衆議院議員 塩崎彰久(あきひさ)

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衆議院議員 塩崎彰久(あきひさ)

衆議院議員、愛媛第1区選出。弁護士としての経験を活かし、危機に強い日本、成長し続ける日本へ、日々の想いを綴っていきます。道後小学校、愛光中・高、米国留学を経て東京大学法学部卒。趣味は俳句、茶道、テニス。 https://akihisa-shiozaki.jp/

最近の記事

変わる時代、変わる党。党改革が描く変革の針路

山道を登りしばらくして後ろを振り返ると、いつの間にかこんなにも登ってきたのかと驚くことがあります。 自民党の党改革実行本部でのこの2年間の取り組みも、まさに険しい山登りの如し。偶然のきっかけで声をかけて頂き、気がつけば本部内のワーキンググループの一員として、ずいぶん多くの党改革の取り組みの具体化に関わらせて頂きました。党役員の多選禁止、ガバナンスコード導入、地方議員センターの創設、全国ウェブキャラバン、外部有識者を入れたガバナンス委員会の設置、女性議員増の数値目標などなど。

    • 令和の「風姿花伝」。為末大さんの「熟達論」を読んで

      学び続けることの本質とは何か。成長し続けるためには何が必要なのか。 為末大さんの近著「熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―」は、私たちが学び、スキルを磨き、成長していくためのエッセンスを体系化した、令和の「風姿花伝」と呼ぶに相応しい一冊。15世紀に世阿弥が記した「風姿花伝」は、芸術家としての達人への道筋を段階的に分析した名著だが、為末さんの「熟達論」は、その域に達した者にしか語れないプロフェッショナルの「学び」のプロセスを現代的に見事に言語化しています。 為末さんは日

      • 女性国会議員を10年で30%に。どうすれば実現できるか。

        6月19日、自民党は女性国会議員の比率を30%まで増やす10年計画を発表しました。遅れを指摘されてきた女性の政治参加について、自民党がリーダーシップを持って進め、多様性の尊重と包摂的な社会の実現にコミットする歴史的な一歩を示すものです。 歴代総理のポートレートが並ぶ自民党総裁室で基本計画を岸田総裁に手交。 「10年間、党のモメンタムとして維持していくためにも、目に見える形で方針を示し努力を続けることが大事。」 と岸田総裁。計画はあくまでスタートであり、その内容を着実に進

        • 自民党web3プロジェクトチーム(Season2)

          自民党web3プロジェクトチーム(座長:平将明衆議院議員)では、2023年4月に「web3ホワイトペーパー 〜誰もがデジタル資産を利活用する時代へ〜」を発表しました。当PTではブロックチェーン技術を用いた様々なweb3プロジェクトの展開と関連施策の推進を目指し、引き続き精力的に議論を重ねてまいります。こちらのページには、各回のテーマや公開可能な資料を順次アップロードしていく予定です。 第4回 2023年9月6日 15時〜16時 ・テーマ:web3企業の会計監査に関する新たな

        変わる時代、変わる党。党改革が描く変革の針路

          ついに実現!養育費受領率の政府数値目標が導入されました。

          画期的な一歩が刻まれました。 本年4月25日、小倉将信・内閣府特命担当大臣のリーダーシップの下、ついに政府による養育費受領率の数値目標導入が実現しました。いまだに不払いの多い養育費の問題について、政府としては初めての具体的な目標設定となります。一昨年の初当選以来、自民党のひとり親議連の養育費PT事務局長として最重要テーマに位置付けて取り組んできた政策課題の一つが、こうして実現したことに深い感慨を覚えると共に、お力添え頂いた皆様に心から感謝したいと思います。 この機会に改め

          ついに実現!養育費受領率の政府数値目標が導入されました。

          自民党web3ホワイトペーパー。Japan is back, Again.

           2023年4月6日、自民党デジタル社会推進本部(本部長:平井卓也衆議院議員)のweb3プロジェクトチーム(座長:平将明衆議院議員)による「web3ホワイトペーパー 誰もがデジタル資産を利活用する時代へ」が、部会で了承されました。  多岐にわたる論点と提言の整理にご協力頂いたPTの仲間の皆様、論点整理からドラフトまでプロジェクトを支えてくださったワーキンググループの皆様、多忙の中、様々な質問や要望に誠実に粘り強くご対応いただいた関係省庁の皆様、18回にわたるPTのヒアリングに

          自民党web3ホワイトペーパー。Japan is back, Again.

          自民党AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム

          GPTシリーズやお絵描きAIなど、ファウンデーションモデルの進化により再び大きな注目を集めるAI。自民党では2023年1月に「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」(座長:平将明衆議院議員)を立ち上げ、日本のAI戦略のあり方や政策提言について検討を進めて参ります。こちらのページには、各回のテーマや公開可能な資料を順次アップロードしていく予定です。 第18回 2023年9月7日(木)8:45〜10時 テーマ:各種LLMの活用について ・META社:「AI at META

          自民党AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム

          世界一幸せな国フィンランドの地上と地下

          単にニコニコしているということではない 「幸福度世界一の国というのは単にニコニコしているということではありません。男性も女性も若きもお年寄りも、全ての国民がトラスト(信頼)で結びつき全員参加で社会課題解決に力を合わせていく国づくりに取り組んでいます。」 大理石づくりの美しい議事堂の奥で、我々視察団を迎えてくれたフィンランドのサンナ・マリン首相。27歳で市議会議員に当選してからわずか7年で国家指導者となった若き女性宰相の強い眼差しと太い声量には、パンデミックやウクライナ侵攻

          世界一幸せな国フィンランドの地上と地下

          波のないセトウチに波を。

          「瀬戸内の起業家をもっともっと増やしたい」 そんな思いを共有する仲間たちと悩み、語り合い、準備してきたこの半年。 11月6日、ついに第1回BLAST SETOUCHIを地元松山で開催することができました。 「波のないセトウチに波を立てよう」 の掛け声に賛同し、瀬戸内はもちろん、全国から集まってくれたスタートアップ関係者230名の熱気で溢れる会場。記念すべきオープニングには、明石・淡路島という瀬戸内のど真ん中選出の西村 康稔経産大臣にご登壇頂きました。 「一段飛ばしのチ

          疾風に勁草を知る。(自民党web3PT中間提言)

           本年10月以降、10回にわたり開催してきた自民党デジタル社会推進本部のweb3PTのテーマを中心に、特に重要と思われるテーマについて、中間提言を取りまとめました。  今回取り上げた論点、取り上げることのできなかった論点を含め、web3に関わる幅広い政策的課題について2023年も議論を重ね、同年春を目処にホワイトペーパーとして改めて提言を取りまとめたいと思います。  プロジェクトを引っ張って頂いた平井卓也本部長、平将明座長をはじめ、PT議員の皆さま(特に執筆分担して頂きました

          疾風に勁草を知る。(自民党web3PT中間提言)

          日台交流の未来とKANOの奇跡。

          1972年に日本が中国と国交を樹立して以降、日本の台湾との事実上の外交窓口を担ってきた日本台湾交流協会。その設立50周年を迎える今年、日台関係の次の50年を見据えた日台関係シンポジウムが台北で開催され、私も登壇者の1人としてご招待頂きました。 臨時国会明けの早朝の飛行機に乗り込み台北へ。小雨が降っていましたが、会場である圓山ホテルの特徴的な大きな赤い建物は遠くからでもすぐわかります。 午後のスタートは、小野寺五典代議士、鈴木馨祐代議士さんらが登壇する「地域情勢」のパネルか

          日台交流の未来とKANOの奇跡。

          あの日から一年。議員一年目を振り返って

          初当選させていただいたあの日から一年。 眩しい光の中で、誕生日を迎えた母に用意したケーキを前に、支えてくださった皆様への心からの感謝と、ふるさとのために人生を賭ける決意をお伝えしたあの日。それが遠い記憶のようにも、つい昨日のことのような気もします。 一年後、まだマスクを着けていようとは、1ドルが150円を超えようとは、そして、ヨーロッパが激しい戦火にまみえていようとは。あの時に想像すらできなかった世界が目の前に広がっています。 一人の議員のできることの小ささと、それでも

          あの日から一年。議員一年目を振り返って

          野田元総理の追悼演説に見る議会人の矜持。

          10月25日。格調高く心に残る追悼演説でした。野田佳彦元総理の深みのある声が響く22分間。議場は故人を偲ぶ暖かな一体感に包まれました。 政治的テロがなぜ決して許されないのか。統一教会問題を巡る報道などで世間の関心が移ろう中、改めて冒頭でこの追悼の意義を明確にされました。 同期だからこそ感じる光と影。おそらく相手が自分を意識する遥か前から、ライバルの姿を目で追ってきた複雑な思いが伝わってきます。 ここで誰からともなく自然と議場に拍手が沸き起こりました。再チャレンジという言

          野田元総理の追悼演説に見る議会人の矜持。

          19発の弔砲。改めて国葬の意義を考える。

          どーん。どーん。静寂の中、みぞおちにずしりと響き渡る19発の空砲。忘れもしないあの悪夢の7月8日から80日日。安倍晋三元総理の国葬が武道館にて厳かに執り行われました。 混雑を避けるため国会議員は2時間前に国会正面からバス移動。沿道に目をやると 、花を手にもった長い長い人の列がすでにどこまでも続いています。 安倍元総理は、私にとっては政治の世界でのはじめての上司でした。2006年の第一次政権で父が官房長官に就任したのを機に、当時勤めていた弁護士事務所から急遽出向する形で官房

          19発の弔砲。改めて国葬の意義を考える。

          議員外交のバトンを繋ぐ。ベトナム訪問で見えたもの。

           8月22日夜から実質3日間、自民党青年局の海外研修でベトナムに行ってきました。  この海外研修はコロナ禍による3年間の中断を挟んで復活した青年局の伝統行事。長年に渡り、年に一度、台湾とベトナムへの訪問を交互に重ねてきたそうです。私にとっても日越関係の特別な「地経学」的な重要性と、議員外交の意義を再認識する忘れられない訪問となりました。  訪問団は国会議員6名に地方議員や学生らを合わせて計53名というなかなかの大所帯。出発前の梅田邦夫前ベトナム大使による日越関係の詳細なレ

          議員外交のバトンを繋ぐ。ベトナム訪問で見えたもの。

          国会最終日。「こども基本法」が成立しました。

             6月15日、私にとって初めての議員立法となる「こども基本法」が、参議院本会議で可決・成立しました。法案提出者のひとりとしてこの法案に携わってきた者として、感慨もひとしおです。  しかもこの日は、今通常国会の会期最終日。成立までに思いのほか時間がかかり、なかなかヒヤヒヤする場面もありましたが、日本にとってまたすべての子どもにとって大きな意味を持つ法案ですから、最後まで丁寧に審議を尽くせたことは何よりでした。  こども基本法は、子どもの権利を保障するうえでの基本となる法

          国会最終日。「こども基本法」が成立しました。