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ショート小説『夢のマイホーム』※1473文字

「マイホーム?」

俺は、一口飲んだビールを置きながら、幼馴染の話に思わず聞き返した。

「いい土地が見つかってさ。街からは離れるけどな」
「どの辺なんだ?」

ねぎまを手に取りながら聞く。

「S町だよ。あの県の外れの」
「遠いな。まあ、でも、おめでとう」
「なんだ、でも、って。心がこもってないな」
「そんなことないよ」
「嘘つくなよ。何年の付き合いだと思ってんだ」

こいつの観察力は子供のころからの変わらないな、と思いつつ答える。

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