料理のランチ。
春夏秋冬、シーズンに1回ずつ開かれるので興味のある方はぜひ一度チェックしてみてくださいね!

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