Photo Story|末広-すえひろがり-/Suehirogari
「末広-すえひろがり-」
一本の幹から、
何年も何十年も時を重ねて、
たくさんの枝が分かれて伸びていく。
その枝の先から、
さらにたくさんの小枝が伸びて
まるで青空へと手を伸ばすかのよう。
末広がるその姿を見上げながら
宇宙にも手が届くんじゃないかと
そんな夢や希望をも膨らませて。
Photo Story
近所の散歩シリーズ。
最近為事が忙しかったり、ちょっと体調を崩したりと、写真を撮りになかなか行けてなかった。
ちょうど元旦の日に一日かけて写真撮影に出掛けていたのが最後で、そこから一週間強くらいは日常の中で撮ることはあっても、写真を撮るのがメインで動けていない。
すると、どんどんどんどん写真撮りたい…写真撮りたい…とまるで禁断症状のように写真撮りたい欲が心の底から溢れてくる。
そしてようやく、二日目に少し余裕ができたので、自宅近所を散歩がてら写真を撮りに出掛けて行った。
カメラを持っていても持っていなくても、写真を撮り始めてからは細かいところまで視点がいくようになった。
道端の雑草とか、草むらの中とか、とにかくキョロキョロキョロキョロしているかもしれない。
でもそのおかげもあって、小さな発見がとにかく増えた気がする。
・・・
自宅の周りには3つの川が流れており、川の大きさをランクづけするとちょうど大、中、小に分けられる。
いつもは「大」の大井川の方へ足を運んでいたのだが、今回は位置的には真逆にある「小」の川の方に行ってみることにした。
その川は、コンクリートで塗り固められた用水路のようなもので、その川の脇沿いは木や花壇があったり、健康器具系の遊具とかあったりと、地元の人の憩いの場及び散歩コースになっている。
人工的であんまり自然要素がなかったので、今まで写真を撮りには出掛けなかった。
でもこの日は敢えて、ここを選んでみた。
すると、思った以上にそこにいる自然のものたちが心地よさそうにしているのを感じた。
特に樹木がそうで、大きなケヤキが目立っていた。
冬枯れで葉は一枚もつけておらず、そのシルエットは本当に凄まじい。
まるで毛細血管のように張り巡らせた枝枝は見事というか、もはや芸術の域を超えている。
昔から木のシルエットを見るのが好きだけども、今回出会ったケヤキはまた格別だった。
その1本の幹からたくさんの枝が伸びている姿を見た瞬間、ふと宇宙が連想されて、力強いエネルギーを感じたほど。
やっぱり樹木はいいな。
宇宙に向かって末広がりながら伸びていく自由な姿にどこか自分を投影させながら、「僕ももっとやりたいことやろうと。」、そんなことを思えた瞬間だった。
続く
ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。
2024年1月18日
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