今年の雑草対策
あっという間に梅雨明けしそうな天気になってきた6月下旬の今日この頃。沢山いたオタマジャクシもどんどんカエルになって田んぼを卒業していきます。見出しの写真のカエルも最近大人になったトノサマガエルでしょう。
さてこの時期は、去年大層苦労した雑草との戦いの季節ですが、今年は早くも楽勝な雰囲気が出ております。
圃場の様子の変化
今年もなんやかんや緑は濃いめです。もう少し茎数が欲しいところ。
新兵器たち
昨年まではご近所さんに譲っていただいた道具とかを駆使して雑草をとっていたのですが、田んぼ一枚綺麗に除草するまでに丸一日かかっていました。
そこで今年はこちらを導入。
苗が活着し、まだ雑草の芽が見えていない時期からチェーン除草器は使いはじめます。写真のように引っ張って表層を撹拌することで発芽した雑草を浮かせて除去します。この方法で除去できる雑草は小さいもののみなので、作業後浮いている雑草はぱっと見見当たらないほどでした。ただ結果的に言えば、雑草が生えにくい田んぼはこの除草方法のみで対応できました。作業時間は一反1.5時間ほど。
雑草が大きくなるとチェーンでは対応できないので中耕除草機を使ってみました。こちらの道具は強い撹拌力でしっかり除草ができる点は良かったのですが、少々難点もありました。ひとつは稲の茎をときどき巻き込んでしまうことです。
分げつを促す目的で苗を浅く植えたのですが、この場合成長すると株が扇状に広がりやすく、広がった茎が巻き込まれることがときどき起こっていました。もうひとつは、中耕除草機だけが原因とは思いませんが、生育が少々悪くなりました。具体的には6月30日時点であまり除草に入ってない田んぼと比べて草丈で3cm、一本の苗当たりの分げつ茎数で0.2本それぞれ減少していました(ちなみに肥料は窒素だけで言えばあまり除草に入っていない田圃に比べて2.5倍ほど多く入れています)。気にするほどでもないかもしれませんが、差の原因として除草作業に入る頻度が高いことや中耕除草機による強い地中の撹拌により根が切れてしまったことにあるのではと思っています。したがって必ずしも水田内の雑草を綺麗に取り除くことが稲の良い生育につながるわけではない可能性かあるので、加減を考えなければいけなさそうです。こまった。
おまけ(新種など)
こんななりして飛行能力がまあまああるので生活範囲を広げやすい。
畦にて発見。タイコウチは水中で生活するけどこの子は陸上専門。愛知にはそこそこいるらしい。
数千匹に1匹の確率で生まれるアルビノ個体。このくらいの確率なら弊社の田んぼなら1匹くらいいそうと思っていたら本当にいた。なんとなく色気のある眼をしている気がする。
おわり