健康診断(メタボリック症候群編)

  人間、歳をとってくると体のどこかに異常がでてきます。
  かくいう私も健康診断にひっかかるようになりました。
  仕事が過密となったり、診療情報管理士の勉強であったり、結婚であったりと、とにかく運動する時間を捻出する気力と体力がなかったので、はやりのメタボリック症候群にかかっていました。
 「やろうと思えば、いつでも体重を下げることができる。」「私は肥満ではない。普通だ。」という認識のもと、58kgから最大72kgまで体重が増えました。
 健康診断で「要精査判定」・・・つまり、「医療機関に受診してくださいね。」という結果は数年続いていたものの、内容が「脂肪肝」による数値悪化だったので受診を全面拒否し続けていました。

 私の診たてでは、尿に糖分がでていないので「糖尿病」にはまだなっていない。薬の投薬も、「見つかっていない副作用がはたらくかもしれないから、薬は飲みたくない。」、まだまだ、猶予があると考えていたのです。

 ところが、2020年3月に、メタボリック症候群の対象者として選出されてしまいまして、保健師(看護師)がついた面談を受けないといけなくなりました。
 面談を受けている間、この保健師(看護師)さんは、やさしい口調で、かつ「こうしなさい」「ああしなさい」といわれることもなく、「一日腹筋10回でいいですよ。」「ごはんの量が多いですね~。どうします?」という塩梅であり・・・大変、私は、私は・・・・・・!!!

 私は堪えました。


 というのは、私が社会福祉士や精神保健福祉士であるので、いわゆる面談技術というものを知っているので、この保健師(看護師)さんの本音を垣間見ていくと、非常に闇を感じました。
 しかも、私のように世の中の表と裏をみていない方だったので、まだまだ世の中の「黒い」ところを見切っていないようにひしひしと感じました。

 ですから、この保健師(看護師)さんの言葉どおり鵜呑みすると「とっても大変なことになる!!」と痛感しました。

 そして何よりも、「呼び出し」されるということに屈辱を感じました。しかも、毎月結果報告をしなければならないという重荷がきつかったです。

 「この私がメタボリックで、しかも呼び出しされるレベルにあるのか!!」と・・・。保健師(看護師)さんになんら非はない。ごめんなさい。


 そして、保健師(看護師)さんが提案された計画が、自衛隊で落伍しない程度でばりばりやってきた私にとっては、とてもではありませんが、目標が極めて低かったの。

 腹筋10回とかで効果が出るとはとても思えなかったし、三食の食事をしっかりとって、標準体重に落とすとなると「いつ終わるのか分かりません。」

 冷静に、冷静に分析していくと、この保健師(看護師)さんのいった目標を、「休まずに」「習慣させて」いくのは素晴らしいことですが、どうみても最低「3年間」はかかってしまう計画になるのです。

 そもそも、メタボリック症候群になる大半の人は「規則正しい生活」「カロリー計算」をした生活が、そもそもできない人がなるので、結論からいいますと・・・。

 保健師(看護師)さんの計画は、私にとって

「無理、無理、かたつむり。」

「無理です。無理DESU。」

 そもそも、私は体重を落とさなければならない理由が別にありました。

社会福祉士・精神保健福祉士・診療情報管理士・行政書士の4資格を取ったら、尊敬する先生に挨拶に行きたかったとか。

趣味の女子バレーボール選手と一緒に写真を撮った時に、かっこよく映りたかったという気持ちが湧いていたからなのです。ちなみにバレーボール選手は、野球と違い、誰よりも高くジャンプしなければならない協議です。岡山シーガルズの宮下遥選手や、デンソーエアリービーズの鍋谷友理枝選手といった日本代表(以前までの「全日本」)に選出されるかたは、標準体重を通り越して、モデル体型ともいうべき体を絞りぬいているわけです。

こういった努力している方々に、風船のようにふくらんだ醜態をさらすことは、私自身、非常に嫌でしたね。

 そこで奮起しました。

 診療情報管理士に合格したことで、目標を見失ったこともあり、時間はぞんぶんにあるわけです。

 1日10km走り(1時間30分前後走りとおす。)、一日の摂取カロリーを1200カロリーに落とすなど。
 数カ月で体重を72kgから61kgまで落としました。

  10数年ぶりのかろやかな肉体を手にいれ、肥満から標準体重に戻り、メタボリック症候群から脱却したのでした。

 そして、2020年秋の健康診断に臨むのでした。

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