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僕の大学生活がこんな孤独なものだと誰も知らない。

ライトノベルのようなタイトルにしてみた。エッセイを書こうと思う。初めての試みだ。

3つくらいの見出しで書きます。

 

僕の大学生活

 今年度の大学はコロナウイルスの影響で週に2回しか学校に行ってない。その二回というのも1限だけ受けに行く。片道2時間かけて、90分の授業を受けるためだけに学校に行くのは勿体無いので、少し早めに学校に着くようにしている。1限目に授業がある曜日は一番早く学校に着き、朝ご飯をまだ爽やかな太陽の光を浴びながら、自然を感じながらシリアルバーを食べている。

 

なんてことない過ごし方だが、この瞬間だけは大学が好きだと思える瞬間だ。僕はあまり大学が好きではない、良い所がないというより思い出がなさ過ぎるのが原因だ。だけれど、鳥のさえずりや木の揺れる音、周りにちらほらとしか人がおらず車の音も聞こえないこの環境。そしてどれだけ早く起きようとも日本の朝は気持ちいと感じることができ、自然とこの気持ちにさせてくれる大学が少し好きになった。

 

3年生になって急に友達が出来るわけでもなく、僕も一念発起して友達作りに励む訳でもなくいつも通り大衆の波に逆らって歩いているだけだ。

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許容範囲

 友達作りが上手くない僕は案の定大学で友達作りに失敗して、大学構内を一人で歩いているわけだが、やはり楽しそうにしている人たちとすれ違う時に少しの痛み、妬みというものが僕の心の茶碗に盛られている。ほんとに少し、米一粒くらいなのだが、これがかれこれ2年半ほど続いている。僕の茶碗はそれほどでかくない。一人前くらいなので、すぐに一杯になってしまう。1日経つと少し茶碗が軽くなるのだが、1日盛られる量が尋常ではない。なので、すぐに溢れてしまう。溢れた時は学校に行くフリをして定期券の範囲内にある駅で降りて、カフェに行き、読書をした後に神社にお参りに行くというのが定番ルートだ。

この神社に行く行為は大学を休む罪滅ぼしだと思う。というかそうだ。親に申し訳ないという気持ちが2%ほどあるので、賽銭箱にお金を入れて「謝罪」と「次は頑張ります」ということを唱える。もちろん5円を入れる。

 

人間は皆心に穴が空いており、寂しい、不安、ストレスという感情を感じると穴が広がるっていくシステムだと勝手に思っている。誰しも寂しいという気持ちを持っており、それを皆埋めようとする。僕だって、こうしてブログを書いて誰かに見てもらいたい、何か共感を得て欲しいという下心があり、寂しさを埋めている。広がり過ぎると防衛機能が壊れてしまう気がするから。

 

コロナウイルスが流行る前は毎日学校に通っていたわけで、考えただけでもよく耐えてたと思う。そして、よく一人で単位をほとんど落とさずにここまでやってきた自分を少しだけ褒めようと思う。今日の晩ご飯は回らない寿司を食べたい気分だ。

うつわ

 

僕の大学生活がこんな孤独なものだと誰も知らない。

 今日は午後から、最終コマに授業が1限だけあるので2時間前に着き、テスト勉強をしようと思った。今の時期は空き教室が多いため、誰もいない300人ほど入るキャパの教室で1時間ほど勉強をしていた。1年生の時は2つ単位を落としてしまったが2年生はフル単で乗り越えれた。なので、今頑張れば今年度中に大学の単位はすべて取り切ることになるので真剣に取り組む。ある程度やり、昼食を食べようと思いコンビニに行きおにぎりとサラダチキンを買った。

 

いつも朝ごはんを食べているあのベンチで食べることにした。午後ということもあり、学生が集まり賑わっていた。マスクは大学構内で義務付けられており、全員マスクは付けている。

賑わってる所から少し離れた場所に腰を下ろしサラダチキンから食べ始めた。今日は心なしか虫がとても飛んでいた。長い梅雨が続く中久しぶりの天気で虫たちもテンションが上がっているようだ。だけれど、僕にとってはそれは良くないことだった。なんせ僕は虫が苦手なのだ。なんの害も与えてこないのは重々承知しているのだが、どうしても苦手意識がある。それもあり、その場所から離れたいと思っていたら近くに鳩がやって来た。僕のすぐ足元まで来ており、「頼むから、仲良くしてね」と謎の同盟を結びたくなり、こっちは驚かさないから、鳩も驚かさないでな!と釘を打つ。念というものが鳩に伝わるかどうかは知らない。鳩をなるべく気にしないでおにぎりを食べようとしたら、「バサバサバサ!!」僕の横に飛んできた。僕はとっさに

「Oh!!!!!」

と何故か外国人のリアクションをでかい声でしてしまい、恥ずかしさからすぐにその場を立ち去る。鳩に席を譲る羽目になった。

 

僕は耳まで赤くしてただろうけれど、マスクをしていてそれは誰にも気づかれない。調子を整えて場所を移しておにぎりを食べようと思った。移動した先は学生が出入りする少し離れたところの、3mほどの木を囲んだベンチに腰を下ろした。どうでもいいがベンチに座ってばかりだな。
そこでは学生の楽しそうな会話がここまで聞こえてきて、みんな楽しんでいるなぁ~としみじみと思った。20歳になってから同年代とほとんど話をしていない。今みんなはどんな話をして盛り上がるのだろうか、何が流行っているのか、イケてるファッションは何なのか。学校を卒業して会社に就職したらコミュニケーションは絶対に必須だろう。僕は仕事終わりの飲み会(仕事の延長のような)に参加し上司や同僚と話すのだろうか、僕は天才的な才能があるわけでもないので、一人で稼いでいくなんて到底考えられない。だとすると、やはり人とのコミュニケーションはこの先避けて通れない。しかし今は避けている。自分が傷つかないように避けている。この4年間のつけはいつか僕の重りとなってくるだろう。

 

こんなことを考えながら、おにぎりを食べ終えて授業に向かう。こんな大学生活を送っているとはバイトの人たちは知らないし、親も知らない。

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読んでいただきありがとうございます。

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