禁断の技【本当にうまい美容師ができる技術】
こんにちは。AKiです。イギリス在住の美容師です。
相も変わらずイギリスはしっかりロックダウン中です。
ということで今回は「本当に上手い美容師ができる禁断の技」と言うものをかいていこうと思います。実は知らない美容師さんもいるし、知っている美容師もいるし、お客さんはほぼ知らないようなことだと思います。
僕の中で、これが「コントロールできる人は上手い美容師」としてのレベルが1段他の人より上がる指標になるとも思っている。
今回は練習方法なども踏まえて書いていこうと思います。
これを読んでしまった一般の方(美容師以外)は、今度行きつけなどの美容室に行く際に気になってしまうようなことだと思います。
それでは本題に入ります。
【本当にうまい美容師ができる技術】
本当に上手い美容師ができる技術。それは、、、
お客さんの周期をコントロールすることできる。
カットの持ちを良くも悪くもすることができる。
つまりカットの持ちをコントロールできる
ということ。
正直これを書くかは迷ましたが、、、書きます。
これはどういうことかというと、
例えば今だとインスタなどを見れば『僕のカットは何ヶ月もちます』などといった謳い文句の投稿を見たことあると思います。
基本的に美容師はなるべくカットがもつようにカットします。
それが自分たちのステータスになることをわかっているし、本当にうまいというのをお客さん側が認識してくれる1つの指標になる事を美容師は理解しているから。
そしてそれは美容師側とお客さん側との共通の理解として存在しているから。
しかし皆さんこんな経験はありませんか?
下手な人がカットした場合、いつもより周期が早く形がすぐ崩れてしまったり、スタイリングしにくくなったりなどです。(もちろん気に食わないと言うこともあると思いますが)
それはただの技術不足です。
しかし、上手い美容師はきちんと仕上がりもモチも毎回良いのですが、カットの仕方などの技術を用いてほんの少しの微調整を使い、そういったものを若干のコントロールをすることができます。
(どれだけの美容師が知っていて、やっているのかというものは定かではありません)
(そしてなぜそういったことをするのかというのはご想像にお任せします)
もちろんどれほど上手い美容師でも髪は伸びるので、ものすごい期間形をもたせるというのは不可能なことです。(髪型や髪のレングスによるが)
基本的に僕はそういった事はしないが、できないこともない。
こういったこともコントロールできるようになると美容師としてのレベルが一段と他の人よりも上がった指標になるのではないかと思う。
なぜならそれは骨格や髪の質、毛量、髪の毛の伸びる周期など様々な点において理解していなくてはいけず、またそこにどういったプロセスを組み込みまたは組み込まないかといった判断ができるからです。
僕は、上手い美容師になるためにそういったことをコントロールできるようになるように練習するといったことも必要なのだと思っている。
それをお客さんに使うか使わないかは別として、マイナスの面を理解していることによってより、ポジティブな面での技術を理解することにもつながるからだと考えている。
【禁断の技の練習方法】
一番良い方法はスタッフの髪を切ることだと思う。
しっかり切るのは当たり前なのだがほぼ毎日一緒に過ごしているので、髪型の経過の状態を観察することができる。
もちろんスタッフの許可や相談を行っての上でだが、次のようなプロセス。
1、通常通りにカット(プロセスやセニングの回数を覚えておく)
2、観察、ヒアリング等(髪の形の変化や、どれくらいの期間でカットしたくなったか、なんとなく気になってきたなどの意見)
3、2回目のカット(この際前回と同じような形だが、セニングの仕方や回数、角の残し方などを若干変える)
4、同じく観察、ヒアリング
このプロセスの繰り返しによってどこをどうしたら持ちが悪くなったなどを観察し知ることができる。
こういったことをすることによって何が悪く何が良かったのかをきちんと整理し理解することができる。
もちろん仲の良い友達や美容師ならばカットのモデルさんなどにお願いしヒアリング観察するという方法もある。
またお客さんでも時々『今回は前回よりちょっと持ちが悪かったわ』などと言われた経験は誰しもらあるだろうと思います。
そういった際にどういったプロセスをした、しなかった、だからそうなったのかというのを逐一メモしたりしておくと良いだろう。
(もちろんきちんとした基本の技術はあることが前提にはなります)
【まとめ】
いかがだったでしょうか?
美容師の方で知らなかった人はこういった練習をしてみるのも良いと思います。
ただウィッグをカットしたりモデルをカットしたりするのではなく、ちょっとした細かい部分をコントロールする技術になります。
「カットの持ちを悪くする」や「お客さんの周期をコントロールする」といったネガティブなワードを使ってしまったが、ネガティブな面ことをコントロールすることができるということはポジティブな面もコントロールすることができるにつながっていると思っている。
一般の方は今度美容室に行った際ちょっとそういった面に目を向けてみても面白いかもしれません。
そして次そういったことがあれば、信頼のおける美容師さんにお願いしているなら、ちょっと突っ込んでみても面白いかもしれませんね。
本当に上手い美容師ならばドキっとしてしまうかもしれません。
ということでまた次の記事で会いましょう。
AKI
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