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ロゴスと巻貝|トークイベント

『ロゴスと巻貝』刊行記念イベント。

小津夜景×下西風澄『ロゴスと巻貝』をめぐる風景
小津夜景×山本貴光「本という地図、読むことと書くこと」

どうやら私は哲学を学んでいる方のお話が好きらしい。
自分にはない角度からの目線がおもしろい。
それに加えてゆったりとしたトーン、ロジカルな思考、中立的な立ち位置。
考えて話す、反射的に受け答えしないところなど、御三方とも共通してとても好ましい。

個人的メモのごくごく一部。
カウンセリングのような、私にとっての大事な言葉はしまっておく。

知らないことも想像しながら進む
穴だらけの読み方をよしとする

うれしい気持ちを爆発させてこんなキモい読み方をしていたが。↓

スマホは早々に手離して、英語の歌を聞くように読んだ。
軽やかに書かれているからこちらも軽やかになるのね。
軽やかは、けしてわかり易いというわけではない。
おもしろがる余白がじゅうぶんにある軽さ。
深く読む、に囚われているのだなぁ。
コミカルな文体に「意味ってそんなに大事?」とそっと肩に手をおかれているような感覚になる。

(好きだけど選ばなかった作品について)
個人的すぎて、深掘りしているつもりでもまったく広がっていない

そこを聞いてくださってありがとうございます。
作中の「読書遍歴を語らない」を補足して余りある濃いお話。
なんでこんな絶妙なニュアンスをバシッと表現できるのだろう。
私がnoteに読書感想文を書く意義を今一度考えたり。
小津夜景作品は、まごうことなく新しい自分が開かれた出会いです。

定型詩の"数"は檻ではない
詩なのに意味より音の数を行使しろという無慈悲さが好き
まるで神様との契約のよう

はー、好き(告白)。
ちなみに私は毎年年始に今年の漢字一文字を決めている。
漢字は立体だ。
意味を伴うから奥行きがある。
一文字という制約でも、かなり自由で工夫のしがいがある。
なによりシンプルなところが良い。
ちなみに今年は「慈」。
体、家族、住まい、仕事、いろんなことを慈しむ暮らしをしようという旗印。
どっちにしようと迷ったときは、慈しむほうを選ぶ。

■読んでみたい本
カミュ『シーシュポスの神話』(ギリシャ寓話、不条理)
ガモフ(SF、物理)
ヘッセの読書術(悩んでたけどもう買う)
いつかたこぶねになる日の続編