マガジンのカバー画像

Photo Story

234
美しいと思った瞬間を瞬間をカメラでキリトリ、毎日ちょっとした小話と共に投稿しています。お暇な時にでもゆっくりご覧ください。
運営しているクリエイター

#大井川

Photo Story|夕紋-ゆうあや-/Yuaya

「夕紋-ゆうあや-」 川面の揺らぎが夕陽に照らされ 光と影のコントラストが幾重にも重なり 美しい紋様を作り出していた。 太陽が傾くその瞬間に見ることができる 束の間の幸せな瞬間。 Photo Story夕暮れ時。 いつも通り自宅で為事をしており、ひと段落が着いたところだった。 ふと窓の外を見るとすでに空は橙色に染まり始めている。 もうすぐご飯を作らなきゃ。 そんなことを思いながらぼーっと夕焼け空を眺めていると、先日浜岡砂丘で見たような登り虹が現れていること

Photo Story|七曲-ななまがり-/Nanamagari

「七曲-ななまがり」 静岡県島田市川根町に位置する鵜山の七曲り。 南アルプスの間ノ岳を起点とする大井川は駿河湾へと南東方向に流れている。 一方でこの地域の地層が北東から南西に向かっているため、川の流れは南東ではなく南西に曲げられしまう。 南東へと下る流れに対して地層は南西へと向かうため、それを繰り返すことで七つの曲流が形成されたと言われている。 自然の力と造形美を感じることができる絶景。 Photo Story 静岡に引っ越してきて、少し寂しいなと感じたことは冬ら

Photo Story|燦陽-きらび-/Kirabi

「燦陽-きらび-」 川の向こうの丘に日が沈む直前。 川面にできた光の道が 少しずつ細くなっていきながら ゆらゆらゆらと揺れる 黄金のような燦めきが 一層のこと美しく輝いている。 燦然たるその光が消えゆくまで ただひたすらに想いを馳せていた。 Photo Story前回の続き。 日が沈む直前。 川面にできた光の道は 少しずつ小さくなっていきながら、 やがて 小さなが光がバラバラとなって それぞれが輝き始めていた。 川の揺らぎと共に その燦めきも一緒に ゆらゆら

Photo Story|双子-ふたご-/Futago

「双子-ふたご-」 川原に生えていたカワラヨモギ。 なんとも不思議なことに 緑色に染まった葉と 赤色に染まった葉が 1本の株から生えていた。 同じ場所で同じ時を経ながら 同じように成長しているものの 違うのは色味だけ。 気がついていないだけで 植物たちにもたくさんの個性があって それを実は楽しんでいるんじゃないかなって なんとなくそう思えた瞬間だった。 Photo Story先日の晴れた土曜日。 珍しく風もなく この季節にしては温度も高め。 空は雲ひとつ

Photo Story|宵闇-よいやみ-/Yoiyami

「宵闇-よいやみ-」 日が沈んだ先の空は まだ橙色を残しつつも、 世界は徐々に闇へと染まっていく。 一方で、 川の水面は空の明かりを 微かに反射させることで 闇の侵食を食い止めているようだった。 それももう後少し。 空が暗くなれば そこは全てが闇の中。 橋を渡り終えるその時まで、 もう少しだけ 空の明るさを集めておいておくれ。 もう少しだけ、 美しい姿のそのままでいておくれ。 あと、もう少しだけ…。 Photo Story昨日の話の続き。 夕焼けの富士山を見

Photo Story|自然-おのずからしかり-/Onozukarasikari

「自然-おのずからしかり-」 夕暮れ時に見た 樹木の美しいシルエット。 あるがままの姿なのに こんなにも美しいものかと 思わず見惚れてしまうほど。 改めて自然の美しさに敬意を込めて。 Photo Story大井川夕散歩シリーズ。 こちらは前回までの続き。 大井川の河川敷には所々立派な木が生えている。 その中でも特にお気に入りなのが 今回の写真にある木。 特に何気ない木なのだが、 一眼見た時からどこか惹かれてしまい、 散歩する時もそうだが 車で近くを横切る時も

Photo Story|影花-かげばな-/Kagebana

「影花-かげばな-」 夕陽に照らされ 影へと消えるカワヨモギの花。 大きな太陽と小さな花が まるで同じ大きさのよう。 光に焦がれながら 爽やかな河風に吹かれ 静かに静かに日が沈むのを眺めていた。 Photo Story大井川夕散歩シリーズ。 こちらは前回の続き。 ヨモギの花を探しに パートナーと夕散歩に出かけたあくる日。 川辺へと降りたその先に カワセミと出会って半ば興奮がおさまらない中、 ヨモギの花を探し始めた。 目的はカワヨモギの花。 一度見てみたいとい

Photo Story|翠鳥-そにどり-/Sonidori

「翠鳥-そにどり-」 翡翠の古い呼び名。 夕暮れ時でも その鮮やかさは簡単に目を奪われる。 美しすぎるその姿は 紅く染まる夕焼けすら目が霞むほど。 まさに宝石を纏う鳥。 Photo Story最近の日課でもある夕散歩。 今回もパートナーと共に 自宅近くの大井川へと赴いた。 今回は明確な目的があって 花あるいは種をつけたヨモギを探すこと。 なぜヨモギ探しをしていたのかは別の機会に…。 ・・・ 空が夕焼けに染まり始める16時半くらい。 まだ日が沈むには早い位

Photo Story|水麗-みずうらら-/Mizuurara

「水麗-みずうらら-」 普段は流れの中でしか見れない 川のせせらぎ。 その瞬間を画に切り取ると 水たちが創っている とても優しい世界が広がっていた。 麗かなその姿に ただただ惹き込まれていく…。 Photo Storyまたしても大井川のお話。 家から徒歩五分で 大井川の河川敷へと行くことができる。 大きな川幅なのに 水が流れている場所は少なくて。 昔は暴れ川だったという話は聞いていたが、 今はその影すら見えない。 川を流れる水は 下流域なのに透明度が高く 綺麗

Photo Story|心澄-こころすむ-/Kokorosumu

「心澄-こころすむ-」 心地よい音で流れる川。 音の揺らぎに耳すまし、 流れる川に目を向ける。 優しくて清らかな水の流れに 心がすーっと澄んでいく。 Photo Story静岡県島田市を流れる大井川。 南アルプス山脈南部に位置する間ノ岳|《あいのだけ》を源とする大きな川。 上流域には寸又峡など ミルキーブルーが本当に美しいダム湖なども存在する。 そう。 とにかく水が綺麗。 それは上流域だけに限らず、 僕が住む下流域も例外ではない。 場所にはよるけれども水は透