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「業界の価値を上げたい」は傲慢?


『美容師の価値を上げたい』と言っている人は数多くいる。

いや、それぞれの業界に少なからずいるのではないだろうか?

とても素晴らしすぎる。

でも一方で僕は「それは美容師側の勝手な傲慢なのではないのか」とも思う。

ある意味、美容師は自分達自身、自らに催眠をかけているようなもの。

「この業界は価値があるんだ」「この仕事は素晴らしいんだ」と。

僕もずっとそう思っているし、これからもそう思ってやっていくだろう。

でも僕は中立的な立場で俯瞰的に見ることが大切だと思っている。

僕は美容師(全員ではありません)は、ただ盲目的に自分らの価値をただ主張しているだけのようにも思う節がある。


そう、


価値があるかどうかを決めるのは僕らではない。今ここにあるものすべてが今までの結果でしかない。

今世の中から下されている結果(価値)がすべて。

なのだと。

そこら中に美容室があって、美容師の数も多く、毎年のように美容室の数も美容師の数も増え、そして離職率も高く倒産する数も多い。

低賃金の長時間労働かつ肉体労働の部類に入る。

こう聞いたら一般の人が美容師と言う職業に持つイメージは非常に悪くなるの当たり前なのではないのだろうか。


まずは世の中がもっている美容師の価値というものを俯瞰して見、そして一般目線で考えることから始めなくてはいけない。


世の中から下されている結果(価値)を受け入れることから始めるべき

日本人がどれだけ美容師と言う仕事に対して

「アーティスティック」で「クリエイティブ」で「クール」な仕事。

「給料がいい」というイメージを持っている人がいるのか。

あまり多くないのではないのだろうか。

日本を1歩外に出てみると「日本人の美容師」と言う価値は爆上がりする。そもそも美容師と言う仕事に対して良い印象を持っている人が多い。

チップがあったり、価格設定もそもそもすごく高額というのはザラ。

イギリスでも実績や経験値のある人(人種問わず)のカットやカラーは驚くほどに高い。そしてお店自体がそういう設定をしている。


だが、他業界に比べたら職業的価値はどのくらいの位置なのだろうか。


日本の美容業界そもそもを変えていくと言うのは非常に長い道のりで難しいことだと思う。いまだに悪しき風習や昔ながらの教育や考え方がはびこっている。

そして圧倒的に低価格帯の店が増えていっているし、日本の経済状況を考えていてもこういった事は自然な流れなのかもしれない。

『あまり髪の毛にお金をかけたくない』という人が増えているとともに、お客さんの心理としてそういった気持ちが増大している。


相当難しい。


不況の状況においてお金を髪の毛にかける人は減っていくのが当然の流れ。安くて上手い方がいいのがいいに決まってる。だからってそれにのっていいのか。


日本の美容業界は『価格競争』という深すぎる沼にはまってしまっている。(もちろん一方でその状況から抜け出ている人も多いが。)

そしてまた、業界内でディスり合いやけなしあいが横行している。

こういったことをやめない限り、道はひらけない。



僕は世の中から下されている結果(価値)はもう受け入れた。

盲目的に業界を見ることもとうの昔にやめた。


自分らのプライドを捨てて、他業界や美容以外のジャンルをしっかり勉強して、個人の価値を上げていく。そしてきちんとビジネスとしても考えていく。

そういったことを一人一人がやることによって平均の水準が上がっていくことに繋がる。

そう考えている。



僕自身まだまだだが、自分自身にしっかりと問いかけながら『美容』というものに向き合い、様々なことにトライしていこうと思っている。


そんな風に考えている次第です。


では、また。


AKI 






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